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ゴブリンキングの脅威
第447話 敵の正体
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「ふんっ!!」
「馬鹿めっ、止められると思っているのか!?」
『クエエッ!!』
ゴンザレスは甲板に居りて突っ込んできた数体のヒッポグリフを止めようと身構えるが、ヒッポグリフ達はそれぞれが馬よりも一回りは大きく、ゴンザレスに突っ込んだ瞬間に彼は後方へ追い込まれる。
「うおおおおっ!!」
「クエエッ!!」
「グエッ!!」
ヒッポグリフの突進を食い止めようとしたゴンザレスだが、流石に力負けして追い込まれ、遂には船から落とされそうになる。しかし、この時にドリスとリンも動き出して攻撃を加えた。
「させませんわっ!!」
「退けっ!!」
「ちぃっ……離れろっ!!」
「こいつら、手練れだぞ!?」
ヒッポグリフに乗り込んだ者に対してドリスとリンは武器を繰り出し、慌てて攻撃を受ける前にヒッポグリフを飛翔させて距離を取る。
結果的にはゴンザレスは船から転倒せずに済んだが、突進を受けた際にヒッポグリフの鋭い爪で負傷してしまう。
「ぐふぅっ……!?」
「ゴンザレスさん、大丈夫ですか!?」
「油断するな、早く立て!!」
「分かっている……!!」
ドリスとリンは互いに背中を合わせてヒッポグリフの大群を見上げ、ゴンザレスも傷を負いながらも起き上がる。その様子を見ていたナイはすぐに加勢しようとすると、ここで甲板の方に聞き覚えのある声が響く。
「ウォオンッ!!」
「グエエッ!?」
「うわぁっ!?は、白狼種だとっ!?どうしてこんな所に……」
「ビャク!?」
ビャクがいつの間にか甲板に現れると、ヒッポグリフの一体に向けて牙を食い込ませ、背中に乗っていた男は甲板に落ちてしまう。ヒッポグリフは必死に逃げようとするがビャクの咬筋力によって首の骨をへし折られてしまう。
「ガアアッ!!」
「グエッ……!?」
「ああ、そんなっ!?こ、こいつ何てことを!!」
「当身!!」
「はぐぅっ!?」
ヒッポグリフの首がへし折られる光景を見て床に倒れた男はビャクに剣を構えるが、後方からイリアが接近すると、男の首筋に手刀を叩き込んで気絶させる。
魔導士でありながら体術の心得もあるらしく、イリアは周囲を見渡してヒッポグリフの数を把握する。船に襲撃を仕掛けたヒッポグリフの数は十数体だと判明し、その背中には人間や獣人族が乗り込んでいた。この事からイリアは敵の正体を見抜く。
「皆さん、こいつらは空賊です!!気を付けてください!!」
「空賊……!?」
「空を縄張りにする盗賊みたいなもんです!!こいつらはヒッポグリフを乗りこなして戦うのが得意なようです!!」
「空賊……噂には聞いた事はありましたが、まさかこんな場所に居るとは……」
「ああ、私も初めて見たぞ」
空賊という説明にドリスやリンは聞き覚えがあるらしく、どうやらそれなりに有名な悪党らしい。十数体のヒッポグリフを乗りこなした敵は遂に甲板へと降りたち、改めてナイ達と向かい合う。
「へへへ、命が惜しければ金目の物と食料を差し出せ!!さもなければこの船を墜落させるぞ!!」
「貴様等!!私達が王国の騎士団と知っての狼藉か!!」
「ああ、よく知ってるよ!!だがな、いくら王国騎士様だろうが慣れない空の上での戦いでは俺達に勝ち目はないだろう?」
「知っている……!?」
飛行船に襲撃を仕掛けてきた空賊はこの船が王国の物である事、そして乗組員の中には王国騎士が存在する事も把握しているという。
空賊がどうして飛行船の正体や乗組員の事を知っているのかは不明だが、今はこの状況を切り抜けるために空賊と戦う必要があり、ナイは旋斧を引き抜く。この時にナイは身体が元に戻っている事に気付く。
(あれ?白炎が消えている……でも、いつもみたいに筋肉痛に襲われない?)
