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王都での騒動
第197話 大暴れ
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(来やがれ!!次の攻撃を弾いた後、殴り殺してやる!!)
ゴウが身に付けている鋼拳は攻撃だけではなく、防御にも適していた。ゴウは両腕を構えて防御に専念すると、それを見たナイは何事か考え込み、黙って彼に近付く。
普通に歩いて自分の元に向かうナイにゴウは呆気に取られるが、そんな彼に対してナイは大剣を振りかざし、久々に自分が扱う剣技を行う。
「せぇのっ……」
「なっ!?」
ナイは剛力を発動させ、腕力を強化した状態で大剣を大きく振り回し、全力の一撃をゴウの両腕に叩き込む。鋼拳によって攻撃を防ぐ事には成功したが、全力で振り回されたナイの攻撃の衝撃は殺しきれず、ゴウの巨体が吹き飛ぶ。
「どりゃあっ!!」
「がはぁあああっ!?」
「きゃっ!?」
「にゃうっ……!?」
「す、凄~い!?」
ダンと同様に吹き飛ばされたゴウの肉体が壁にめり込み、そのまま壁を背中に預けながら気絶する。その光景を見ていたミイナ達は唖然とするが、一方でナイは満足そうに頷く。
魔物と戦う際にナイは取り囲まれた時、剣を一回転させるように攻撃を行う剣技を「円斧」と名付けた。使用するのはミイナとの戦いぶりだが、以前よりも筋力が身に着いたお陰で技の威力は向上していた。それに思っていたよりも大剣とは相性が良く、満足そうにナイは退魔刀を背中に背負う。
「よし、これで邪魔者は倒した……モモさん、ノイさんの様子は?」
「え?あ、うん……意識を失っているだけだと思う」
「ちょっと見せてくれる?」
ナイに話しかけられたモモは慌てて気絶しているノイを連れてくると、ナイはノイの様子を観察眼で確認すると、彼女の言う通りに気絶しているだけだった。念のためにナイは彼女に両手を向けて回復魔法を発動させる。
「ヒール!!」
「これは……回復魔法!?」
「ナイ君、回復魔法も使えたんだ!?凄いね!!」
「私は前に見た」
回復魔法をノイに施すナイの姿を見てヒナとモモは驚き、この世界では回復魔法を扱えるのは治癒魔導士か陽光教会の修道女ぐらいであり、特別な儀式を受けなければ回復魔法を扱えない。
だが、前にモモは回復魔法は扱えないといっていたが怪我をしていたヒイロを治しており、その事に関してはナイも後でモモに話を聞いてみようと思いながらもノイの治療を行う。ノイは回復魔法を受けると肌色が良くなり、表情も和らいだ。
「これでよし、後はノイさんを安全な場所に匿わないと……」
「ついでにこの二人はここへ閉じ込めた方が良い。また追いかけられてこられたら厄介」
「それもそうね。それにこいつらがここへ来たという事は私達の事もバレているかもしれないわ」
「なら急いであの豚さんを捕まえないとね!!」
「豚じゃなくてバーリね……」
モモの言葉に全員が頷き、武器を手に入れた以上は隠れ回る必要はなくなり、敵を蹴散らしてでもバーリを探し出す必要があった。ゴウとダンが動いている以上はナイ達が脱走した事も既に知られており、即座にナイ達は行動を開始する。
「ノイさんの事は私に任せて……3人とも、ここからは派手に暴れてやりなさい!!」
「了解、そういうのは得意分野」
「うん、頑張るよ!!」
「よし……行こう!!」
ナイ達は気合を込めて隠し倉庫から抜け出すと、まずはゴウとダンを閉じ込めるために本棚を移動させ、これでもう二人が出てくる事はない。この本棚の仕掛けを知っている人間は限られているはずであり、第一に本棚を仕掛けを解除する事ができる人間はバーリだけである。
「これでよし……なら、まずはバーリの私室に向かいましょう」
「まだあそこにいるのかな?」
「他の場所に隠れている可能性もあるから、探しながら行くしかない」
「……外の方から気配を感じる。どうやら本当にバレてたみたい」
ミイナの言葉を聞いてナイは気配感知を発動させると、屋敷内のあちこちで多数の気配が忙しなく動いており、既に他の兵士や傭兵が動き出している事が判明した。この分だとナイ達を連れてきたモウタツとヒイロの身も心配だが、今はバーリを見つけだすのが優先だった。
「モモさんはノイさんを背負っているヒナさんを守って!!ミイナさんは僕と一緒に他の奴を倒しましょう!!」
「うん、任せて!!」
「了解……でも、その前に一つだけ言わせて。私にさん付けしないでいい」
「え?」
「そうね、私達は同い年ぐらいでしょう?それにここまで一緒に戦ってるんだから、変な遠慮なんていらないわよ。普通に話してくれて構わないわ」
「あ、私も呼び捨ての方が嬉しいな~」
「……分かった、なら皆一緒に行こう!!」
「「「おお~っ!!」」」
