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蛇足編
閑話 《究極の魔法》
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「おいおいおい!!やべえぞ、嬢ちゃん本気じゃないのか!?」
「まさかこれほどまでとは……」
「……凄いわ。私と一緒に旅をしていた時よりも腕をあげているわね」
「ぷるっくりん(←アイラの後ろに隠れる)」
マリアと白竜の激闘にアイラ達は見ていることしかできず、とても援護に入れる戦いではなかった。現在は逃げ回るマリアを白竜が追いかける形となり、全身に電流を迸らせながら白竜は光の吐息を撃ちこむ。
「アガァアアアッ!!」
「二度も同じ手が通じると思わないで欲しいわね……プロトアイギス!!」
「アガァッ!?」
最上級魔法のプロトアイギスを発動したマリアは自分の身を守るのではなく、白竜の前面に展開した。空中に誕生した光の魔法陣に白竜は衝突し、その際に光の吐息は狙いを逸れて上空へと放たれた。
プロトアイギスはマリアが扱う魔法の中でも防御に特化しており、この魔法陣が打ち破られたことは一度もない。使い方によれば敵の攻撃を防御するだけではなく、行動を阻害することもできる。さらにマリアはプロトアイギスを操作して白竜に叩きつける。
「そのまま落ちなさい」
「シャアアッ!?」
光の魔法陣が上から押し寄せられて白竜は地上へと落下し、地面にめり込んだ。この時に全身に纏っていた電流が大地に流れ込んで消える。白竜は聖属性だけではなく雷属性の魔力も吸収できる様子だったため、マリアは攻撃方法を変えることにした。
「流石に魔力がきついわね……こうなったら一気に止めを刺して貰うわ」
マリアが右手を前に差し出すと彼女は聖剣クサナギを召喚する。聖痕の所有者は真に聖剣に認められると聖剣を召喚する力を得る。マリアは母親から受け継いだ風の聖痕を発動させてクサナギを誕生させた。
聖痕所有者となってからマリアの能力は更に強化され、彼女は第五階層中の風の精霊を呼び集めた。クサナギの真の力を解放するためにはマリアの魔力だけでは足らず、風の精霊の力を借りる必要があった。
「剣は得意ではないけれど……仕方ないわね」
「シャアアッ!!」
地上に落とされた白竜は凝りもせずにマリアに目掛けて光の吐息を放つが、それに対してマリアは無造作にクサナギを振り払う。それだけで彼女の聖剣から竜巻が繰り出され、光の吐息を正面から受け止める。
白竜の撃ち出す吐息は竜種の中でも最強の威力を誇るが、クサナギから生み出される竜巻は光の吐息を掻き散らしながら白竜へと迫る。正面衝突するのではなく、竜巻の性質を利用して攻撃を掻き分けながら繰り出す。
「アガァッ!?」
「しばらくそこで寝ていなさい」
竜巻によって光の吐息を弾かれ、再び竜巻の中に閉じ込められた白竜は身動きが取れない。その間にマリアは聖剣クサナギを手放して最後の魔法の準備を行う。今から行う魔法はあまりにも危険過ぎるために封印していた究極の魔法だった。
マリアは杖を構えると同時に七つの魔法陣を展開した。それぞれが上級魔法の魔法陣であり、竜巻に閉じ込められた白竜の周囲を取り囲むように設置する。白竜が竜巻を打ち破る前にマリアは七つの魔法陣から同時に攻撃を繰り出す。
「七つの魔法陣から繰り出される魔法攻撃の反発作用……特と味わいなさい」
「シャアッ……!?」
「ビッグバン」
竜巻が解除された瞬間、白竜が行動を移す前にマリアは魔法陣から魔力弾を撃ちこむ。七つの属性の魔力の塊が白竜に目掛けて放たれ、それを見た白竜は慌てて空へと飛翔した。
「シャアアッ!?」
「……判断を誤ったわね。その魔法は避けないことが正解なのよ」
危機を察知した白竜は咄嗟に回避行動に移ったが、マリアから言わせれば白竜の行動は悪手だった。彼女の魔法から逃れる方法は攻撃を避けるのではなく、多少のダメージは覚悟して攻撃を受けるのが一番の正解であった。
白竜が回避したことで七つの魔力弾はお互いに衝突し合い、その際に凄まじい反発作用を引き起こす。反発作用は属性の数が多いほどに威力が上昇し、地上は巨大な光に包まれた。迫りくる光の本流に白竜も飲み込まれ、凄まじい衝撃波が第五階層全体に広がった――
――衝撃波が収まると大地には巨大なクレーターが誕生し、その中心には白竜が見るも無残な姿で倒れていた。爆発の最も近い位置にいたせいで白竜は大きな損傷を負い、その様子を見届けたマリアは地上へ降り立つ。
「まだ生きているとは大したものね。流石は伝説の竜だわ」
「シャアッ……!?」
「でも、これで決着よ。さあ、私から奪ったゴールドスライムを返しなさい」
瀕死の白竜の前に降り立ったマリアは杖を構えてゴールドスライムを要求する。そんな彼女に対して白竜は身体を震わせ、心底震えていた。そんな白竜の元に上空から近づく影があった。
「ちょっと待ったぁっ!!」
「……ようやく現れたわね」
