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旋斧の秘密
第328話 国王の興味
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「兄上もナイ君の実力を知っているでしょう。そして彼の持つ魔剣ならレッドゴーレムにも対抗できる力を持っている」
「馬鹿な……確かにあの少年は反魔の盾を持てるだけの実力者だとは認めたが、いくら何でも相手が危険過ぎる」
「待て……お主達、いったい誰の話をしておる?」
アルトの言葉を聞いてバッシュは彼を止めようとするが、ここで国王が口を挟み、先ほどから告げているナイという人物が何者なのかを尋ねる。彼はナイとは直接面識はなく、息子たちが誰の事を言っているのか気になった。
「国王様、ナイと申す者は現在はアルト王子の元で世話になっている少年の剣士の事でございます。年齢はまだ15才ですが、マホ魔導士も認める優秀な剣士でございます」
「ほう、そのような者がおったのか。そういえば先日、ガーゴイル亜種やミノタウロスを倒したという少年はまさか……」
「はい、お察しの通りに同一人物でございます」
「おおっ!!」
二人の代わりにマジクが国王に説明を行うと、彼はナイの話を聞いて俄然と興味を抱き、どのような人物なのかを詳しく尋ねる。
「その者は冒険者か?それとも傭兵か?」
「いえ、本人は旅人だと言っていました。ですが、幼少の頃から狩人の父親と共に魔物を倒していたと聞いています」
「なるほど、狩人か……そう言えば先日、反魔の盾を持ち込んだ少年がいると聞いていたが」
「はい、その少年もナイ君で間違いないです。彼の友人が反魔の盾の継承者でしたが、事故で亡くなった際に彼が反魔の盾を管理しております」
「うむ、バッシュからその事に関する報告は受けておる」
反魔の盾を賭けてバッシュがナイと決闘を行った事は国王も知っているが、結果に関してはバッシュがナイが反魔の盾を持つ者に相応しい人物だと判断し、反魔の盾の管理を任せたとしか報告を受けていない。
国王としては反魔の盾はもう何百年前も前に英雄ゴルドに渡した代物であるため、今更所有権を主張するつもりはなかった。だからバーリの屋敷の一件でナイが運び込まれた時、彼が反魔の盾を持っていた事は報告を受けたが、この一件はバッシュに任せた。
結果から言えばバッシュはナイとの試合に敗れた事は聞いていたが、国王からすれば反魔の盾はそもそも王国の所有物ではないと判断し、それほど問題視はしていなかった。バッシュが試合で敗れたと聞いた時も彼が少年に同情してわざと敗北したのかと思い込んでいたが、改めてバッシュは国王に報告する。
「陛下……ナイは確かに優れた剣士です。彼との試合の際、私は手加減抜きで戦いましたが、勝負に敗れました」
「なんと……わざと負けたのではなかったのか」
「はい、魔槍の力は使いませんでしたが私は全力で挑んだつもりです」
「そうだったか……」
自分の息子が本気で戦い、それを打ち破ったというナイに対して国王は増々興味を抱き、直接に会って確かめたいと思った彼はナイを呼び出すことにした。
「ではそのナイという少年をここへ呼んできてくれ。自分の目で確かめてみたい」
「国王様!?本気で言っているのですか!?」
「本気だ。早くここへ連れてまいれ、失礼のないようにな」
「わ、分かりました。そういう事ならあたしが連れてきます!!」
国王の言葉を聞いたテンが真っ先に駆け出し、彼女は王城内で待機しているナイの元へ急いで向かう――
――しばらく時間が経過すると、テンに腕を掴まれて無理やり引っ張られてきたナイが玉座の間へ入り込む。この際にナイは旋斧と岩砕剣を所持した状態であり、二つの剣を背負った状態でナイは国王の前に跪く。
「おおっ、お主がナイか……どれ、よく顔を見せてくれ」
「は、はあっ……」
急に呼び出されたナイは戸惑いながらも顔を上げると、その顔を国王はまじまじと見つめ、一見するだけでは普通の少年にしか見えないが、これまで様々な人材を目にしてきた国王からすればナイを一目見ただけでどのような人物なのかを察する。
(この子は……なるほど、確かに不思議な雰囲気を纏っている)
ナイを一目見ただけで国王は普通の人間ではない事に気付き、一見するだけではとても強そうには見えない。しかし、それでいながら常人とは異なる雰囲気を持っており、増々国王は興味を抱く。
その一方でナイの方は急に国王に呼び出されて不安な表情を浮かべ、どうして自分が呼び出されたのか戸惑う。何か問題を起こしてしまったのかと思った時、ここでマジクが助け舟を出した。
「国王陛下、この者は困っております。呼び出した理由だけでも伝えるべきでは?」
「おおっ、そうであったな。ではまずは自己紹介から行うか……世の名前はアレク・バルトロスじゃ。この国の21代目の国王である」
