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王都での騒動
第246話 アッシュ公爵と闘技場
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「それにしてもどうして街中にミノタウロスなんて……檻で運ばれていたみたいだけど、あれ何だったの?」
「その件に関しては私達もまだ報告は受けてません。ですけど……」
「市街地に魔物を運び出すとすれば、きっと闘技場が絡んでいる」
「闘技場……?」
ナイは二人の言葉を聞いて疑問を抱き、その闘技場とは何なのかを尋ねようとした時、兵士が駆けつけてきてヒイロとミイナに報告を行う。
「ヒイロ様、ミイナ様!!ミノタウロスを移送していた御者から確認を取った所、どうやらミノタウロスの運搬を行っていたのはアッシュ公爵の指示だそうです!!」
「アッシュ公爵!?やはり、そうでしたか……」
「これは面倒になりそうな予感……」
「アッシュ公爵……?」
「えっ!?ナイ君知らないの?この王都でも有名な人だよ?」
アッシュ公爵という名前はナイは初めて聞くが、他の人間の反応を見た限りだと相当に有名な存在らしく、モモの代わりにヒイロが説明を行う。
「アッシュ公爵はこの王都では3人しか存在しない公爵家の当主です。アッシュ公爵はこの王都の闘技場の経営を行っているので一般人の間でも有名な存在ですよ」
「闘技場……?」
「闘技場はこの王都に存在する一番の観光名所……大金を賭けて参加者が戦い、時には魔物と戦わされる事もある」
「訓練の一環で王国騎士も闘技場で戦う事もあるんですよ」
「へ、へえっ……そんな場所があったんだ」
闘技場というのは公爵家が管理する施設であり、その場所では人同士だけではなく、時には魔物と戦わせる事もあるという。賭博場としても有名な場所らしく、観客は誰が勝利するのか賭ける事も出来る。
闘技場の出場者同士で戦う場合もあるが、基本的には闘技場側が用意した魔物と戦う事が多く、そのために街中に魔物が運び込まれる事もある。勿論、危険な魔物を運び込む以上は慎重に行動し、最悪の機会に供えて万全の準備を整えるはずなのだが、今回の場合は事情が少々異なるらしい。
「話に聞く限りではあのミノタウロスはアッシュ公爵の指示で闘技場に移送されていたようですが、どうやら眠り薬の効果を見誤ったそうです。薬の効果が切れて目を覚ましたミノタウロスが暴走し、市街地に解き放たれた……それが今回の事件の発端です」
「ミノタウロスを取り押さえるために用意した冒険者達が殆ど銅級冒険者だったのも問題……普通、ミノタウロスのような相手を抑えるとしたら最低でも白銀級冒険者を数名は用意しないといけない」
「白銀級……」
魔物が暴走した時のために警護に当たっていたはずの冒険者達はミノタウロスに呆気なく蹴散らされ、もしもナイがいなければミノタウロスは街中で暴れ回っていただろう。幸いにもナイの活躍のお陰で最悪の事態は事なきを得たが、危うく人的被害が出るところだった。
巻き込まれたナイとしてはアッシュ公爵に文句を言いたい所だが、相手が貴族でしかも公爵家の人間となると一般人の彼では手が出せない。だが、今回の一件は当然だがアッシュ公爵の耳にも届くだろう。
「とりあえず、後の事は私達に任せてナイは帰った方が良い。怪我もしているならゆっくり休んだ方が良い」
「怪我は大丈夫……だけど、今日は疲れたな」
「う~……せっかくのでぇとだったのに」
「でぇと……?」
「何それ?」
モモはナイと出かける事ができなくなった事に頬を膨らませ、彼女としてはせっかく今日のためにおめかししたのにミノタウロスのせいで台無しにされてしまった。だが、今はナイを休ませるために彼女達は宿屋まで連れて行こうとした時、ここで思いもよらぬ事態に陥る。
「失礼する!!ここにミノタウロスを倒したという少年はいるか!?」
「えっ!?な、何ですか貴方達は!?」
「我々はアッシュ公爵の命を受けている!!そこを退け!!」
唐突にナイ達の元に立派な鎧を身に付けた兵士達が駆けつけ、そんな彼等を見てヒイロは動揺するが、兵士の中でも最年長と思われる男性がメダルのような物を取り出して見せつける。
「こ、これは……公爵家の紋章!?」
「我々はアッシュ公爵から直々に命令を受けている!!その少年をこちらに引き渡して貰おう!!」
「……ヒイロ、ここは従うしかない」
「くっ……」
「え、ええっ!?ナイ君を何処へ連れて行くの!?」
アッシュ公爵家の紋章が刻まれたメダルを見せつけられると、ヒイロとミイナは引き下がるしかない。いかに彼女達が王国騎士であろうと、相手が公爵家となれば逆らう事は出来ない。
