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蛇足編
魔物を従える条件
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「じゃあ、この牙竜は誰かが使役していたわけですか?でも、いったい誰がそんな事を……」
「何だか嫌な予感がしてきたな。また悪い奴の仕業かな」
「う~ん……」
倒した牙竜の死骸を見ながらレナ達は悩み、この天空山に牙竜を使役する何者かが居た場合は放置はできない。牙竜は生態系を狂わせる危険な存在であり、そんな牙竜を数体も引き連れてきたとなると流石に見過ごせない。
『アイリス、こいつらの主は何処にいる?』
『ふぁっ!?今からカップラーメンを食べようとしていた時に……もう、タイミングが悪いですよ!!』
『ええっ……』
いつものボケを挟みながらとりあえずはアイリスが食事を終えるまで待つと、改めて彼女は牙竜を連れ込んだ人物を探る。
『ずるるるっ……ふう、やっぱりカップラーメンは豚骨醤油塩バター味に限ります』
『何味だそれ……』
『それよりも検索が終わりましたよ。その牙竜を使役していた魔物使いは――』
――アイリスから情報を仕入れたレナは皆を連れて天空山を登る。ハクに乗り込んで頂上付近まで辿り着くと、そこには数名の男達が採掘場に存在した。男達は一人を除いて小髭族や獣人族の男性で構成されており、ずっと採掘作業を続けているのか全員の身体が薄汚れていた。
「おらおら!!休むんじゃねえ、さっさと仕事しろ!!」
「くそっ……いい加減に何か食わせろ!!」
「はあっ、はあっ……」
「も、もう駄目だ。せめて水を……」
小髭族と獣人族の男達が採掘作業に専念する中、たった一人の人間は偉そうに指示を出していた。この男だけは他の者と違って汚れておらず、代わった形の杖を手にしていた。それを見たティナは何かに気付いた表情を浮かべる。
「あれ?あの人の持っている杖……」
「ティナさん?どうかしました?」
「とりあえずは降りてみようか」
「シャアッ!!」
上空から様子を伺っていたレナ達は採掘場に降り立つと、いきなり上空から出現した白竜に採掘場にいた者達は度肝を抜く。伝説の存在とまで謳われた白竜がいきなり現れたので混乱するのも無理はなかった。
「は、白竜!?」
「そんな馬鹿な!?どうしてここに!?」
「うわぁっ!?殺されるぞ!!」
「シャアッ?」
ハクが採掘場に降り立つと小髭族や獣人族の男達は逃げ惑う。しかし、人間の男だけはハクを見て冷や汗を浮かべながらも杖を構えて嬉しそうな声を上げた。
「は、ははっ!!まさかこんな場所で白竜と出会えるとは……おいお前等!!逃げたらぶっ殺すぞ!!」
「な、何言ってんだ!?殺されるぞ!!」
「早く逃げないと……」
「いいから黙って言う事を聞きやがれ!!」
「……何ですかね、あの人?」
白竜を見ても動じないどころか興奮した様子で叫ぶ男にホネミンは不審に思い、一方でレナは男が持っている杖を見て違和感を抱く。独特な形を杖であり、ただの魔術師の杖ではなさそうだった。
ハクが降り立つと背中に乗っていたレナ達も地上へ降りた。それを見た他の者は驚愕の表情を浮かべ、杖を持つ男もレナ達を見て驚く。レナはそんな男に剣を抜いて向かい合う。
「おい!!お前が牙竜を使役していた魔物使いか!?」
「何だお前等は……」
「ま、まさか和国の人間か!?」
「助けてくれ!!俺達はこいつに無理やり連れ去られたんだ!!」
「そいつには気を付けろ!!こう見えても凄腕の魔物使いだ!!」
「ちっ、てめえらは黙ってろ!!」
男の正体は魔物使いである事が判明し、それに関しては事前にアイリスから聞いていたのでレナは驚かない。だが、通常であれば魔物使いが使役できる魔物は力量に応じた魔物だけだが、この男の場合は明らかにおかしかった。
(久々に使うか……鑑定!!)
