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旋斧の秘密
第308話 金策
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「さて……ここまでの実験で旋斧の能力はだいたい把握したが、ここで問題がある。流石に実験のために魔石を使いすぎたせいで父上に怒られてね、これからはもう魔石を使用する時は自分で調達するように言われたよ」
「え?でも、魔石って高いんでしょ?」
「品質の悪い魔石でも最低でも金貨で取引される」
「それに魔石は美しいですからね、宝石のように取り扱われている部分もありますから……」
ここまでの実験でアルトは相当な数の魔石を消費してしまい、そのせいで父親の国王から注意されたという。もうこれ以上に王国が管理する魔石を利用する事は禁じられたため、今後の実験で魔石を利用したい場合はアルトが自腹で購入するように言われた。
だが、本来魔石というのは非常に価値が高く、外見の美しさから宝石として取り扱われている一面もある。貴族にも魔法が使えないのに美しいという理由から魔石製の装飾品を身に付ける者も多く、一般人ならば気軽に手を出せる代物ではない。
「まだまだ色々と実験したい事はあるが、やはりそうなると魔石はどうしても必要になるな……とはいえ、僕もそれほどお金に余裕はない」
「え?王子様なのに?」
「王子といってもお金持ちというわけじゃないよ。それに魔道具を作り出す際に貴重な素材を購入する事もよくあってね、むしろ年中金欠さ」
「それなら魔石なんて購入するのはできないのでは……」
「ふむ……白狼騎士団の予算から出すという手もあるね」
「そんな事をしたら怒られるどころじゃ済まないと思う。それに私達も給金を減らされたら困る」
「それは困りますよ!!」
アルトは白狼騎士団の管理も任されているため、国から騎士団の予算は下りている。だが、流石にそれを手を出すとなるとヒイロもミイナも黙ってはいられない。
彼の実験のために騎士団の予算まで使い込まれたら困るが、かといってアルトとしてもナイの旋斧の実験を諦めるつもりはない。彼の旋斧はこれまでに記録が残されていない無名の魔道具のため、アルトとしても興味は尽きない。
「よし、こうなったらお金を稼ぐしかないな」
「お金を稼ぐって……どうやって?」
「王子様が働くの?」
「それは駄目です!!というか、私達が怒られます!!」
「いやいや、流石にそこまではしないよ」
魔石の購入代金を稼ぐためにアルトは金策を考え、ここで彼は名案が思い付いたばかりに笑顔を浮かべて告げた。
「よし、この方法なら大金も稼げるし、もしかしたら魔石や魔法金属の素材を手に入る事が出来るかもしれない。それにナイ君の旋斧の試し切りには丁度いい場所を思いついたよ」
「え?どういう意味?」
「そんな都合のいい場所があるんですか?」
「……まさか」
アルトの言葉にナイは不思議に思い、他の2人も訝し気な表情を浮かべるが、そんな3人に対してアルトは自信満々に答える。
「ナイ君以外の二人もよく知っているだろう。この街の冒険者ならば必ず知っている場所……魔物の巣窟であると同時に貴重な素材が手に入る可能性がある危険地帯、通称「地下迷宮」さ」
「地下……迷宮?」
ナイはアルトの言葉を聞いて疑問を抱き、一方で他の二人は各々の反応を示す。ヒイロは顔色を青くさせ、その一方でミイナの方は面倒くさそうな表情を浮かべていた。
「大迷宮《ダンジョン》という言葉は聞いた事があるかい?この世界には未だに解明されていない古代人が残したと言われる遺跡が世界中の至る場所に存在する!!そこには地上に存在する種よりも凶悪な魔物が生息し、その一方で地上でも滅多に手に入らない素材が手に入る場所だ!!人々はいつしか遺跡の事を大迷宮と呼ぶようになった!!」
「大迷宮……そういえば絵本でそんな話が合ったような気がする」
アルトの若干芝居がかった台詞を聞いてナイは昔呼んでいた絵本の中にも大迷宮を題材とした話が合った事を思い出す。その内容は冒険者が大迷宮に挑み、様々な危険を乗り越えて大迷宮の最深部に存在するお宝を手に入れるという話だった。
絵本の題材にされてはいるが、大迷宮は実在する場所らしく、この王都の近くにも大迷宮は存在するという。王都で活動している冒険者ならば誰もが一度は足を踏み入れた場所らしく、そこに行けば貴重な素材が手に入る可能性がある一方、地上に存在する魔物よりも危険な種と戦闘になる可能性が非常に高い。
「大迷宮で採取できる素材は地上では高額で買い取りされる。しかも大迷宮の最深部には貴重な魔法金属の鉱石や魔石の素材、他にも希少な魔物の素材が手に入る可能性もある。実際にそれらを狙って冒険者達が毎日のように挑んでいるよ」
「一攫千金を狙う人間ならば冒険者以外でも大迷宮に挑む人もいます……ですけど、本当に危険な場所ですよ!?」
