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修行の旅
第43話 森の迷子
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「――やばい、完全に迷った」
「クゥ~ンッ……」
盗賊から村を救ってから翌日の夜、ナイはビャクと共に森の中で迷子になっていた。どうしてイチノに向かったはずのナイが森の中を彷徨っているのかというと、時は数刻前に遡る。
ナイが暮らしていた村からイチノまでは馬車で移動する場合、どんなに早くても二日ほど時間が掛かってしまう。その理由は村と街の間に魔獣(獣型の魔物の総称)が潜む広大な森が広がっているからであり、一般人は森を迂回して移動しなければならないので時間が掛かってしまう。
森を迂回すれば安全に街に辿り着けるのは確かだが、ナイは一刻も早くハルに会いたいと思い、危険を承知で森の中に入り込む。普段から山で暮らしている自分ならば森でも簡単に抜け出せると思ったが、ナイの目論見は外れてしまう。
「しまったな……魔物だけなら何とかなると思ったけど、こうも木々が多いと黒輪で移動するのもできないな」
「ウォンッ」
最初の内は山と比べて傾斜が少ないので移動は楽かと思われたが、予想以上に木々が密集しており、黒輪で移動するのも困難な程だった。だから馬車などの乗り物ではそもそも森を抜けるのは不可能であり、しかも危険な魔獣が住み着いているのならば一般人が立ち寄らないのは当たり前の話だった
「参ったな、このままだと遭難するぞ。今日もビャクを抱き枕にして寝るしかなさそうだな」
「ウォンッ……」
「そんな嫌そうな顔をするなよ」
自分の主人とは言え、抱き枕にされるのは嫌なのかビャクはナイと距離を取る。森の中に入ってから大分時間が経過しているが、森に入った時からナイは妙な違和感を抱いていた。
(この森、危険な魔獣が生息していると聞いていた割には魔物の魔力が全く感じられないな……)
森に入ってからナイとビャクは一度も魔物と遭遇しておらず、魔力感知を試しても魔物らしき魔力を感知できない。正確には森全体からおかしな魔力を感知していた。
(さっきから感じるこの魔力はいったい何なんだ?)
少し前から森の雰囲気が変わった事に気づいたナイは不安を抱き、ビャクも何かを感じ取ったのか足を止める。二人はお互いの背中を預けると、周囲を観察して警戒心を高める。
「ビャク、油断するなよ」
「ウォンッ!!」
念のためにナイはビャクに声をかけると、足元に生えている雑草に違和感を感じ取る。何時の間にか二人の足元の雑草が伸びて絡みついており、その場を動けなくなっていた。
「うわっ!?な、何だ!?」
「ウォンッ!?」
ナイは両足、ビャクに至っては四本脚を雑草に絡みつかれて動けず、力ずくで引きちぎろうとしても上手く動けない。咄嗟にナイは右手に黒渦を作り出して異空間に収納していた短剣を取り出す。
「こんなもの……うわっ!?」
短剣で靴に絡みついた雑草を切りつけようとしたが、その前に何処からか飛んできた矢が短剣を弾き飛ばす。木々の隙間を通り抜けて放たれた矢にナイは驚き、冷や汗を流しながら周囲を見渡す。
(何処から撃ってきた!?いや、それよりもまずはこいつを何とかしないと……)
短剣を失ったナイは冷静になって靴を抜けばいいだけだと気が付き、雑草が絡みついた両足の靴を脱いで拘束から解放される。そして裸足になったナイは右足に黒渦を形成すると、勢いよく地面を滑って土砂を舞い上げる。
「おらぁっ!!」
「ウォンッ!?」
円を描くように土砂を黒渦で巻き上げる事で土煙を生み出し、煙幕代わりに利用して自分とビャクの姿を覆い隠す。その間にビャクの拘束を解除するため、地面に落ちた短剣の回収を行う。
「よし、逃げるぞ!!」
「ガアアッ!!」
雑草を短剣で切り裂いてビャクを救い出すと、土煙が晴れた途端にナイとビャクは駆け出す。残念ながら雑草に絡まれた靴は諦めるしかなく、裸足のまま森の中を駆け抜ける。
何者が自分達を狙っているのかはナイには分からないが、先ほどの矢はナイ自身ではなく短剣を狙っており、もしも相手がその気にならばナイを殺す事もできたはずである。それなのに短剣だけを弾き飛ばした事に違和感を抱く。
(誰だか知らないけど、俺達を殺そうとしているわけじゃないのか?とにかく今は離れないと……)
木々が密集している地帯では黒輪で逃げ出す事もできず、ナイとビャクは木々をすり抜けながら逃げ出す。しかし、今度は木々に纏わりついていた「蔓」がナイとビャクの身体に巻き付く。
「うわぁっ!?」
「キャインッ!?」
まるで蛇のように絡みついてきた蔓のせいでナイとビャクは吊るし上げられ、この時点でナイは違和感の正体に気が付く。先ほどから感じていた謎の魔力の正体は植物であり、どうやらナイ達が踏み込んだ場所は獣の魔物ではなく、植物に擬態した魔物だと判明する。
――ジュルルルッ!!