「ナ、ナイと申します……イチノ地方にある村から来ました」
国王の自己紹介を受けてナイも自分の名前を語ると、国王は早速だがナイに質問を行う。
「馬鹿な……確かにあの少年は反魔の盾を持てるだけの実力者だとは認めたが、いくら何でも相手が危険過ぎる」
「待て……お主達、いったい誰の話をしておる?」
アルトの言葉を聞いてバッシュは彼を止めようとするが、ここで国王が口を挟み、先ほどから告げているナイという人物が何者なのかを尋ねる。彼はナイとは直接面識はなく、息子たちが誰の事を言っているのか気になった。
「国王様、ナイと申す者は現在はアルト王子の元で世話になっている少年の剣士の事でございます。年齢はまだ15才ですが、マホ魔導士も認める優秀な剣士でございます」
「ほう、そのような者がおったのか。そういえば先日、ガーゴイル亜種やミノタウロスを倒したという少年はまさか……」
「はい、お察しの通りに同一人物でございます」
「おおっ!!」
二人の代わりにマジクが国王に説明を行うと、彼はナイの話を聞いて俄然と興味を抱き、どのような人物なのかを詳しく尋ねる。
「その者は冒険者か?それとも傭兵か?」
「いえ、本人は旅人だと言っていました。ですが、幼少の頃から狩人の父親と共に魔物を倒していたと聞いています」
「なるほど、狩人か……そう言えば先日、反魔の盾を持ち込んだ少年がいると聞いていたが」
「はい、その少年もナイ君で間違いないです。彼の友人が反魔の盾の継承者でしたが、事故で亡くなった際に彼が反魔の盾を管理しております」
「うむ、バッシュからその事に関する報告は受けておる」
反魔の盾を賭けてバッシュがナイと決闘を行った事は国王も知っているが、結果に関してはバッシュがナイが反魔の盾を持つ者に相応しい人物だと判断し、反魔の盾の管理を任せたとしか報告を受けていない。
国王としては反魔の盾はもう何百年前も前に英雄ゴルドに渡した代物であるため、今更所有権を主張するつもりはなかった。だからバーリの屋敷の一件でナイが運び込まれた時、彼が反魔の盾を持っていた事は報告を受けたが、この一件はバッシュに任せた。
結果から言えばバッシュはナイとの試合に敗れた事は聞いていたが、国王からすれば反魔の盾はそもそも王国の所有物ではないと判断し、それほど問題視はしていなかった。バッシュが試合で敗れたと聞いた時も彼が少年に同情してわざと敗北したのかと思い込んでいたが、改めてバッシュは国王に報告する。
「陛下……ナイは確かに優れた剣士です。彼との試合の際、私は手加減抜きで戦いましたが、勝負に敗れました」
「なんと……わざと負けたのではなかったのか」
「はい、魔槍の力は使いませんでしたが私は全力で挑んだつもりです」
「そうだったか……」
自分の息子が本気で戦い、それを打ち破ったというナイに対して国王は増々興味を抱き、直接に会って確かめたいと思った彼はナイを呼び出すことにした。
「ではそのナイという少年をここへ呼んできてくれ。自分の目で確かめてみたい」
「国王様!?本気で言っているのですか!?」
「本気だ。早くここへ連れてまいれ、失礼のないようにな」
「わ、分かりました。そういう事ならあたしが連れてきます!!」
国王の言葉を聞いたテンが真っ先に駆け出し、彼女は王城内で待機しているナイの元へ急いで向かう――
――しばらく時間が経過すると、テンに腕を掴まれて無理やり引っ張られてきたナイが玉座の間へ入り込む。この際にナイは旋斧と岩砕剣を所持した状態であり、二つの剣を背負った状態でナイは国王の前に跪く。
「おおっ、お主がナイか……どれ、よく顔を見せてくれ」
「は、はあっ……」
急に呼び出されたナイは戸惑いながらも顔を上げると、その顔を国王はまじまじと見つめ、一見するだけでは普通の少年にしか見えないが、これまで様々な人材を目にしてきた国王からすればナイを一目見ただけでどのような人物なのかを察する。
(この子は……なるほど、確かに不思議な雰囲気を纏っている)
ナイを一目見ただけで国王は普通の人間ではない事に気付き、一見するだけではとても強そうには見えない。しかし、それでいながら常人とは異なる雰囲気を持っており、増々国王は興味を抱く。
その一方でナイの方は急に国王に呼び出されて不安な表情を浮かべ、どうして自分が呼び出されたのか戸惑う。何か問題を起こしてしまったのかと思った時、ここでマジクが助け舟を出した。
「国王陛下、この者は困っております。呼び出した理由だけでも伝えるべきでは?」
「おおっ、そうであったな。ではまずは自己紹介から行うか……世の名前はアレク・バルトロスじゃ。この国の21代目の国王である」
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