イリアの魔法によってナイは聖属性の魔力が活性化され、強化術を発動させた時と近い状態だったが、いつの間にか魔法の効果が切れていた。しかし、強化術を発動させた時を発動させたときのように肉体の負担はなく、どうやらイリアの「付与魔法」は対象の身体能力を強化させるだけではなく、肉体の負担も抑えるらしい。
「イリアさん、さっきのまたお願いできる?」
「仕方ありませんね、ならここにいる全員に強化を施します。ですけど、私の魔法じゃ一分が限界ですから気を付けてください」
「ええ、お願いしますわ」
「一分もあれば十分だ」
「強化?なるほど、付与魔術師だったのか……」
ドリスとリンはイリアの言葉に頷き、ゴンザレスはイリアの正体を「付与魔術師」だと語る。付与魔術師という言葉はナイも聞き覚えはないが、これまでのイリアの行動と言葉の響きからどうや彼女は付与魔法を得意とする魔導士らしい。
「馬鹿めっ、止められると思っているのか!?」
『クエエッ!!』
ゴンザレスは甲板に居りて突っ込んできた数体のヒッポグリフを止めようと身構えるが、ヒッポグリフ達はそれぞれが馬よりも一回りは大きく、ゴンザレスに突っ込んだ瞬間に彼は後方へ追い込まれる。
「うおおおおっ!!」
「クエエッ!!」
「グエッ!!」
ヒッポグリフの突進を食い止めようとしたゴンザレスだが、流石に力負けして追い込まれ、遂には船から落とされそうになる。しかし、この時にドリスとリンも動き出して攻撃を加えた。
「させませんわっ!!」
「退けっ!!」
「ちぃっ……離れろっ!!」
「こいつら、手練れだぞ!?」
ヒッポグリフに乗り込んだ者に対してドリスとリンは武器を繰り出し、慌てて攻撃を受ける前にヒッポグリフを飛翔させて距離を取る。
結果的にはゴンザレスは船から転倒せずに済んだが、突進を受けた際にヒッポグリフの鋭い爪で負傷してしまう。
「ぐふぅっ……!?」
「ゴンザレスさん、大丈夫ですか!?」
「油断するな、早く立て!!」
「分かっている……!!」
ドリスとリンは互いに背中を合わせてヒッポグリフの大群を見上げ、ゴンザレスも傷を負いながらも起き上がる。その様子を見ていたナイはすぐに加勢しようとすると、ここで甲板の方に聞き覚えのある声が響く。
「ウォオンッ!!」
「グエエッ!?」
「うわぁっ!?は、白狼種だとっ!?どうしてこんな所に……」
「ビャク!?」
ビャクがいつの間にか甲板に現れると、ヒッポグリフの一体に向けて牙を食い込ませ、背中に乗っていた男は甲板に落ちてしまう。ヒッポグリフは必死に逃げようとするがビャクの咬筋力によって首の骨をへし折られてしまう。
「ガアアッ!!」
「グエッ……!?」
「ああ、そんなっ!?こ、こいつ何てことを!!」
「当身!!」
「はぐぅっ!?」
ヒッポグリフの首がへし折られる光景を見て床に倒れた男はビャクに剣を構えるが、後方からイリアが接近すると、男の首筋に手刀を叩き込んで気絶させる。
魔導士でありながら体術の心得もあるらしく、イリアは周囲を見渡してヒッポグリフの数を把握する。船に襲撃を仕掛けたヒッポグリフの数は十数体だと判明し、その背中には人間や獣人族が乗り込んでいた。この事からイリアは敵の正体を見抜く。
「皆さん、こいつらは空賊です!!気を付けてください!!」
「空賊……!?」
「空を縄張りにする盗賊みたいなもんです!!こいつらはヒッポグリフを乗りこなして戦うのが得意なようです!!」
「空賊……噂には聞いた事はありましたが、まさかこんな場所に居るとは……」
「ああ、私も初めて見たぞ」
空賊という説明にドリスやリンは聞き覚えがあるらしく、どうやらそれなりに有名な悪党らしい。十数体のヒッポグリフを乗りこなした敵は遂に甲板へと降りたち、改めてナイ達と向かい合う。
「へへへ、命が惜しければ金目の物と食料を差し出せ!!さもなければこの船を墜落させるぞ!!」
「貴様等!!私達が王国の騎士団と知っての狼藉か!!」
「ああ、よく知ってるよ!!だがな、いくら王国騎士様だろうが慣れない空の上での戦いでは俺達に勝ち目はないだろう?」
「知っている……!?」
飛行船に襲撃を仕掛けてきた空賊はこの船が王国の物である事、そして乗組員の中には王国騎士が存在する事も把握しているという。
空賊がどうして飛行船の正体や乗組員の事を知っているのかは不明だが、今はこの状況を切り抜けるために空賊と戦う必要があり、ナイは旋斧を引き抜く。この時にナイは身体が元に戻っている事に気付く。
(あれ?白炎が消えている……でも、いつもみたいに筋肉痛に襲われない?)
イリアの魔法によってナイは聖属性の魔力が活性化され、強化術を発動させた時と近い状態だったが、いつの間にか魔法の効果が切れていた。しかし、強化術を発動させた時を発動させたときのように肉体の負担はなく、どうやらイリアの「付与魔法」は対象の身体能力を強化させるだけではなく、肉体の負担も抑えるらしい。
「イリアさん、さっきのまたお願いできる?」
「仕方ありませんね、ならここにいる全員に強化を施します。ですけど、私の魔法じゃ一分が限界ですから気を付けてください」
「ええ、お願いしますわ」
「一分もあれば十分だ」
「強化?なるほど、付与魔術師だったのか……」
ドリスとリンはイリアの言葉に頷き、ゴンザレスはイリアの正体を「付与魔術師」だと語る。付与魔術師という言葉はナイも聞き覚えはないが、これまでのイリアの行動と言葉の響きからどうや彼女は付与魔法を得意とする魔導士らしい。
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