ナイとビャクを拘束した蔓は森の中に「大樹」と繋がっている事が判明し、表皮には人面を想像させる皺が浮かんでいた。これまでに出会ったどんな魔物よりも大きく、しかも全身を蔓で拘束された状態で吊るし上げられてしまう。
「キャインッ!?」
「くそっ、こいつ……魔樹か!?」
「ジュルルッ……」
山でクロウと共に暮らしていた頃、ナイは彼から色々な魔物の知識も授かっていた。その中で植物型の魔物は「魔樹」と呼ばれ、普段は植物に擬態して獲物が訪れるのを待ち構え、植物を操作して敵を拘束する危険な魔物だと聞いていた。
魔樹は蔓や枝を利用して獲物を縛り上げて逆さ吊りにすると、拘束した生物から栄養分を吸収する。魔樹は捕らえた生物から栄養を吸収し、獲物が完全に息絶えるまで何日も逆さ吊りのまま拘束するという。
(まずい、この体勢だと右手は使えない!?)
全身を蔓で拘束された状態で逆さ吊りにされたため、右手も両足も自由に動かせない状態では魔法で反撃する事も敵わず、二人とも他の獲物と同様に吊るされるかと思われた時、何処からか飛んできた矢が二人を拘束していた蔓を撃ち抜く。
「ジュラァッ!?」
「あいたぁっ!?」
「キャインッ!?」
一本の矢がナイ達を拘束していた蔓を撃ち抜き、二人とも地面に落ちる。何が起きたのか分からないが、ひとまずは身体に纏わりついた蔓を振り払うと、ナイは魔樹の顔面に右手を構えた。
「この野郎!!よくもやってくれたな!!」
「兄貴、駄目っす!!」
「ウォンッ!?」
ミノタウロスを昏倒させた「岩砲」を魔樹に放とうとしたナイだが、何処からか聞き覚えのある声が響く。ビャクは声のした方向に振り返ると、そこには弓矢を構えたエリナが迫る姿があった。
先ほどナイが雑草を切りつけようとした時、彼の短剣を弾いたのはエリナだった。彼女はどうしてナイの行動を止めたのか、それは「魔樹」を刺激させないためである。
「兄貴!!そいつを傷つけたら駄目です!!大変な目に遭いますよ!?」
「エリナ!?どうしてここに……」
「説明している暇はないっす!!今は早く逃げましょう!!」
「ウォンッ!!」
「ジュルルルッ……!!」
エリナに止められたナイは仕方なく彼女に従うと、ビャクも二人の後に続く。エリナが逃げる方向にナイとビャクも続くと、魔樹はそれを見て三人を捕まえようと無数の枝を伸ばす。
「ジュラァアアアッ!!」
「やばいっ!?どうやら本気で怒らせたみたいっす!!」
「うわっ!?」
「ウォンッ!?」
枝の先端を槍のように尖らせた状態で魔樹はナイ達に目掛けて繰り出し、無数の「枝槍」を回避しながら三人は逃げ続ける。途中でナイは枝槍を防ぐために黒渦を展開すると、異空間に収めていた一番大きな岩を出現させて盾代わりに利用する。
「これでどうだ!?」
「ジュラァッ!?」
唐突に出現した岩によって枝槍を防ぎ、その間にナイ達は逃げ出す事に成功した――
「クゥ~ンッ……」
盗賊から村を救ってから翌日の夜、ナイはビャクと共に森の中で迷子になっていた。どうしてイチノに向かったはずのナイが森の中を彷徨っているのかというと、時は数刻前に遡る。
ナイが暮らしていた村からイチノまでは馬車で移動する場合、どんなに早くても二日ほど時間が掛かってしまう。その理由は村と街の間に魔獣(獣型の魔物の総称)が潜む広大な森が広がっているからであり、一般人は森を迂回して移動しなければならないので時間が掛かってしまう。
森を迂回すれば安全に街に辿り着けるのは確かだが、ナイは一刻も早くハルに会いたいと思い、危険を承知で森の中に入り込む。普段から山で暮らしている自分ならば森でも簡単に抜け出せると思ったが、ナイの目論見は外れてしまう。
「しまったな……魔物だけなら何とかなると思ったけど、こうも木々が多いと黒輪で移動するのもできないな」