白竜を助けに来たのはリーリスであり、彼女はパラシュートを利用して空から降り立つ。第五階層の異変に気付いた急いで駆けつけてきた。
「まさかこれほどまでとは……」
「……凄いわ。私と一緒に旅をしていた時よりも腕をあげているわね」
「ぷるっくりん(←アイラの後ろに隠れる)」
マリアと白竜の激闘にアイラ達は見ていることしかできず、とても援護に入れる戦いではなかった。現在は逃げ回るマリアを白竜が追いかける形となり、全身に電流を迸らせながら白竜は光の吐息を撃ちこむ。
「アガァアアアッ!!」
「二度も同じ手が通じると思わないで欲しいわね……プロトアイギス!!」
「アガァッ!?」
最上級魔法のプロトアイギスを発動したマリアは自分の身を守るのではなく、白竜の前面に展開した。空中に誕生した光の魔法陣に白竜は衝突し、その際に光の吐息は狙いを逸れて上空へと放たれた。
プロトアイギスはマリアが扱う魔法の中でも防御に特化しており、この魔法陣が打ち破られたことは一度もない。使い方によれば敵の攻撃を防御するだけではなく、行動を阻害することもできる。さらにマリアはプロトアイギスを操作して白竜に叩きつける。
「そのまま落ちなさい」
「シャアアッ!?」
光の魔法陣が上から押し寄せられて白竜は地上へと落下し、地面にめり込んだ。この時に全身に纏っていた電流が大地に流れ込んで消える。白竜は聖属性だけではなく雷属性の魔力も吸収できる様子だったため、マリアは攻撃方法を変えることにした。
「流石に魔力がきついわね……こうなったら一気に止めを刺して貰うわ」
マリアが右手を前に差し出すと彼女は聖剣クサナギを召喚する。聖痕の所有者は真に聖剣に認められると聖剣を召喚する力を得る。マリアは母親から受け継いだ風の聖痕を発動させてクサナギを誕生させた。
聖痕所有者となってからマリアの能力は更に強化され、彼女は第五階層中の風の精霊を呼び集めた。クサナギの真の力を解放するためにはマリアの魔力だけでは足らず、風の精霊の力を借りる必要があった。
「剣は得意ではないけれど……仕方ないわね」
「シャアアッ!!」
地上に落とされた白竜は凝りもせずにマリアに目掛けて光の吐息を放つが、それに対してマリアは無造作にクサナギを振り払う。それだけで彼女の聖剣から竜巻が繰り出され、光の吐息を正面から受け止める。
白竜の撃ち出す吐息は竜種の中でも最強の威力を誇るが、クサナギから生み出される竜巻は光の吐息を掻き散らしながら白竜へと迫る。正面衝突するのではなく、竜巻の性質を利用して攻撃を掻き分けながら繰り出す。
「アガァッ!?」
「しばらくそこで寝ていなさい」
竜巻によって光の吐息を弾かれ、再び竜巻の中に閉じ込められた白竜は身動きが取れない。その間にマリアは聖剣クサナギを手放して最後の魔法の準備を行う。今から行う魔法はあまりにも危険過ぎるために封印していた究極の魔法だった。
マリアは杖を構えると同時に七つの魔法陣を展開した。それぞれが上級魔法の魔法陣であり、竜巻に閉じ込められた白竜の周囲を取り囲むように設置する。白竜が竜巻を打ち破る前にマリアは七つの魔法陣から同時に攻撃を繰り出す。
「七つの魔法陣から繰り出される魔法攻撃の反発作用……特と味わいなさい」
「シャアッ……!?」
「ビッグバン」
竜巻が解除された瞬間、白竜が行動を移す前にマリアは魔法陣から魔力弾を撃ちこむ。七つの属性の魔力の塊が白竜に目掛けて放たれ、それを見た白竜は慌てて空へと飛翔した。
「シャアアッ!?」
「……判断を誤ったわね。その魔法は避けないことが正解なのよ」
危機を察知した白竜は咄嗟に回避行動に移ったが、マリアから言わせれば白竜の行動は悪手だった。彼女の魔法から逃れる方法は攻撃を避けるのではなく、多少のダメージは覚悟して攻撃を受けるのが一番の正解であった。
白竜が回避したことで七つの魔力弾はお互いに衝突し合い、その際に凄まじい反発作用を引き起こす。反発作用は属性の数が多いほどに威力が上昇し、地上は巨大な光に包まれた。迫りくる光の本流に白竜も飲み込まれ、凄まじい衝撃波が第五階層全体に広がった――
――衝撃波が収まると大地には巨大なクレーターが誕生し、その中心には白竜が見るも無残な姿で倒れていた。爆発の最も近い位置にいたせいで白竜は大きな損傷を負い、その様子を見届けたマリアは地上へ降り立つ。
「まだ生きているとは大したものね。流石は伝説の竜だわ」
「シャアッ……!?」
「でも、これで決着よ。さあ、私から奪ったゴールドスライムを返しなさい」
瀕死の白竜の前に降り立ったマリアは杖を構えてゴールドスライムを要求する。そんな彼女に対して白竜は身体を震わせ、心底震えていた。そんな白竜の元に上空から近づく影があった。
「ちょっと待ったぁっ!!」
「……ようやく現れたわね」
白竜を助けに来たのはリーリスであり、彼女はパラシュートを利用して空から降り立つ。第五階層の異変に気付いた急いで駆けつけてきた。
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