ナイは急に現れた兵士達に対して自分に何の用があるのかと身構えると、メダルを戻した兵士の隊長らしき男が前に出てナイに告げる。
「その件に関しては私達もまだ報告は受けてません。ですけど……」
「市街地に魔物を運び出すとすれば、きっと闘技場が絡んでいる」
「闘技場……?」
ナイは二人の言葉を聞いて疑問を抱き、その闘技場とは何なのかを尋ねようとした時、兵士が駆けつけてきてヒイロとミイナに報告を行う。
「ヒイロ様、ミイナ様!!ミノタウロスを移送していた御者から確認を取った所、どうやらミノタウロスの運搬を行っていたのはアッシュ公爵の指示だそうです!!」
「アッシュ公爵!?やはり、そうでしたか……」
「これは面倒になりそうな予感……」
「アッシュ公爵……?」
「えっ!?ナイ君知らないの?この王都でも有名な人だよ?」
アッシュ公爵という名前はナイは初めて聞くが、他の人間の反応を見た限りだと相当に有名な存在らしく、モモの代わりにヒイロが説明を行う。
「アッシュ公爵はこの王都では3人しか存在しない公爵家の当主です。アッシュ公爵はこの王都の闘技場の経営を行っているので一般人の間でも有名な存在ですよ」
「闘技場……?」
「闘技場はこの王都に存在する一番の観光名所……大金を賭けて参加者が戦い、時には魔物と戦わされる事もある」
「訓練の一環で王国騎士も闘技場で戦う事もあるんですよ」
「へ、へえっ……そんな場所があったんだ」
闘技場というのは公爵家が管理する施設であり、その場所では人同士だけではなく、時には魔物と戦わせる事もあるという。賭博場としても有名な場所らしく、観客は誰が勝利するのか賭ける事も出来る。
闘技場の出場者同士で戦う場合もあるが、基本的には闘技場側が用意した魔物と戦う事が多く、そのために街中に魔物が運び込まれる事もある。勿論、危険な魔物を運び込む以上は慎重に行動し、最悪の機会に供えて万全の準備を整えるはずなのだが、今回の場合は事情が少々異なるらしい。
「話に聞く限りではあのミノタウロスはアッシュ公爵の指示で闘技場に移送されていたようですが、どうやら眠り薬の効果を見誤ったそうです。薬の効果が切れて目を覚ましたミノタウロスが暴走し、市街地に解き放たれた……それが今回の事件の発端です」
「ミノタウロスを取り押さえるために用意した冒険者達が殆ど銅級冒険者だったのも問題……普通、ミノタウロスのような相手を抑えるとしたら最低でも白銀級冒険者を数名は用意しないといけない」
「白銀級……」
魔物が暴走した時のために警護に当たっていたはずの冒険者達はミノタウロスに呆気なく蹴散らされ、もしもナイがいなければミノタウロスは街中で暴れ回っていただろう。幸いにもナイの活躍のお陰で最悪の事態は事なきを得たが、危うく人的被害が出るところだった。
巻き込まれたナイとしてはアッシュ公爵に文句を言いたい所だが、相手が貴族でしかも公爵家の人間となると一般人の彼では手が出せない。だが、今回の一件は当然だがアッシュ公爵の耳にも届くだろう。
「とりあえず、後の事は私達に任せてナイは帰った方が良い。怪我もしているならゆっくり休んだ方が良い」
「怪我は大丈夫……だけど、今日は疲れたな」
「う~……せっかくのでぇとだったのに」
「でぇと……?」
「何それ?」
モモはナイと出かける事ができなくなった事に頬を膨らませ、彼女としてはせっかく今日のためにおめかししたのにミノタウロスのせいで台無しにされてしまった。だが、今はナイを休ませるために彼女達は宿屋まで連れて行こうとした時、ここで思いもよらぬ事態に陥る。
「失礼する!!ここにミノタウロスを倒したという少年はいるか!?」
「えっ!?な、何ですか貴方達は!?」
「我々はアッシュ公爵の命を受けている!!そこを退け!!」
唐突にナイ達の元に立派な鎧を身に付けた兵士達が駆けつけ、そんな彼等を見てヒイロは動揺するが、兵士の中でも最年長と思われる男性がメダルのような物を取り出して見せつける。
「こ、これは……公爵家の紋章!?」
「我々はアッシュ公爵から直々に命令を受けている!!その少年をこちらに引き渡して貰おう!!」
「……ヒイロ、ここは従うしかない」
「くっ……」
「え、ええっ!?ナイ君を何処へ連れて行くの!?」
アッシュ公爵家の紋章が刻まれたメダルを見せつけられると、ヒイロとミイナは引き下がるしかない。いかに彼女達が王国騎士であろうと、相手が公爵家となれば逆らう事は出来ない。
ナイは急に現れた兵士達に対して自分に何の用があるのかと身構えると、メダルを戻した兵士の隊長らしき男が前に出てナイに告げる。
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