レナはSPを使用して鑑定眼と呼ばれる固有スキルを習得しており、この能力は叔母のマリアも持っている。彼女の場合は生まれ持った能力だが、レナはSPを消費して覚えた中々便利な能力だった。彼が男を見た途端に視界に画面が表示され、男の名前とレベルが判明した。
「名前はガンマ……レベル30の魔物使いか」
「なっ!?て、てめえっ……何で俺の名前を知ってやがる!?」
「レベル30?その程度のレベルだと竜種を従えることはできないはずですよ」
ガンマという名前の魔物使いは自分の正体を知られて動揺するが、ホネミンは彼のレベルを聞いて疑問を抱く。通常であれば竜種などの魔物を従える場合はレベルが50を越えてなければ有り得ず、レベル30では到底数匹の牙竜を従えることなどできない。
ティナのように生まれつきに魔力に恵まれている存在ならば話は別だが、鑑定眼の能力で探った限りではガンマは並の魔物使い程度の能力しか持ち合わせていない。そんな彼が数匹の牙竜を操っていたとは普通ならば考えにくいが、レナが注目したのは彼が所有する変わった形をした杖だった。
「何だか嫌な予感がしてきたな。また悪い奴の仕業かな」
「う~ん……」
倒した牙竜の死骸を見ながらレナ達は悩み、この天空山に牙竜を使役する何者かが居た場合は放置はできない。牙竜は生態系を狂わせる危険な存在であり、そんな牙竜を数体も引き連れてきたとなると流石に見過ごせない。
『アイリス、こいつらの主は何処にいる?』
『ふぁっ!?今からカップラーメンを食べようとしていた時に……もう、タイミングが悪いですよ!!』
『ええっ……』
いつものボケを挟みながらとりあえずはアイリスが食事を終えるまで待つと、改めて彼女は牙竜を連れ込んだ人物を探る。
『ずるるるっ……ふう、やっぱりカップラーメンは豚骨醤油塩バター味に限ります』
『何味だそれ……』
『それよりも検索が終わりましたよ。その牙竜を使役していた魔物使いは――』
――アイリスから情報を仕入れたレナは皆を連れて天空山を登る。ハクに乗り込んで頂上付近まで辿り着くと、そこには数名の男達が採掘場に存在した。男達は一人を除いて小髭族や獣人族の男性で構成されており、ずっと採掘作業を続けているのか全員の身体が薄汚れていた。
「おらおら!!休むんじゃねえ、さっさと仕事しろ!!」
「くそっ……いい加減に何か食わせろ!!」
「はあっ、はあっ……」
「も、もう駄目だ。せめて水を……」
小髭族と獣人族の男達が採掘作業に専念する中、たった一人の人間は偉そうに指示を出していた。この男だけは他の者と違って汚れておらず、代わった形の杖を手にしていた。それを見たティナは何かに気付いた表情を浮かべる。
「あれ?あの人の持っている杖……」
「ティナさん?どうかしました?」
「とりあえずは降りてみようか」
「シャアッ!!」
上空から様子を伺っていたレナ達は採掘場に降り立つと、いきなり上空から出現した白竜に採掘場にいた者達は度肝を抜く。伝説の存在とまで謳われた白竜がいきなり現れたので混乱するのも無理はなかった。
「は、白竜!?」
「そんな馬鹿な!?どうしてここに!?」
「うわぁっ!?殺されるぞ!!」
「シャアッ?」
ハクが採掘場に降り立つと小髭族や獣人族の男達は逃げ惑う。しかし、人間の男だけはハクを見て冷や汗を浮かべながらも杖を構えて嬉しそうな声を上げた。
「は、ははっ!!まさかこんな場所で白竜と出会えるとは……おいお前等!!逃げたらぶっ殺すぞ!!」
「な、何言ってんだ!?殺されるぞ!!」
「早く逃げないと……」
「いいから黙って言う事を聞きやがれ!!」
「……何ですかね、あの人?」
白竜を見ても動じないどころか興奮した様子で叫ぶ男にホネミンは不審に思い、一方でレナは男が持っている杖を見て違和感を抱く。独特な形を杖であり、ただの魔術師の杖ではなさそうだった。
ハクが降り立つと背中に乗っていたレナ達も地上へ降りた。それを見た他の者は驚愕の表情を浮かべ、杖を持つ男もレナ達を見て驚く。レナはそんな男に剣を抜いて向かい合う。
「おい!!お前が牙竜を使役していた魔物使いか!?」
「何だお前等は……」
「ま、まさか和国の人間か!?」
「助けてくれ!!俺達はこいつに無理やり連れ去られたんだ!!」
「そいつには気を付けろ!!こう見えても凄腕の魔物使いだ!!」
「ちっ、てめえらは黙ってろ!!」
男の正体は魔物使いである事が判明し、それに関しては事前にアイリスから聞いていたのでレナは驚かない。だが、通常であれば魔物使いが使役できる魔物は力量に応じた魔物だけだが、この男の場合は明らかにおかしかった。
(久々に使うか……鑑定!!)
レナはSPを使用して鑑定眼と呼ばれる固有スキルを習得しており、この能力は叔母のマリアも持っている。彼女の場合は生まれ持った能力だが、レナはSPを消費して覚えた中々便利な能力だった。彼が男を見た途端に視界に画面が表示され、男の名前とレベルが判明した。
「名前はガンマ……レベル30の魔物使いか」
「なっ!?て、てめえっ……何で俺の名前を知ってやがる!?」
「レベル30?その程度のレベルだと竜種を従えることはできないはずですよ」
ガンマという名前の魔物使いは自分の正体を知られて動揺するが、ホネミンは彼のレベルを聞いて疑問を抱く。通常であれば竜種などの魔物を従える場合はレベルが50を越えてなければ有り得ず、レベル30では到底数匹の牙竜を従えることなどできない。
ティナのように生まれつきに魔力に恵まれている存在ならば話は別だが、鑑定眼の能力で探った限りではガンマは並の魔物使い程度の能力しか持ち合わせていない。そんな彼が数匹の牙竜を操っていたとは普通ならば考えにくいが、レナが注目したのは彼が所有する変わった形をした杖だった。
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