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王都の異変
第635話 女王蜂
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エルマの最後の攻撃も届かず、女王蜂はナイ達に向けて接近する。その光景を見たナイは旋斧から放つ火炎で振り払おうとしたが、女王蜂はナイの動きを予測するように移動を行う。
「このっ!!」
『ギィエエエエッ!!』
「当たらない!?」
「くそっ……まだか!?」
ナイが放出した火炎を女王蜂は回避すると、それを見たゴンザレスはマリンとゴウカに振り返る。だが、まだ二人とも準備は負えておらず、恐らくは10秒ほど時間が残っていた。
女王蜂は既にナイ達の上空に移動しており、咄嗟にナイは刺剣やフックショットなどの攻撃で仕留めるか考えるが、ここで他の巨大蜂が女王蜂を守るように取り囲む。
『キィイイイッ!!』
「くっ……こいつらまで!!」
「も、もう駄目なの!?」
「いや……まだだっ!!」
迫りくる巨大蜂の大群に対してナイは最後の手段を用いようとした。その最後の手段とは旋斧にもう一度だけ闇属性の魔力を送り込み、黒炎で敵を迎撃する作戦である。これまで扱ってきた火属性の魔法剣の中でも黒炎は強力であり、もしかしたら魔樹さえも焼き尽くせるかもしれない。
(これ以上に旋斧で闇属性の力を使えばまずい気がする……けど、他に方法なんてないんだ!!)
覚悟を決めたナイは旋斧に闇属性の魔力を送り込もうとした時、背中に急に重みを感じる。驚いたナイは振り返ると、岩砕剣の刃が震えている事に気が付く。
(岩砕剣!?こんな時にどうして……いや、そうか!!)
岩砕剣がまるでナイの意志に呼応するかのように重量が増加し、自分にはまだ武器が残されていると気付いたナイはゴンザレスに声を掛けた。
「ゴンザレス君!!僕を上に投げ飛ばして!!」
「何!?」
「ナ、ナイ君!?」
ナイの言葉にゴンザレスとリーナは驚愕するが、二人に詳しく説明する暇はなく、ナイはゴンザレスに向けて駆け出す。それを見たゴンザレスは上空から迫りくる巨大蜂の大群に視線を向け、ここはナイに賭けるしかなかった。
「分かった、行くぞぉっ!!」
「くぅっ……!?」
「ナイ君!!」
ゴンザレスはナイの身体を掴むと、ここで彼は「鬼人化」を発動させ、限界まで肉体を強化した。鬼人化によって限界まで筋力を強化したゴンザレスはナイを投げ飛ばす。
女王蜂を守る巨大蜂に対してナイは旋斧を振り払い、ここでドリスの「爆槍」を思い返す。彼女のように上手くやれる自信はないが、残された火竜の魔力を利用してナイは火属性の魔力を一気に刃から放出させて加速する。
「うおおおっ!!」
『ギィエッ……!?』
『キィイイイッ!!』
迫りくるナイに対して女王蜂を守るために多数の巨大蜂が進行方向に移動するが、それに対してナイは二つの刺剣を取り出し、風属性の魔石を発動させて放つ。
「邪魔だぁっ!!」
『ギィアアアッ!?』
放たれた刺剣は風の魔力を帯びる事で加速し、更に回転を加えて発射された。刺剣は巨大蜂達の身体を貫き、進行方向に存在した蜂達をなぎ倒す。
しかし、女王蜂は既に巨大蜂を犠牲にして更に上空へと移動を行い、ナイが届かない位置に浮上していた。危機察知能力に優れており、それを見たナイは歯を食いしばる。
「逃がすかぁああっ!!」
『ギィアッ……!?』
先のドリスとの試合の時のようにナイは旋斧の刃から炎を噴射させると、上空に浮上した女王蜂の元に向かう。女王蜂は慌てて回避するが、ナイの狙いは女王蜂よりも更に上空に浮上することだった。
空中で旋斧を手放したナイは岩砕剣を振りかざし、地属性の魔石から魔力を送り込むと、限界まで岩砕剣の重量を増加させた一撃を女王蜂に叩き込む。
「くたばれぇえええっ!!」
『ギィエエエエッ!?』
女王蜂の頭部に刃が食い込み、空中にて巨体が二つに切り裂かれる。ナイは重力に従って落下してしまだが、この時に岩砕剣を手放して左腕の闘拳からフックショットを放つ。
「くっ!!」
「ギアアッ!?」
空中に浮かんでいた巨大蜂の胴体に向けてフックショットを放ち、ミスリルの刃が巨大蜂に食い込む。空を浮かんでいた巨大蜂を利用してナイは落下の速度を落とし、地面に倒れ込む。
ナイは地上に落下した直後、二つの大剣と女王蜂の死体が同時に地面に墜落する。それを見ていた巨大蜂の群れは統率者を失った事を理解し、他の人間に襲い掛かっていた他の巨大蜂も停止した。
「や、やった……凄い、ナイ君!!」
「あの怪物を……倒したのか?」
「す、凄すぎる……」
「……いったぁっ、死ぬかと思った」
女王蜂を倒したナイにリーナ達は驚く中、当の本人は背中を強打して涙目を浮かべ、視界に地面に突き刺さった旋斧が目に入る。どうやら旋斧は火竜の魔力を使い切ってしまったらしく、元の色に戻ってしまった。
最後の攻撃の際にナイは火竜の魔力を全て消費して浮上し、もう旋斧に蓄積されていた火竜の魔力は完全になくなってしまった。元の状態に戻った旋斧を見てナイは少しだけ勿体ない気もしたが、命には代えられない。
「このっ!!」
『ギィエエエエッ!!』
「当たらない!?」
「くそっ……まだか!?」
ナイが放出した火炎を女王蜂は回避すると、それを見たゴンザレスはマリンとゴウカに振り返る。だが、まだ二人とも準備は負えておらず、恐らくは10秒ほど時間が残っていた。
女王蜂は既にナイ達の上空に移動しており、咄嗟にナイは刺剣やフックショットなどの攻撃で仕留めるか考えるが、ここで他の巨大蜂が女王蜂を守るように取り囲む。
『キィイイイッ!!』
「くっ……こいつらまで!!」
「も、もう駄目なの!?」
「いや……まだだっ!!」
迫りくる巨大蜂の大群に対してナイは最後の手段を用いようとした。その最後の手段とは旋斧にもう一度だけ闇属性の魔力を送り込み、黒炎で敵を迎撃する作戦である。これまで扱ってきた火属性の魔法剣の中でも黒炎は強力であり、もしかしたら魔樹さえも焼き尽くせるかもしれない。
(これ以上に旋斧で闇属性の力を使えばまずい気がする……けど、他に方法なんてないんだ!!)
