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ゴブリンキングの脅威
第438話 侵入者対策
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「今更王都に戻る時間はない。だからといって、今回降りる場所は人里から離れた湖……二人を下ろして適当な街まで送り届けて王都に帰させる事もできん。今回の遠征が終わるまでの間、罰も兼ねて二人とも船の雑用を手伝って貰う。それで今回の件は見逃そう」
「あ、ありがとうございます!!」
「ごめんなさい、でも掃除も料理も得意だから頑張ります!!」
「うむ、ちゃんと仕事をすればテンの方も私が話を通してあまり怒らない様に説得しよう」
「良かったね、二人とも!!」
「全く、心配かけさせないでください……」
「二人も一緒で嬉しい」
「ほっ……良かった」
ヒナとモモの同行をアッシュは認めてくれた事に他の者も安心するが、あまり喜んでばかりはいられない。問題なのは捕まえた闇ギルドの暗殺者達であり、船の爆破などとんでもない事を計画していた。
「それにしても飛行船を狙うとは……闇ギルドの奴等も考えたのう。移動中に船が爆発すれば我等は助からんかった」
「奴等が持ち込んだ火属性の粉末は全て回収しています。しかし、他に奴等の仲間がいる可能性もあるので既にドリスとリンに命じて船内を捜索させています。乗組員も念のために全員確認しておきましょう」
「一流の暗殺者は「変装」の技能を利用して本物そっくりに化け、演じる事で他人の油断を誘い、敵を仕留める者もいると聞く……これからは船員は常に他の者と一緒に行動させた方がいいかもしれん」
「一緒に行動……あ、そういう事ならナイ君は僕と一緒に居ようよ」
「えっ……リーナと?」
「えっ!?」
リーナの何気ない言葉にモモは反応し、他の者も意外に思う。アッシュは娘がナイと行動を共にしたがる事に疑問を抱く。
「リーナ、どうしてナイ君と行動を共にしようとするんだ?」
「だって、ナイ君とは二人きりで一緒にしたい事が色々とあるからさ」
「ふ、二人きり!?それってどういう意味!?」
「モモ、落ち着きなさい!!」
「おおっ……意外と大胆」
「あ、あのリーナさんがナイさんと……!?」
モモはリーナの発言を聞いて焦りのあまりに彼女に詰め寄ろうとするが、ヒナがそれを抑え込む。一方でミイナは興味深そうな表情を浮かべ、ヒイロも意外そうな表情を浮かべる。
当のナイ本人は別にリーナと行動を共にする事は問題はなく、それにマホの言う通りに船内にまだ暗殺者が忍び込んでいるのならば、誰かと行動を共にしておいた方が良い。
「そういう事なら私はヒイロの面倒を見て置く」
「面倒とは何ですか!?では、私がミイナを世話するので他の方はご安心ください!!」
「私はモモと一緒にいればいいのかしら……」
「え~!?私もナイ君と一緒に……」
「雑用の仕事を頼まれたの忘れたの!?ナイ君に迷惑をかけちゃうでしょうが!!」
「ううっ……ごめんなさい」
「儂は弟子たちと行動を共にしておる。アッシュ、お主も気を付けるのじゃぞ」
「大丈夫です、私はここへ残っていますので……ドリスとリンにも連絡を伝えて貰えますか?」
「うむ、良かろう」
ナイ達は闇ギルドの侵入者が他に居る事を警戒し、仮に敵が外見を他人に化ける「変装」などの技能を利用していた場合、知り合いと常に行動しておく事を乗組員に通達する――
――それからしばらく時間が経過すると、遂に飛行船は本日の目的地に辿り着く。場所は周囲が木々に囲まれた湖であり、上から覗き込むと綺麗に円形の形をした湖だった。
この湖の名前は「リュウ湖」と呼ばれ、この湖が誕生した理由は遥か昔、ここで二頭の竜種が争いの末に出来上がったという。二頭の竜は地形が変動する程の激しい戦闘を繰り広げ、そして片方の竜種が勝利した時、偶然なのか巨大な穴が出来上がっていた。
勝利した竜種はその地を去ったが、残されたもう片方の竜種は敗北後、地面の中に埋もれて消えたという。それから何十年の月日が経過すると、穴は何時の間にか湖のように変化していたと伝えられている。
この伝承が真実なのかは不明だが、リュウ湖は森の中に存在する湖であり、この場所ならば他の魔物に襲われる心配は低い。湖の中心に船を下ろせば岸辺の魔物も迂闊に近づかず、この湖には人を襲うような魔物は生息していない事は調査済みだった。
「よし、着水するぞ!!」
「おうよっ!!」
飛行船が湖の上空へと辿り着くと、舵を取っていたハマーンは水晶玉を操作し、船の後方の噴射口から放出していた火属性の魔力を停止させる。その後はゆっくりと船は地上へ向けて降下し、無事に着水は成功した。
