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王国の闇
第722話 ドリスとリンの合流
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「――リンさん、貴方も無事でしたか!?」
「ドリス!?お前もここへ来たのか、富豪区はどうした!?」
「そちらの方は私の配下と親衛隊に任せましたわ!!」
闘技場が見える距離まで移動すると、黒馬に跨ったドリスがリンの元に駆けつけ、彼女もここまでの道中に戦闘を繰り広げてきたらしく、随分と汚れていた。
「ふっ……その様子を見ると大分苦戦したようだな」
「むっ……それはリンさんも一緒では?服が少し焦げてますわよ」
「何!?くそ、あのトカゲめ……」
「トカゲ?」
リンはドリスに指摘されて自分の制服を見てみると、リザードマンとの戦闘で知らない間にスカートの一部が焦げている事に気付き、気に入っている制服を汚されて彼女は怒りを抱く。移動中にリンはドリスにリザードマンの襲撃を受けた事を話す。
「私はリザードマンに襲われた。お前は街中で魔物を見かけなかったのか?」
「いいえ、白面を追っていたら自然とここに辿り着きました……あっ!?ほら、あそこにいますわ!!」
「あいつら!?」
ドリスの示す方向にリンは顔を向けると、確かに彼女の言う通りに白面の暗殺者が屋根の上を移動して闘技場へ移動する様子が伺えた。その姿を見てリンは怪しく思い、ドリスも彼女と同じく白面がわざとらしく動いているように見えた。
「これは罠の可能性が高いですわね」
「ああ、だがあんな奴等に負けるわけには行かない。ここは力を貸せ、ドリス!!」
「致し方ありませんわね、分かりましたわ!!」
緊急事態のためにドリスとリンはいがみ合うのを止め、お互いに力を合わせる事を誓う。普段は仲が悪い彼女達だが、実際の所はお互いの実力は認め合っており、彼女達が手を組めばどんな相手にも負けない自信はあった。
やがて二人は闘技場の近くに辿り着くと、そこには異様な光景が広がっていた。それはハマーンと彼の弟子たちが鉄槌を振りかざし、彼の店の前に集まった魔物の群れを蹴散らしていた。
「「「プギィイイイッ!!」」」
「この豚共がっ!!儂の店を壊すつもりか!!」
「親方、こいつらを倒したら今夜はおごって下さいよ!!」
「久々に上等な酒を飲ませてくださいよ!!」
「おうっ!!約束するから、さっさとこいつらを倒さんかっ!!」
ハマーンの店の前にはオークの群れが押し寄せ、それらを対処するためにハマーンは弟子たちと共に戦う。一流の鍛冶師にして黄金級冒険者でもあるハマーンならばオーク程度は敵ではないが、彼の店に押し寄せたオークはただのオークではなかった。
闘技場では時には魔物に装備を身に付けさせて戦わせる事もあり、ハマーンの店に押し寄せたオークの群れは武装していた。最も武装と言っても装備品の状態は酷く、罅割れた鎧や薄汚れた兜を身に付け、武器の方も刃物は刃毀れが酷く、棍棒などの武器を持つ個体も居たが、そちらはあちこちが凹んでおり、とてもまともな武器とは言えない。
魔物が装備する武具や防具は殆どが使い古しであり、冒険者や傭兵から安く買い上げた物を身に付けさせている。魔物にわざわざ一級品の武具や防具を装備させるはずがなく、オークの群れはドリスやリンが手を出す暇もなくハマーン達が殲滅する。
「くたばれ、豚共!!」
「プギャアッ!?」
「よし、倒しましたよ!!」
「今夜は親方の奢りだぁっ!!」
「全く……調子のいい奴等だな」
最後の一匹をハマーンは鉄槌で殴り飛ばすと、店の前に現れたオークの殲滅し、弟子たちは湧きあがる。その様子を見てハマーンは呆れてしまうが、そんな彼の元にドリスとリンが合流する。
「ハマーンさん、無事でしたのね!!」
「状況を報告してくれ!!」
「おおっ、うちのお得意様の御二人じゃないか。一緒に行動しているのは珍しいな……」
「お、王国騎士様だ!!」
「ど、どうも……おい、碌に風呂に入っていない奴は下がれ!!汗臭い奴もだ!!」
ドリスとリンが現れるとハマーンは朗らかな笑みを浮かべ、彼の弟子たちは相手が王国騎士だと知ってかしこまる。しかし、今は彼等に構っている暇はないのでドリスとリンはハマーンに何が起きたのかを問い質す。
「ここで何が起きた?このオークたちは何処から現れた?」
「闘技場の方からだ。急にこいつらが飛び出してきて、俺の店に押し寄せて武具と防具を奪おうとしやがった」
「魔物が武器を……!?」
「ああ、それとこいつらだけじゃない。他にもさっき、リザードマンが抜け出すところを見たぞ……あんたらも気を付けろ、奴は普通じゃない」
「リザードマン……やはりそうか」
闘技場からリザードマンが逃げ出したという話を聞き、更にオークの群れもハマーンを襲った事を知って既に闘技場内にもシンと繋がりを持つ兵士が存在し、その者達が魔物を城下町に解き放ったことをドリスとリンは確信を抱く。