「ウォンッ」
最初の内は山と比べて傾斜が少ないので移動は楽かと思われたが、予想以上に木々が密集しており、黒輪で移動するのも困難な程だった。だから馬車などの乗り物ではそもそも森を抜けるのは不可能であり、しかも危険な魔獣が住み着いているのならば一般人が立ち寄らないのは当たり前の話だった
「参ったな、このままだと遭難するぞ。今日もビャクを抱き枕にして寝るしかなさそうだな」
「ウォンッ……」
「そんな嫌そうな顔をするなよ」
自分の主人とは言え、抱き枕にされるのは嫌なのかビャクはナイと距離を取る。森の中に入ってから大分時間が経過しているが、森に入った時からナイは妙な違和感を抱いていた。
(この森、危険な魔獣が生息していると聞いていた割には魔物の魔力が全く感じられないな……)
森に入ってからナイとビャクは一度も魔物と遭遇しておらず、魔力感知を試しても魔物らしき魔力を感知できない。正確には森全体からおかしな魔力を感知していた。
(さっきから感じるこの魔力はいったい何なんだ?)
少し前から森の雰囲気が変わった事に気づいたナイは不安を抱き、ビャクも何かを感じ取ったのか足を止める。二人はお互いの背中を預けると、周囲を観察して警戒心を高める。
「ビャク、油断するなよ」
「ウォンッ!!」
念のためにナイはビャクに声をかけると、足元に生えている雑草に違和感を感じ取る。何時の間にか二人の足元の雑草が伸びて絡みついており、その場を動けなくなっていた。
「うわっ!?な、何だ!?」
「ウォンッ!?」
ナイは両足、ビャクに至っては四本脚を雑草に絡みつかれて動けず、力ずくで引きちぎろうとしても上手く動けない。咄嗟にナイは右手に黒渦を作り出して異空間に収納していた短剣を取り出す。
「こんなもの……うわっ!?」
短剣で靴に絡みついた雑草を切りつけようとしたが、その前に何処からか飛んできた矢が短剣を弾き飛ばす。木々の隙間を通り抜けて放たれた矢にナイは驚き、冷や汗を流しながら周囲を見渡す。
(何処から撃ってきた!?いや、それよりもまずはこいつを何とかしないと……)
短剣を失ったナイは冷静になって靴を抜けばいいだけだと気が付き、雑草が絡みついた両足の靴を脱いで拘束から解放される。そして裸足になったナイは右足に黒渦を形成すると、勢いよく地面を滑って土砂を舞い上げる。
「おらぁっ!!」
「ウォンッ!?」
円を描くように土砂を黒渦で巻き上げる事で土煙を生み出し、煙幕代わりに利用して自分とビャクの姿を覆い隠す。その間にビャクの拘束を解除するため、地面に落ちた短剣の回収を行う。
「よし、逃げるぞ!!」
「ガアアッ!!」
雑草を短剣で切り裂いてビャクを救い出すと、土煙が晴れた途端にナイとビャクは駆け出す。残念ながら雑草に絡まれた靴は諦めるしかなく、裸足のまま森の中を駆け抜ける。
何者が自分達を狙っているのかはナイには分からないが、先ほどの矢はナイ自身ではなく短剣を狙っており、もしも相手がその気にならばナイを殺す事もできたはずである。それなのに短剣だけを弾き飛ばした事に違和感を抱く。
(誰だか知らないけど、俺達を殺そうとしているわけじゃないのか?とにかく今は離れないと……)
木々が密集している地帯では黒輪で逃げ出す事もできず、ナイとビャクは木々をすり抜けながら逃げ出す。しかし、今度は木々に纏わりついていた「蔓」がナイとビャクの身体に巻き付く。
「うわぁっ!?」
「キャインッ!?」
まるで蛇のように絡みついてきた蔓のせいでナイとビャクは吊るし上げられ、この時点でナイは違和感の正体に気が付く。先ほどから感じていた謎の魔力の正体は植物であり、どうやらナイ達が踏み込んだ場所は獣の魔物ではなく、植物に擬態した魔物だと判明する。
――ジュルルルッ!!