覚悟を決めたナイは旋斧に闇属性の魔力を送り込もうとした時、背中に急に重みを感じる。驚いたナイは振り返ると、岩砕剣の刃が震えている事に気が付く。
(岩砕剣!?こんな時にどうして……いや、そうか!!)
岩砕剣がまるでナイの意志に呼応するかのように重量が増加し、自分にはまだ武器が残されていると気付いたナイはゴンザレスに声を掛けた。
「ゴンザレス君!!僕を上に投げ飛ばして!!」
「何!?」
「ナ、ナイ君!?」
ナイの言葉にゴンザレスとリーナは驚愕するが、二人に詳しく説明する暇はなく、ナイはゴンザレスに向けて駆け出す。それを見たゴンザレスは上空から迫りくる巨大蜂の大群に視線を向け、ここはナイに賭けるしかなかった。
「分かった、行くぞぉっ!!」
「くぅっ……!?」
「ナイ君!!」
ゴンザレスはナイの身体を掴むと、ここで彼は「鬼人化」を発動させ、限界まで肉体を強化した。鬼人化によって限界まで筋力を強化したゴンザレスはナイを投げ飛ばす。
女王蜂を守る巨大蜂に対してナイは旋斧を振り払い、ここでドリスの「爆槍」を思い返す。彼女のように上手くやれる自信はないが、残された火竜の魔力を利用してナイは火属性の魔力を一気に刃から放出させて加速する。
「うおおおっ!!」
『ギィエッ……!?』
『キィイイイッ!!』
迫りくるナイに対して女王蜂を守るために多数の巨大蜂が進行方向に移動するが、それに対してナイは二つの刺剣を取り出し、風属性の魔石を発動させて放つ。
「邪魔だぁっ!!」
『ギィアアアッ!?』
放たれた刺剣は風の魔力を帯びる事で加速し、更に回転を加えて発射された。刺剣は巨大蜂達の身体を貫き、進行方向に存在した蜂達をなぎ倒す。
しかし、女王蜂は既に巨大蜂を犠牲にして更に上空へと移動を行い、ナイが届かない位置に浮上していた。危機察知能力に優れており、それを見たナイは歯を食いしばる。
「逃がすかぁああっ!!」
『ギィアッ……!?』
先のドリスとの試合の時のようにナイは旋斧の刃から炎を噴射させると、上空に浮上した女王蜂の元に向かう。女王蜂は慌てて回避するが、ナイの狙いは女王蜂よりも更に上空に浮上することだった。
空中で旋斧を手放したナイは岩砕剣を振りかざし、地属性の魔石から魔力を送り込むと、限界まで岩砕剣の重量を増加させた一撃を女王蜂に叩き込む。
「くたばれぇえええっ!!」
『ギィエエエエッ!?』
女王蜂の頭部に刃が食い込み、空中にて巨体が二つに切り裂かれる。ナイは重力に従って落下してしまだが、この時に岩砕剣を手放して左腕の闘拳からフックショットを放つ。
「くっ!!」
「ギアアッ!?」
空中に浮かんでいた巨大蜂の胴体に向けてフックショットを放ち、ミスリルの刃が巨大蜂に食い込む。空を浮かんでいた巨大蜂を利用してナイは落下の速度を落とし、地面に倒れ込む。
ナイは地上に落下した直後、二つの大剣と女王蜂の死体が同時に地面に墜落する。それを見ていた巨大蜂の群れは統率者を失った事を理解し、他の人間に襲い掛かっていた他の巨大蜂も停止した。
「や、やった……凄い、ナイ君!!」
「あの怪物を……倒したのか?」
「す、凄すぎる……」
「……いったぁっ、死ぬかと思った」
女王蜂を倒したナイにリーナ達は驚く中、当の本人は背中を強打して涙目を浮かべ、視界に地面に突き刺さった旋斧が目に入る。どうやら旋斧は火竜の魔力を使い切ってしまったらしく、元の色に戻ってしまった。
最後の攻撃の際にナイは火竜の魔力を全て消費して浮上し、もう旋斧に蓄積されていた火竜の魔力は完全になくなってしまった。元の状態に戻った旋斧を見てナイは少しだけ勿体ない気もしたが、命には代えられない。
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