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ゴブリンキングの脅威
第437話 アッシュの実力
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「おっと、何処へ行く?」
「えっ……うぎゃああっ!?」
「えっ!?」
逃げ出そうとした男の前に現れたのはアッシュであり、彼は男の顔面を掴む。兵士に変装していたので男は兜を身に着けていたのだが、アッシュは万力のような握力で兜越しに握りしめる。
あまりの握力に鋼鉄の兜が凹み、頭部が圧迫された男は悲鳴を上げる。必死に逃れようとするがアッシュは腕を離さず、それどころか恐るべき腕力で男を持ち上げた。
巨人族並の腕力で男は抵抗する事も出来ず、やがて白目を剥いて意識を失う。その光景を見ていたヒナとモモは唖然とした表情を浮かべるが、アッシュは二人を見て意外そうな表情を浮かべる。
「むっ……そこにいるのはもしや、リーナの友達か?」
「ア、アッシュ公爵……」
「ど、どうも……お邪魔しています」
アッシュはテンと古い中であり、彼女が世話をしているヒナとモモの顔に見覚えがあった。彼の娘のリーナは二人とも仲が良いので知らない仲ではない。しかし、どうして二人がここにいるのかと不思議に思う。
「どうしてこの船に乗っている?君達が乗っているなど報告を受けていないぞ」
「そ、それはですね……」
「えっと……」
二人は言葉に詰まり、まずは何処からか話そうかと考えた時、ここで倉庫の方から人影が現れる。それを見たアッシュは表情を変化させ、二人の元へ駆けつける。
「下がれ!!」
「きゃあっ!?」
「わあっ!?」
アッシュは二人の間を潜り抜けると、倉庫から現れた男の首を掴んで締め上げる。その男は片腕に小包を抱えており、もう片方の腕には火を灯したランタンを手にしていた。
「ぐええっ……!?」
「ふん、貴様等の行動は読んでいたぞ……闇ギルドの暗殺者か何かだな?この船に何か細工を施そうとしたんだな?」
「ああっ……!?」
男は首元を締め付けられて意識を失い、そのまま白目を剥いて気絶した。この際に小包とランタンが床に落ちそうになるが、慌ててヒナとモモが床に衝突する前に回収する。
「危ない!!」
「わああっ!?」
「おおっ、助かったぞ……だが、話をじっくりと聞かせて貰おうか」
二人が火属性の魔石の粉末が入った小包とランタンを回収してくれた事で爆発は防げたが、それとこれとは話は別であり、アッシュは若干険しい表情を浮かべて二人を見下ろした――
――その後、飛行船にある船長室にて二人は連れて行かれ、当然だが二人とは顔見知りであるナイ達も呼び出された。ナイ達は二人がここへ乗っている事に心底驚き、しかも二人の他に闇ギルドが派遣した暗殺者も混じっていた事を知って更に驚く。
「なるほど……つまり、君達は忍び込んだのは我々の役に立ちたくて荷物に忍び込んできたというのか。そして荷物に忍び込む際に偶然にも闇ギルドの暗殺者を見つけたという事か」
「なんて無茶な真似を……」
「でも、二人のお陰で闇ギルドの暗殺者を捕まえる事が出来たよ」
「そ、そうだよお父さん!!だから二人をあんまり怒らないで上げて!!」
「ううっ……ごめんなさい」
「本当に申し訳ございませんでした……」
本当に反省したヒナとモモは頭を下げると、アッシュはため息を吐きながらも腕を組み、先ほど捕まえた二人組に関してはアッシュも把握していた事を伝える。
「あの二人が荷物の運搬に紛れ込んで入ってきた兵士達というのは最初から私も気づいていた。だから事前に部下に監視させていたが、まさか他にも侵入者がいたとは……」
「き、気づいていたんですか!?」
「ああ、捕まえた二人が船の中に火属性の粉末が入った小包を仕掛け、船を爆破させようとしていた事も知っている。闇ギルドの考えそうなことだ、奴等はこの機会に我々を始末するつもりだったのだろう」
「全く、物騒な話じゃな」
「そうですね~」
「マホ魔導士、それにイリアさんまで……」
部屋の中にマホとイリアが入り込み、二人の後ろにエルマとゴンザレスも続く。但し、ゴンザレスの場合は人間用に設計された扉に入る時に頭をぶつけてしまい、痛そうに頭頂部を抑えながらも身体を屈んで扉の中に入り込む。
「むうっ……この船は巨人族にとっては天井が低いな」
「すまんな、間もなく船は着地する。その時は甲板に出られるからそれまでは狭い思いをするだろうが我慢してくれ」
「ゴンザレスよ、食堂に行けばお主も寛げるじゃろう。あそこは天井が高いから頭は当たらんぞ」
「いや……俺は老師の傍がいい」
ゴンザレスは食堂に行く事を拒み、弟子としてマホの傍に控える。だが、天井が低いので彼は話を聞く時も中腰にならなければならず、見ているだけできつそうだった。
改めてアッシュはヒナとモモに視線を向け、いくら仲間が心配だからと言って勝手に船に乗った事は許される事ではない。しかし、一応は彼女達も闇ギルドの暗殺者を捕まえようとしており、テンが娘のように可愛がる子供達なので今回ばかりは大目に見る事にした。