ナイの言葉に全員が頷き、扉を蹴り飛ばす。通路には既に大勢の兵士が待ち構えており、書斎から出てきたナイ達を見て兵士達は驚愕の表情を浮かべる。
ゴウが身に付けている鋼拳は攻撃だけではなく、防御にも適していた。ゴウは両腕を構えて防御に専念すると、それを見たナイは何事か考え込み、黙って彼に近付く。
普通に歩いて自分の元に向かうナイにゴウは呆気に取られるが、そんな彼に対してナイは大剣を振りかざし、久々に自分が扱う剣技を行う。
「せぇのっ……」
「なっ!?」
ナイは剛力を発動させ、腕力を強化した状態で大剣を大きく振り回し、全力の一撃をゴウの両腕に叩き込む。鋼拳によって攻撃を防ぐ事には成功したが、全力で振り回されたナイの攻撃の衝撃は殺しきれず、ゴウの巨体が吹き飛ぶ。
「どりゃあっ!!」
「がはぁあああっ!?」
「きゃっ!?」
「にゃうっ……!?」
「す、凄~い!?」
ダンと同様に吹き飛ばされたゴウの肉体が壁にめり込み、そのまま壁を背中に預けながら気絶する。その光景を見ていたミイナ達は唖然とするが、一方でナイは満足そうに頷く。
魔物と戦う際にナイは取り囲まれた時、剣を一回転させるように攻撃を行う剣技を「円斧」と名付けた。使用するのはミイナとの戦いぶりだが、以前よりも筋力が身に着いたお陰で技の威力は向上していた。それに思っていたよりも大剣とは相性が良く、満足そうにナイは退魔刀を背中に背負う。
「よし、これで邪魔者は倒した……モモさん、ノイさんの様子は?」
「え?あ、うん……意識を失っているだけだと思う」
「ちょっと見せてくれる?」
ナイに話しかけられたモモは慌てて気絶しているノイを連れてくると、ナイはノイの様子を観察眼で確認すると、彼女の言う通りに気絶しているだけだった。念のためにナイは彼女に両手を向けて回復魔法を発動させる。
「ヒール!!」
「これは……回復魔法!?」
「ナイ君、回復魔法も使えたんだ!?凄いね!!」
「私は前に見た」
回復魔法をノイに施すナイの姿を見てヒナとモモは驚き、この世界では回復魔法を扱えるのは治癒魔導士か陽光教会の修道女ぐらいであり、特別な儀式を受けなければ回復魔法を扱えない。
だが、前にモモは回復魔法は扱えないといっていたが怪我をしていたヒイロを治しており、その事に関してはナイも後でモモに話を聞いてみようと思いながらもノイの治療を行う。ノイは回復魔法を受けると肌色が良くなり、表情も和らいだ。
「これでよし、後はノイさんを安全な場所に匿わないと……」
「ついでにこの二人はここへ閉じ込めた方が良い。また追いかけられてこられたら厄介」
「それもそうね。それにこいつらがここへ来たという事は私達の事もバレているかもしれないわ」
「なら急いであの豚さんを捕まえないとね!!」
「豚じゃなくてバーリね……」
モモの言葉に全員が頷き、武器を手に入れた以上は隠れ回る必要はなくなり、敵を蹴散らしてでもバーリを探し出す必要があった。ゴウとダンが動いている以上はナイ達が脱走した事も既に知られており、即座にナイ達は行動を開始する。
「ノイさんの事は私に任せて……3人とも、ここからは派手に暴れてやりなさい!!」
「了解、そういうのは得意分野」
「うん、頑張るよ!!」
「よし……行こう!!」
ナイ達は気合を込めて隠し倉庫から抜け出すと、まずはゴウとダンを閉じ込めるために本棚を移動させ、これでもう二人が出てくる事はない。この本棚の仕掛けを知っている人間は限られているはずであり、第一に本棚を仕掛けを解除する事ができる人間はバーリだけである。
「これでよし……なら、まずはバーリの私室に向かいましょう」
「まだあそこにいるのかな?」
「他の場所に隠れている可能性もあるから、探しながら行くしかない」
「……外の方から気配を感じる。どうやら本当にバレてたみたい」
ミイナの言葉を聞いてナイは気配感知を発動させると、屋敷内のあちこちで多数の気配が忙しなく動いており、既に他の兵士や傭兵が動き出している事が判明した。この分だとナイ達を連れてきたモウタツとヒイロの身も心配だが、今はバーリを見つけだすのが優先だった。
「モモさんはノイさんを背負っているヒナさんを守って!!ミイナさんは僕と一緒に他の奴を倒しましょう!!」
「うん、任せて!!」
「了解……でも、その前に一つだけ言わせて。私にさん付けしないでいい」
「え?」
「そうね、私達は同い年ぐらいでしょう?それにここまで一緒に戦ってるんだから、変な遠慮なんていらないわよ。普通に話してくれて構わないわ」
「あ、私も呼び捨ての方が嬉しいな~」
「……分かった、なら皆一緒に行こう!!」
「「「おお~っ!!」」」
ナイの言葉に全員が頷き、扉を蹴り飛ばす。通路には既に大勢の兵士が待ち構えており、書斎から出てきたナイ達を見て兵士達は驚愕の表情を浮かべる。
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