ナイとビャクを拘束した蔓は森の中に「大樹」と繋がっている事が判明し、表皮には人面を想像させる皺が浮かんでいた。これまでに出会ったどんな魔物よりも大きく、しかも全身を蔓で拘束された状態で吊るし上げられてしまう。
「キャインッ!?」
「くそっ、こいつ……魔樹か!?」
「ジュルルッ……」
山でクロウと共に暮らしていた頃、ナイは彼から色々な魔物の知識も授かっていた。その中で植物型の魔物は「魔樹」と呼ばれ、普段は植物に擬態して獲物が訪れるのを待ち構え、植物を操作して敵を拘束する危険な魔物だと聞いていた。
魔樹は蔓や枝を利用して獲物を縛り上げて逆さ吊りにすると、拘束した生物から栄養分を吸収する。魔樹は捕らえた生物から栄養を吸収し、獲物が完全に息絶えるまで何日も逆さ吊りのまま拘束するという。
(まずい、この体勢だと右手は使えない!?)
全身を蔓で拘束された状態で逆さ吊りにされたため、右手も両足も自由に動かせない状態では魔法で反撃する事も敵わず、二人とも他の獲物と同様に吊るされるかと思われた時、何処からか飛んできた矢が二人を拘束していた蔓を撃ち抜く。
「ジュラァッ!?」
「あいたぁっ!?」
「キャインッ!?」
一本の矢がナイ達を拘束していた蔓を撃ち抜き、二人とも地面に落ちる。何が起きたのか分からないが、ひとまずは身体に纏わりついた蔓を振り払うと、ナイは魔樹の顔面に右手を構えた。
「この野郎!!よくもやってくれたな!!」
「兄貴、駄目っす!!」
「ウォンッ!?」
ミノタウロスを昏倒させた「岩砲」を魔樹に放とうとしたナイだが、何処からか聞き覚えのある声が響く。ビャクは声のした方向に振り返ると、そこには弓矢を構えたエリナが迫る姿があった。
先ほどナイが雑草を切りつけようとした時、彼の短剣を弾いたのはエリナだった。彼女はどうしてナイの行動を止めたのか、それは「魔樹」を刺激させないためである。
「兄貴!!そいつを傷つけたら駄目です!!大変な目に遭いますよ!?」
「エリナ!?どうしてここに……」
「説明している暇はないっす!!今は早く逃げましょう!!」
「ウォンッ!!」
「ジュルルルッ……!!」
エリナに止められたナイは仕方なく彼女に従うと、ビャクも二人の後に続く。エリナが逃げる方向にナイとビャクも続くと、魔樹はそれを見て三人を捕まえようと無数の枝を伸ばす。
「ジュラァアアアッ!!」
「やばいっ!?どうやら本気で怒らせたみたいっす!!」
「うわっ!?」
「ウォンッ!?」
枝の先端を槍のように尖らせた状態で魔樹はナイ達に目掛けて繰り出し、無数の「枝槍」を回避しながら三人は逃げ続ける。途中でナイは枝槍を防ぐために黒渦を展開すると、異空間に収めていた一番大きな岩を出現させて盾代わりに利用する。
「これでどうだ!?」
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