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蛇足編
閑話 《黄金鎧の行方》
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「いや、本当に調子に乗ってすいませんでした」
「そういうのはいいから早く返しなさい!!」
「シャアアッ……」
危うく死にかけた白竜を研究所に運び出した後、リーリスはマリアの前で土下座を行う。彼女が何故地上に出向いて黄金鎧を奪ったのか理由を話す。
「レナさん達を運んだあと、ビャクが自由に飛び回りたいということでしばらくは外の世界で自由にさせていたんです。喉が渇いて森の中にある泉で水を飲もうとした時、間違って水底に潜り込んでいたスライムを飲み込んでしまいまして……それが例の巨大スライムなんです」
「冒険都市に現れたスライムのことね?」
「はい、ビャクがお腹がむずむずするというのでホネミンさんに調べてもらったところ、井の中にスライムが居たんです。危うく消化されかけていたところでしたよ」
「そんな話はどうでもいいのよ。どうしてスライムが黄金鎧を奪ったのかを聞いているの……返答によってはいくらレナの友達でも容赦しないわよ」
「ひいいっ」
冒険都市に現れたスライムは白竜のビャクが誤って飲み込んだスライムらしく、リーリスに頼まれたホネミンが救出を行う。スライムはその後は逃がしてやったのだが、森から遠く離れた場所だったのでスライムは元に戻れず彷徨っていたらしい。
「冒険都市にスライムが迷い込んだのは偶然だったんです。どうやらビャクが連れてきたスライムは好奇心旺盛で人間の街に来たのも初めてだったんでしょう。馬車を襲ったというのも誤解でスライムは初めて見る乗り物に興味を持って近付いただけなんですよ」
「それならどうして積荷を奪ったの!?」
「それも誤解なんですって!!あの黄金鎧とやらはスライムは盗むつもりなんかなかったんです。でも、恐らくですが黄金鎧は元々はゴールドスライムが作り出した黄金で作られた物なんでしょう?だからスライムが触れた時に簡単に取り込まれたんです!!」
ハヅキ家に伝わる黄金鎧はゴールドスライムの体内で精錬された特殊な黄金であり、普通の黄金よりも純度が高くて魔法耐性も備わっている。スライムは別に黄金鎧を盗むつもりはなかったが、たまたま触れた際に黄金鎧を吸収してしまう。
黄金鎧を取り込んだことでゴールドスライムと化したスライムは街中の人間に追われ、それを見かけたビャクは彼を助けるために回収した。リーリスとしてもゴールドスライムには興味を抱いたので塔の大迷宮まで案内させたが、まさか黄金鎧がマリアの物だとは知らなかったという。
「何だか盗んだみたいな形になって本当にすいません!!黄金鎧は返しますのでどうかこれ以上暴れないでください!!」
「……別に返してくれるのならこれ以上は何もしないわよ」
「シャアアッ……」
白竜は怯えた様子でマリアを伺い、そんな態度を取られてはマリアも怒る気になれない。彼女としては黄金鎧さえ返してくれれば問題はなく、早く返すように促す。
「さあ、黄金鎧を返しなさい。姉さんに気付かれる前に早く!!」
「そのことなんですけど……実はちょっと問題がありまして」
「これ以上に何を仕出かしたの!?」
「わわわ、待ってください!!悪いのは私達じゃないんです!!」
「ぷるぷるっ……」
マリアはリーリスに杖を構えると、慌てて彼女は研究所を指差す。研究所の出入口からゴールドスライムが現れると、申し訳なそうな表情を浮かべていた。
「実は私がスライムをスキャンしたところ、どうやらスライムに取り込まれた黄金鎧は原型を留めていないんです」
「何ですって……!?」
「ほら、吐き出して」
「ぷるんっ」
ゴールドスライムは大口を開くと黄金の塊を吐き出し、それを見てマリアは衝撃を受けた。黄金鎧の原型は留めておらず、ただの金塊と化した黄金鎧を見てマリアは膝を崩す。リーリスはそんな彼女に頭を下げた。
「す、すいません!!この子も悪気があったわけじゃ……」
「……よくやったわ」
「え?」
「ぷるん?」
金塊と化した黄金鎧を見てマリアは喜びに打ち震え、これでもうアイラに見られても問題はない。彼女は巨大スライムに近付くと頭を撫でまわす。
「気に入ったわ!!今日から貴方は私のペットにしてあげるわ!!」
「ぷるん!?」
「ええっ!?急にどうしたんですか!?」
「何でもないわ!!さあ、姉さんたちを呼んできなさい!!無事に金塊を取り戻したことを伝えるのよ!!」
黄金鎧がただの金塊と化したことにマリアは歓喜し、これでアイラに見られても問題はない。鎧でなくなろうとハヅキ家の家宝であることは間違いなく、マリアはようやくビキニアーマーの恐怖から解放された――
――その後、金塊を無事に回収したマリアは冒険都市に戻ると本当に巨大スライムをペットとした。マリアが連れてきた巨大スライムは氷雨の冒険者が面倒を見るようになり、そして金塊の方はマリアが厳重に管理することになった。
※ボツ案
リーリス「ただの金塊になりましたけど、私の技術を使えばビキニアーマーに加工することもでき……」
マリア「最上級魔法!!プロメテウス!!」
( ゚Д゚)ノ===>Σ(゚Д゚)
リーリス再起不能!!