「ドリス!?お前もここへ来たのか、富豪区はどうした!?」
「そちらの方は私の配下と親衛隊に任せましたわ!!」
闘技場が見える距離まで移動すると、黒馬に跨ったドリスがリンの元に駆けつけ、彼女もここまでの道中に戦闘を繰り広げてきたらしく、随分と汚れていた。
「ふっ……その様子を見ると大分苦戦したようだな」
「むっ……それはリンさんも一緒では?服が少し焦げてますわよ」
「何!?くそ、あのトカゲめ……」
「トカゲ?」
リンはドリスに指摘されて自分の制服を見てみると、リザードマンとの戦闘で知らない間にスカートの一部が焦げている事に気付き、気に入っている制服を汚されて彼女は怒りを抱く。移動中にリンはドリスにリザードマンの襲撃を受けた事を話す。
「私はリザードマンに襲われた。お前は街中で魔物を見かけなかったのか?」
「いいえ、白面を追っていたら自然とここに辿り着きました……あっ!?ほら、あそこにいますわ!!」
「あいつら!?」
ドリスの示す方向にリンは顔を向けると、確かに彼女の言う通りに白面の暗殺者が屋根の上を移動して闘技場へ移動する様子が伺えた。その姿を見てリンは怪しく思い、ドリスも彼女と同じく白面がわざとらしく動いているように見えた。
「これは罠の可能性が高いですわね」
「ああ、だがあんな奴等に負けるわけには行かない。ここは力を貸せ、ドリス!!」
「致し方ありませんわね、分かりましたわ!!」
緊急事態のためにドリスとリンはいがみ合うのを止め、お互いに力を合わせる事を誓う。普段は仲が悪い彼女達だが、実際の所はお互いの実力は認め合っており、彼女達が手を組めばどんな相手にも負けない自信はあった。
やがて二人は闘技場の近くに辿り着くと、そこには異様な光景が広がっていた。それはハマーンと彼の弟子たちが鉄槌を振りかざし、彼の店の前に集まった魔物の群れを蹴散らしていた。
「「「プギィイイイッ!!」」」
「この豚共がっ!!儂の店を壊すつもりか!!」
「親方、こいつらを倒したら今夜はおごって下さいよ!!」
「久々に上等な酒を飲ませてくださいよ!!」
「おうっ!!約束するから、さっさとこいつらを倒さんかっ!!」
ハマーンの店の前にはオークの群れが押し寄せ、それらを対処するためにハマーンは弟子たちと共に戦う。一流の鍛冶師にして黄金級冒険者でもあるハマーンならばオーク程度は敵ではないが、彼の店に押し寄せたオークはただのオークではなかった。
闘技場では時には魔物に装備を身に付けさせて戦わせる事もあり、ハマーンの店に押し寄せたオークの群れは武装していた。最も武装と言っても装備品の状態は酷く、罅割れた鎧や薄汚れた兜を身に付け、武器の方も刃物は刃毀れが酷く、棍棒などの武器を持つ個体も居たが、そちらはあちこちが凹んでおり、とてもまともな武器とは言えない。
魔物が装備する武具や防具は殆どが使い古しであり、冒険者や傭兵から安く買い上げた物を身に付けさせている。魔物にわざわざ一級品の武具や防具を装備させるはずがなく、オークの群れはドリスやリンが手を出す暇もなくハマーン達が殲滅する。
「くたばれ、豚共!!」
「プギャアッ!?」
「よし、倒しましたよ!!」
「今夜は親方の奢りだぁっ!!」
「全く……調子のいい奴等だな」
最後の一匹をハマーンは鉄槌で殴り飛ばすと、店の前に現れたオークの殲滅し、弟子たちは湧きあがる。その様子を見てハマーンは呆れてしまうが、そんな彼の元にドリスとリンが合流する。
「ハマーンさん、無事でしたのね!!」
「状況を報告してくれ!!」
「おおっ、うちのお得意様の御二人じゃないか。一緒に行動しているのは珍しいな……」
「お、王国騎士様だ!!」
「ど、どうも……おい、碌に風呂に入っていない奴は下がれ!!汗臭い奴もだ!!」
ドリスとリンが現れるとハマーンは朗らかな笑みを浮かべ、彼の弟子たちは相手が王国騎士だと知ってかしこまる。しかし、今は彼等に構っている暇はないのでドリスとリンはハマーンに何が起きたのかを問い質す。
「ここで何が起きた?このオークたちは何処から現れた?」
「闘技場の方からだ。急にこいつらが飛び出してきて、俺の店に押し寄せて武具と防具を奪おうとしやがった」
「魔物が武器を……!?」
「ああ、それとこいつらだけじゃない。他にもさっき、リザードマンが抜け出すところを見たぞ……あんたらも気を付けろ、奴は普通じゃない」
「リザードマン……やはりそうか」
闘技場からリザードマンが逃げ出したという話を聞き、更にオークの群れもハマーンを襲った事を知って既に闘技場内にもシンと繋がりを持つ兵士が存在し、その者達が魔物を城下町に解き放ったことをドリスとリンは確信を抱く。
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