朝早くに出発したのでまら時刻は昼を迎えてはいないが、今回の飛行船の移動はここまでだった。この後は船の整備と魔石の取り換えを行わなければならず、ハマーンは弟子たちを引き連れて行動を開始する。
「あ、ありがとうございます!!」
「ごめんなさい、でも掃除も料理も得意だから頑張ります!!」
「うむ、ちゃんと仕事をすればテンの方も私が話を通してあまり怒らない様に説得しよう」
「良かったね、二人とも!!」
「全く、心配かけさせないでください……」
「二人も一緒で嬉しい」
「ほっ……良かった」
ヒナとモモの同行をアッシュは認めてくれた事に他の者も安心するが、あまり喜んでばかりはいられない。問題なのは捕まえた闇ギルドの暗殺者達であり、船の爆破などとんでもない事を計画していた。
「それにしても飛行船を狙うとは……闇ギルドの奴等も考えたのう。移動中に船が爆発すれば我等は助からんかった」
「奴等が持ち込んだ火属性の粉末は全て回収しています。しかし、他に奴等の仲間がいる可能性もあるので既にドリスとリンに命じて船内を捜索させています。乗組員も念のために全員確認しておきましょう」
「一流の暗殺者は「変装」の技能を利用して本物そっくりに化け、演じる事で他人の油断を誘い、敵を仕留める者もいると聞く……これからは船員は常に他の者と一緒に行動させた方がいいかもしれん」
「一緒に行動……あ、そういう事ならナイ君は僕と一緒に居ようよ」
「えっ……リーナと?」
「えっ!?」
リーナの何気ない言葉にモモは反応し、他の者も意外に思う。アッシュは娘がナイと行動を共にしたがる事に疑問を抱く。
「リーナ、どうしてナイ君と行動を共にしようとするんだ?」
「だって、ナイ君とは二人きりで一緒にしたい事が色々とあるからさ」
「ふ、二人きり!?それってどういう意味!?」
「モモ、落ち着きなさい!!」
「おおっ……意外と大胆」
「あ、あのリーナさんがナイさんと……!?」
モモはリーナの発言を聞いて焦りのあまりに彼女に詰め寄ろうとするが、ヒナがそれを抑え込む。一方でミイナは興味深そうな表情を浮かべ、ヒイロも意外そうな表情を浮かべる。
当のナイ本人は別にリーナと行動を共にする事は問題はなく、それにマホの言う通りに船内にまだ暗殺者が忍び込んでいるのならば、誰かと行動を共にしておいた方が良い。
「そういう事なら私はヒイロの面倒を見て置く」
「面倒とは何ですか!?では、私がミイナを世話するので他の方はご安心ください!!」
「私はモモと一緒にいればいいのかしら……」
「え~!?私もナイ君と一緒に……」
「雑用の仕事を頼まれたの忘れたの!?ナイ君に迷惑をかけちゃうでしょうが!!」
「ううっ……ごめんなさい」
「儂は弟子たちと行動を共にしておる。アッシュ、お主も気を付けるのじゃぞ」
「大丈夫です、私はここへ残っていますので……ドリスとリンにも連絡を伝えて貰えますか?」
「うむ、良かろう」
ナイ達は闇ギルドの侵入者が他に居る事を警戒し、仮に敵が外見を他人に化ける「変装」などの技能を利用していた場合、知り合いと常に行動しておく事を乗組員に通達する――
――それからしばらく時間が経過すると、遂に飛行船は本日の目的地に辿り着く。場所は周囲が木々に囲まれた湖であり、上から覗き込むと綺麗に円形の形をした湖だった。
この湖の名前は「リュウ湖」と呼ばれ、この湖が誕生した理由は遥か昔、ここで二頭の竜種が争いの末に出来上がったという。二頭の竜は地形が変動する程の激しい戦闘を繰り広げ、そして片方の竜種が勝利した時、偶然なのか巨大な穴が出来上がっていた。
勝利した竜種はその地を去ったが、残されたもう片方の竜種は敗北後、地面の中に埋もれて消えたという。それから何十年の月日が経過すると、穴は何時の間にか湖のように変化していたと伝えられている。
この伝承が真実なのかは不明だが、リュウ湖は森の中に存在する湖であり、この場所ならば他の魔物に襲われる心配は低い。湖の中心に船を下ろせば岸辺の魔物も迂闊に近づかず、この湖には人を襲うような魔物は生息していない事は調査済みだった。
「よし、着水するぞ!!」
「おうよっ!!」
飛行船が湖の上空へと辿り着くと、舵を取っていたハマーンは水晶玉を操作し、船の後方の噴射口から放出していた火属性の魔力を停止させる。その後はゆっくりと船は地上へ向けて降下し、無事に着水は成功した。
朝早くに出発したのでまら時刻は昼を迎えてはいないが、今回の飛行船の移動はここまでだった。この後は船の整備と魔石の取り換えを行わなければならず、ハマーンは弟子たちを引き連れて行動を開始する。
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