「そういうのはいいから早く返しなさい!!」
「シャアアッ……」
危うく死にかけた白竜を研究所に運び出した後、リーリスはマリアの前で土下座を行う。彼女が何故地上に出向いて黄金鎧を奪ったのか理由を話す。
「レナさん達を運んだあと、ビャクが自由に飛び回りたいということでしばらくは外の世界で自由にさせていたんです。喉が渇いて森の中にある泉で水を飲もうとした時、間違って水底に潜り込んでいたスライムを飲み込んでしまいまして……それが例の巨大スライムなんです」
「冒険都市に現れたスライムのことね?」
「はい、ビャクがお腹がむずむずするというのでホネミンさんに調べてもらったところ、井の中にスライムが居たんです。危うく消化されかけていたところでしたよ」
「そんな話はどうでもいいのよ。どうしてスライムが黄金鎧を奪ったのかを聞いているの……返答によってはいくらレナの友達でも容赦しないわよ」
「ひいいっ」
冒険都市に現れたスライムは白竜のビャクが誤って飲み込んだスライムらしく、リーリスに頼まれたホネミンが救出を行う。スライムはその後は逃がしてやったのだが、森から遠く離れた場所だったのでスライムは元に戻れず彷徨っていたらしい。
「冒険都市にスライムが迷い込んだのは偶然だったんです。どうやらビャクが連れてきたスライムは好奇心旺盛で人間の街に来たのも初めてだったんでしょう。馬車を襲ったというのも誤解でスライムは初めて見る乗り物に興味を持って近付いただけなんですよ」
「それならどうして積荷を奪ったの!?」
「それも誤解なんですって!!あの黄金鎧とやらはスライムは盗むつもりなんかなかったんです。でも、恐らくですが黄金鎧は元々はゴールドスライムが作り出した黄金で作られた物なんでしょう?だからスライムが触れた時に簡単に取り込まれたんです!!」
ハヅキ家に伝わる黄金鎧はゴールドスライムの体内で精錬された特殊な黄金であり、普通の黄金よりも純度が高くて魔法耐性も備わっている。スライムは別に黄金鎧を盗むつもりはなかったが、たまたま触れた際に黄金鎧を吸収してしまう。
黄金鎧を取り込んだことでゴールドスライムと化したスライムは街中の人間に追われ、それを見かけたビャクは彼を助けるために回収した。リーリスとしてもゴールドスライムには興味を抱いたので塔の大迷宮まで案内させたが、まさか黄金鎧がマリアの物だとは知らなかったという。
「何だか盗んだみたいな形になって本当にすいません!!黄金鎧は返しますのでどうかこれ以上暴れないでください!!」
「……別に返してくれるのならこれ以上は何もしないわよ」
「シャアアッ……」
白竜は怯えた様子でマリアを伺い、そんな態度を取られてはマリアも怒る気になれない。彼女としては黄金鎧さえ返してくれれば問題はなく、早く返すように促す。
「さあ、黄金鎧を返しなさい。姉さんに気付かれる前に早く!!」
「そのことなんですけど……実はちょっと問題がありまして」
「これ以上に何を仕出かしたの!?」
「わわわ、待ってください!!悪いのは私達じゃないんです!!」
「ぷるぷるっ……」
マリアはリーリスに杖を構えると、慌てて彼女は研究所を指差す。研究所の出入口からゴールドスライムが現れると、申し訳なそうな表情を浮かべていた。
「実は私がスライムをスキャンしたところ、どうやらスライムに取り込まれた黄金鎧は原型を留めていないんです」
「何ですって……!?」
「ほら、吐き出して」
「ぷるんっ」
ゴールドスライムは大口を開くと黄金の塊を吐き出し、それを見てマリアは衝撃を受けた。黄金鎧の原型は留めておらず、ただの金塊と化した黄金鎧を見てマリアは膝を崩す。リーリスはそんな彼女に頭を下げた。
「す、すいません!!この子も悪気があったわけじゃ……」
「……よくやったわ」
「え?」
「ぷるん?」
金塊と化した黄金鎧を見てマリアは喜びに打ち震え、これでもうアイラに見られても問題はない。彼女は巨大スライムに近付くと頭を撫でまわす。
「気に入ったわ!!今日から貴方は私のペットにしてあげるわ!!」
「ぷるん!?」
「ええっ!?急にどうしたんですか!?」
「何でもないわ!!さあ、姉さんたちを呼んできなさい!!無事に金塊を取り戻したことを伝えるのよ!!」
黄金鎧がただの金塊と化したことにマリアは歓喜し、これでアイラに見られても問題はない。鎧でなくなろうとハヅキ家の家宝であることは間違いなく、マリアはようやくビキニアーマーの恐怖から解放された――
――その後、金塊を無事に回収したマリアは冒険都市に戻ると本当に巨大スライムをペットとした。マリアが連れてきた巨大スライムは氷雨の冒険者が面倒を見るようになり、そして金塊の方はマリアが厳重に管理することになった。
※ボツ案
リーリス「ただの金塊になりましたけど、私の技術を使えばビキニアーマーに加工することもでき……」
マリア「最上級魔法!!プロメテウス!!」
( ゚Д゚)ノ===>Σ(゚Д゚)
リーリス再起不能!!
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