「止めておいた方が良いと思う……」
ヒイロとミイナも大迷宮の存在を知っている様子だったが、二人の反応から察するに相当な危険地帯らしく、ナイもそんな場所に赴くのは止めておいた方がいいと思ったが、アルトはやる気だった。
「え?でも、魔石って高いんでしょ?」
「品質の悪い魔石でも最低でも金貨で取引される」
「それに魔石は美しいですからね、宝石のように取り扱われている部分もありますから……」
ここまでの実験でアルトは相当な数の魔石を消費してしまい、そのせいで父親の国王から注意されたという。もうこれ以上に王国が管理する魔石を利用する事は禁じられたため、今後の実験で魔石を利用したい場合はアルトが自腹で購入するように言われた。
だが、本来魔石というのは非常に価値が高く、外見の美しさから宝石として取り扱われている一面もある。貴族にも魔法が使えないのに美しいという理由から魔石製の装飾品を身に付ける者も多く、一般人ならば気軽に手を出せる代物ではない。
「まだまだ色々と実験したい事はあるが、やはりそうなると魔石はどうしても必要になるな……とはいえ、僕もそれほどお金に余裕はない」
「え?王子様なのに?」
「王子といってもお金持ちというわけじゃないよ。それに魔道具を作り出す際に貴重な素材を購入する事もよくあってね、むしろ年中金欠さ」
「それなら魔石なんて購入するのはできないのでは……」
「ふむ……白狼騎士団の予算から出すという手もあるね」
「そんな事をしたら怒られるどころじゃ済まないと思う。それに私達も給金を減らされたら困る」
「それは困りますよ!!」
アルトは白狼騎士団の管理も任されているため、国から騎士団の予算は下りている。だが、流石にそれを手を出すとなるとヒイロもミイナも黙ってはいられない。
彼の実験のために騎士団の予算まで使い込まれたら困るが、かといってアルトとしてもナイの旋斧の実験を諦めるつもりはない。彼の旋斧はこれまでに記録が残されていない無名の魔道具のため、アルトとしても興味は尽きない。
「よし、こうなったらお金を稼ぐしかないな」
「お金を稼ぐって……どうやって?」
「王子様が働くの?」
「それは駄目です!!というか、私達が怒られます!!」
「いやいや、流石にそこまではしないよ」
魔石の購入代金を稼ぐためにアルトは金策を考え、ここで彼は名案が思い付いたばかりに笑顔を浮かべて告げた。
「よし、この方法なら大金も稼げるし、もしかしたら魔石や魔法金属の素材を手に入る事が出来るかもしれない。それにナイ君の旋斧の試し切りには丁度いい場所を思いついたよ」
「え?どういう意味?」
「そんな都合のいい場所があるんですか?」
「……まさか」
アルトの言葉にナイは不思議に思い、他の2人も訝し気な表情を浮かべるが、そんな3人に対してアルトは自信満々に答える。
「ナイ君以外の二人もよく知っているだろう。この街の冒険者ならば必ず知っている場所……魔物の巣窟であると同時に貴重な素材が手に入る可能性がある危険地帯、通称「地下迷宮」さ」
「地下……迷宮?」
ナイはアルトの言葉を聞いて疑問を抱き、一方で他の二人は各々の反応を示す。ヒイロは顔色を青くさせ、その一方でミイナの方は面倒くさそうな表情を浮かべていた。
「大迷宮《ダンジョン》という言葉は聞いた事があるかい?この世界には未だに解明されていない古代人が残したと言われる遺跡が世界中の至る場所に存在する!!そこには地上に存在する種よりも凶悪な魔物が生息し、その一方で地上でも滅多に手に入らない素材が手に入る場所だ!!人々はいつしか遺跡の事を大迷宮と呼ぶようになった!!」
「大迷宮……そういえば絵本でそんな話が合ったような気がする」
アルトの若干芝居がかった台詞を聞いてナイは昔呼んでいた絵本の中にも大迷宮を題材とした話が合った事を思い出す。その内容は冒険者が大迷宮に挑み、様々な危険を乗り越えて大迷宮の最深部に存在するお宝を手に入れるという話だった。
絵本の題材にされてはいるが、大迷宮は実在する場所らしく、この王都の近くにも大迷宮は存在するという。王都で活動している冒険者ならば誰もが一度は足を踏み入れた場所らしく、そこに行けば貴重な素材が手に入る可能性がある一方、地上に存在する魔物よりも危険な種と戦闘になる可能性が非常に高い。
「大迷宮で採取できる素材は地上では高額で買い取りされる。しかも大迷宮の最深部には貴重な魔法金属の鉱石や魔石の素材、他にも希少な魔物の素材が手に入る可能性もある。実際にそれらを狙って冒険者達が毎日のように挑んでいるよ」
「一攫千金を狙う人間ならば冒険者以外でも大迷宮に挑む人もいます……ですけど、本当に危険な場所ですよ!?」
「止めておいた方が良いと思う……」
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