「えっ……うぎゃああっ!?」
「えっ!?」
逃げ出そうとした男の前に現れたのはアッシュであり、彼は男の顔面を掴む。兵士に変装していたので男は兜を身に着けていたのだが、アッシュは万力のような握力で兜越しに握りしめる。
あまりの握力に鋼鉄の兜が凹み、頭部が圧迫された男は悲鳴を上げる。必死に逃れようとするがアッシュは腕を離さず、それどころか恐るべき腕力で男を持ち上げた。
巨人族並の腕力で男は抵抗する事も出来ず、やがて白目を剥いて意識を失う。その光景を見ていたヒナとモモは唖然とした表情を浮かべるが、アッシュは二人を見て意外そうな表情を浮かべる。
「むっ……そこにいるのはもしや、リーナの友達か?」
「ア、アッシュ公爵……」
「ど、どうも……お邪魔しています」
アッシュはテンと古い中であり、彼女が世話をしているヒナとモモの顔に見覚えがあった。彼の娘のリーナは二人とも仲が良いので知らない仲ではない。しかし、どうして二人がここにいるのかと不思議に思う。
「どうしてこの船に乗っている?君達が乗っているなど報告を受けていないぞ」
「そ、それはですね……」
「えっと……」
二人は言葉に詰まり、まずは何処からか話そうかと考えた時、ここで倉庫の方から人影が現れる。それを見たアッシュは表情を変化させ、二人の元へ駆けつける。
「下がれ!!」
「きゃあっ!?」
「わあっ!?」
アッシュは二人の間を潜り抜けると、倉庫から現れた男の首を掴んで締め上げる。その男は片腕に小包を抱えており、もう片方の腕には火を灯したランタンを手にしていた。
「ぐええっ……!?」
「ふん、貴様等の行動は読んでいたぞ……闇ギルドの暗殺者か何かだな?この船に何か細工を施そうとしたんだな?」
「ああっ……!?」
男は首元を締め付けられて意識を失い、そのまま白目を剥いて気絶した。この際に小包とランタンが床に落ちそうになるが、慌ててヒナとモモが床に衝突する前に回収する。
「危ない!!」
「わああっ!?」
「おおっ、助かったぞ……だが、話をじっくりと聞かせて貰おうか」
二人が火属性の魔石の粉末が入った小包とランタンを回収してくれた事で爆発は防げたが、それとこれとは話は別であり、アッシュは若干険しい表情を浮かべて二人を見下ろした――
――その後、飛行船にある船長室にて二人は連れて行かれ、当然だが二人とは顔見知りであるナイ達も呼び出された。ナイ達は二人がここへ乗っている事に心底驚き、しかも二人の他に闇ギルドが派遣した暗殺者も混じっていた事を知って更に驚く。
「なるほど……つまり、君達は忍び込んだのは我々の役に立ちたくて荷物に忍び込んできたというのか。そして荷物に忍び込む際に偶然にも闇ギルドの暗殺者を見つけたという事か」
「なんて無茶な真似を……」
「でも、二人のお陰で闇ギルドの暗殺者を捕まえる事が出来たよ」
「そ、そうだよお父さん!!だから二人をあんまり怒らないで上げて!!」
「ううっ……ごめんなさい」
「本当に申し訳ございませんでした……」
本当に反省したヒナとモモは頭を下げると、アッシュはため息を吐きながらも腕を組み、先ほど捕まえた二人組に関してはアッシュも把握していた事を伝える。
「あの二人が荷物の運搬に紛れ込んで入ってきた兵士達というのは最初から私も気づいていた。だから事前に部下に監視させていたが、まさか他にも侵入者がいたとは……」
「き、気づいていたんですか!?」
「ああ、捕まえた二人が船の中に火属性の粉末が入った小包を仕掛け、船を爆破させようとしていた事も知っている。闇ギルドの考えそうなことだ、奴等はこの機会に我々を始末するつもりだったのだろう」
「全く、物騒な話じゃな」
「そうですね~」
「マホ魔導士、それにイリアさんまで……」
部屋の中にマホとイリアが入り込み、二人の後ろにエルマとゴンザレスも続く。但し、ゴンザレスの場合は人間用に設計された扉に入る時に頭をぶつけてしまい、痛そうに頭頂部を抑えながらも身体を屈んで扉の中に入り込む。
「むうっ……この船は巨人族にとっては天井が低いな」
「すまんな、間もなく船は着地する。その時は甲板に出られるからそれまでは狭い思いをするだろうが我慢してくれ」
「ゴンザレスよ、食堂に行けばお主も寛げるじゃろう。あそこは天井が高いから頭は当たらんぞ」
「いや……俺は老師の傍がいい」
ゴンザレスは食堂に行く事を拒み、弟子としてマホの傍に控える。だが、天井が低いので彼は話を聞く時も中腰にならなければならず、見ているだけできつそうだった。
改めてアッシュはヒナとモモに視線を向け、いくら仲間が心配だからと言って勝手に船に乗った事は許される事ではない。しかし、一応は彼女達も闇ギルドの暗殺者を捕まえようとしており、テンが娘のように可愛がる子供達なので今回ばかりは大目に見る事にした。
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