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蛇足編
騎士団の合格者は……
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――レナ専属の騎士団の入団試験が終わり、1000名以上の希望者から合格を果たした人間が発表された。厳しい試験の結果、なんと合格者はたったの3名だった。
「合格者が3名!?いくらなんでも少なすぎるぞ!?」
「も、申し訳ございません!!試験官を勤めた方々が全員負けず嫌いだったので……」
「わ、悪いね女王陛下……久々に戦えてはしゃいじまった」
「もう、バルちゃんたら……だから言ったじゃない。ちゃんと手加減してあげなさいって」
「いや、アイラさんの方が多く倒してましたよね!?」
ナオは試験の結果を聞いて度肝を抜き、あれだけの入団試験希望者がいながら僅か3名しか合格者がいないことに頭を悩ませる。当初の予定では10倍の数の合格者を想定していたのだが、試験官として用意した人材が誰も彼もが負けず嫌いだったことが要因で合格者の数が予想よりも下回ってしまった。
「たった5名では騎士団として成立するかどうか……」
「逆に言えば5名だけとはいえ合格者がよく現れたね。相手をしたのは誰だい?」
「あ、僕です」
「私です」
「……儂だ」
「お、俺達もです」
「……くそっ」
五名の合格者の相手をしたのはミナ、ジャンヌ、ロウガの3名だった。3人が相手をしたのはアンジュ、サーシャ、イリアの三人で彼女達は十分な実力を示したと判断して合格を認められた。
「ん?この者達は確かレナの知り合いの三人か?」
「イリアというのは闘技祭で活躍してた女剣士かい?変な魔法剣を使う奴だったね」
「あれは魔法剣なのでしょうか……」
イリアに関しては正体を知る者はいないので全員が闘技祭で活躍した女剣士としか認識しておらず、彼女が扱うのは魔法剣ではなく勇者の残した科学の武器なのだが事情を知らない人間には変わった魔法剣を扱う剣士としか思われていない。
「闘技祭で活躍した武芸者が参加していたとは……だが、あれほどの実力を持っているのにどうして今まで彼女の噂を耳にしなかったんだ」
「本人によると他人との接触を避けて暮らしてきたそうです」
「う~ん、でもあの嬢ちゃんの顔は何処かで見覚えがあるんだよね……あのホネミンとかいう娘と似ている気がする」
「言われてみれば確かに……言葉使いも似てたような気がする」
「もしかして姉妹でしょうか?」
「そこら辺は本人に聞いてみようかね」
イリアがホネミンと似ていることに気付いた面々は後で本人に尋ねることを決めるが、彼女と対戦したロウガは闘技祭に続いて二度も敗れた事に屈辱を抱く。
「くっ……あの女は何者だ!!奇怪な魔法剣を使いおって!!」
「爺さんもそろそろ引退時じゃないのかい?後は若い者に任せて指導役として生きたらいいじゃないかい」
「黙れ!!この儂を愚弄するか……ぐおっ!?」
「ロウガさん!?無茶をしては駄目です!!」
ロウガはイリアとの戦闘に敗れてから腰を痛めてしまい、回復魔法でも年老いた肉体の衰えまでは治すことはできない。ロウガの年齢ならばとっくに引退していてもおかしくはないが、彼は意地でも引退を拒否する。
「わ、儂はまだ戦えるぞ……」
「たくっ、強情な爺だね。そんなことよりも陛下、流石に5人だけの騎士団というのはまずいんじゃないかい」
「ううむ……しかし、試験を終えた後にまた試験を開始するのは些か問題がある」
合格者が規定の人数よりも少ないからといって再び試験を行うのは信用問題に関わり、最初の試験に落ちた者が不平不満を抱くかもしれない。それを考慮してバルが提案を行う。
「こういうのはどうだい?今回の試験で合格した人間の何人かが辞退したことにして、その埋め合わせという形で不合格者にもう一度試験を受ける機会を与えるということにすれば……」
「なるほど、その手がありましたね」
「まだ合格者の発表は行っておりませんし、良い手段かもしれません」
「よし、では再試験を行おう!!但し、次の試験は本気にならないように気を付けるように!!」
『……はい』
バルの提案を受け入れてナオは再試験を行うことを決め、念のために試験官を勤める者達に次の試験では手加減を行うように注意した――
――翌日、不合格者の中から好成績を残した人間だけが集められて再試験が行われた。試験の内容も前回と違って試験官と一対一で戦う方式ではなくなり、入団希望者同士を戦わせて勝ち残った者達の中から選別される方式に切り替わった。
「おらぁっ!!ぶっ殺してやる!!」
「やってみろやぁっ!!」
「そこ、口が悪いですよ!!レナ様の騎士になるのであれば品格を下げるような発言は辞めなさい!!」
「「す、すいません……」」
試験中でも乱暴な言葉を使う人間が居れば即座にジャンヌが注意を促し、いくら実力があっても態度が悪い人間を合格させれば騎士団の評判に関わるのでジャンヌは騎士団長として注意深く観察する。そんな彼女を見てバルは感心した
「ジャンヌも立派に成長したね」
「そうね、うちのレナの嫁に欲しいわ」
「いや、レナには3人も妻がいるじゃないですか」
「あら~お嫁さんはいっぱいいれば孫がたくさん生まれるじゃない?私も早く孫を抱いてみたいわ~」
「……レナが干からびて死なないことを祈りますよ」
頼れる剣士に育ったジャンヌを見てバルは頼もしく思う一方、アイラの発言にレナの身を案じる――
「合格者が3名!?いくらなんでも少なすぎるぞ!?」
「も、申し訳ございません!!試験官を勤めた方々が全員負けず嫌いだったので……」
「わ、悪いね女王陛下……久々に戦えてはしゃいじまった」
「もう、バルちゃんたら……だから言ったじゃない。ちゃんと手加減してあげなさいって」
「いや、アイラさんの方が多く倒してましたよね!?」
ナオは試験の結果を聞いて度肝を抜き、あれだけの入団試験希望者がいながら僅か3名しか合格者がいないことに頭を悩ませる。当初の予定では10倍の数の合格者を想定していたのだが、試験官として用意した人材が誰も彼もが負けず嫌いだったことが要因で合格者の数が予想よりも下回ってしまった。
「たった5名では騎士団として成立するかどうか……」
「逆に言えば5名だけとはいえ合格者がよく現れたね。相手をしたのは誰だい?」
「あ、僕です」
「私です」
「……儂だ」
「お、俺達もです」
「……くそっ」
五名の合格者の相手をしたのはミナ、ジャンヌ、ロウガの3名だった。3人が相手をしたのはアンジュ、サーシャ、イリアの三人で彼女達は十分な実力を示したと判断して合格を認められた。
「ん?この者達は確かレナの知り合いの三人か?」
「イリアというのは闘技祭で活躍してた女剣士かい?変な魔法剣を使う奴だったね」
「あれは魔法剣なのでしょうか……」
イリアに関しては正体を知る者はいないので全員が闘技祭で活躍した女剣士としか認識しておらず、彼女が扱うのは魔法剣ではなく勇者の残した科学の武器なのだが事情を知らない人間には変わった魔法剣を扱う剣士としか思われていない。
「闘技祭で活躍した武芸者が参加していたとは……だが、あれほどの実力を持っているのにどうして今まで彼女の噂を耳にしなかったんだ」
「本人によると他人との接触を避けて暮らしてきたそうです」
「う~ん、でもあの嬢ちゃんの顔は何処かで見覚えがあるんだよね……あのホネミンとかいう娘と似ている気がする」
「言われてみれば確かに……言葉使いも似てたような気がする」
「もしかして姉妹でしょうか?」
「そこら辺は本人に聞いてみようかね」
イリアがホネミンと似ていることに気付いた面々は後で本人に尋ねることを決めるが、彼女と対戦したロウガは闘技祭に続いて二度も敗れた事に屈辱を抱く。
「くっ……あの女は何者だ!!奇怪な魔法剣を使いおって!!」
「爺さんもそろそろ引退時じゃないのかい?後は若い者に任せて指導役として生きたらいいじゃないかい」
「黙れ!!この儂を愚弄するか……ぐおっ!?」
「ロウガさん!?無茶をしては駄目です!!」
ロウガはイリアとの戦闘に敗れてから腰を痛めてしまい、回復魔法でも年老いた肉体の衰えまでは治すことはできない。ロウガの年齢ならばとっくに引退していてもおかしくはないが、彼は意地でも引退を拒否する。
「わ、儂はまだ戦えるぞ……」
「たくっ、強情な爺だね。そんなことよりも陛下、流石に5人だけの騎士団というのはまずいんじゃないかい」
「ううむ……しかし、試験を終えた後にまた試験を開始するのは些か問題がある」
合格者が規定の人数よりも少ないからといって再び試験を行うのは信用問題に関わり、最初の試験に落ちた者が不平不満を抱くかもしれない。それを考慮してバルが提案を行う。
「こういうのはどうだい?今回の試験で合格した人間の何人かが辞退したことにして、その埋め合わせという形で不合格者にもう一度試験を受ける機会を与えるということにすれば……」
「なるほど、その手がありましたね」
「まだ合格者の発表は行っておりませんし、良い手段かもしれません」
「よし、では再試験を行おう!!但し、次の試験は本気にならないように気を付けるように!!」
『……はい』
バルの提案を受け入れてナオは再試験を行うことを決め、念のために試験官を勤める者達に次の試験では手加減を行うように注意した――
――翌日、不合格者の中から好成績を残した人間だけが集められて再試験が行われた。試験の内容も前回と違って試験官と一対一で戦う方式ではなくなり、入団希望者同士を戦わせて勝ち残った者達の中から選別される方式に切り替わった。
「おらぁっ!!ぶっ殺してやる!!」
「やってみろやぁっ!!」
「そこ、口が悪いですよ!!レナ様の騎士になるのであれば品格を下げるような発言は辞めなさい!!」
「「す、すいません……」」
試験中でも乱暴な言葉を使う人間が居れば即座にジャンヌが注意を促し、いくら実力があっても態度が悪い人間を合格させれば騎士団の評判に関わるのでジャンヌは騎士団長として注意深く観察する。そんな彼女を見てバルは感心した
「ジャンヌも立派に成長したね」
「そうね、うちのレナの嫁に欲しいわ」
「いや、レナには3人も妻がいるじゃないですか」
「あら~お嫁さんはいっぱいいれば孫がたくさん生まれるじゃない?私も早く孫を抱いてみたいわ~」
「……レナが干からびて死なないことを祈りますよ」
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