13 / 69
外の世界へ
第13話 画面車
しおりを挟む
――ナオは村の中に残っていた「縄」と「荷車」を括り付け、そこから魔法を発動させてステータス画面に荷車と繋がった縄を括り付ける。絶対に外れない様にしっかりと縛り付け、荷車に乗り込んだ状態で画面を操作する。
「これならバランスが崩れる事はないけど……上手くいくかな?」
試しに画面を前方に移動させると、縄に括り付けられた荷車が画面に引き寄せられる形で移動を行う。まるで画面を馬代わりに利用する移動法に我ながらとんでもない使い方をしてしまったと呆れてしまう。
(先生がこれを見たらどう反応するかな……けど、この移動法なら歩くよりもずっと早く移動できるぞ)
画面に乗っての移動と比べて車輪が搭載されている荷車ならばバランスを保つのも難しくはなく、画面も無理に速度を上げ過ぎたり、方向転換を行わなければ荷車が倒れる心配はない。
運が良い事に街までは平坦な道のりが続いており、無茶な運転をしなければ荷車でも安全に辿り着けるはずだった。ナオは画面を操作して村から抜け出そうとすると、最後にもう一度だけ振り返る。
「……行ってきます」
もう誰も人は住んでいないのは承知済みだが、それでもナオにとってはこの村こそが故郷であり、自分の帰る場所だった。当分の間は戻ってこないと思われるが、マリアに再び会いに行く前は訪れるつもりだった。
「はあっ!!」
画面を前進させて荷車が壊れない程度の移動速度でナオは草原を駆け抜け、地図と方位磁石を確認して街が存在する方向へ走らせる。画面車とでも名付ければいいのか、ともかくナオの乗り込んだ荷車は馬車を上回る移動速度だった。しかも普通の馬と違ってナオが魔法を維持できる限りは何時までも走り続ける事ができる。
(この調子で移動できればすぐに辿りつけそうだな。途中で川があるみたいだし、そこで休憩を挟もう)
草原には大きな川が流れており、こちらは橋が架けられているので荷車でも問題なく移動できた。但し、他の人間からすればナオの荷車は勝手に一人でに動ているようにしか見えず、もしも人前で見られたら騒ぎになってしまう。
(とりあえずは街に辿り着く前にこの荷車は隠しておかないと……)
自分が魔法を使える事は他の人間には極力隠すようにマリアから忠告されており、古代魔法の使い手など滅多にいない。もしも正体を知られたら面倒事に巻き込まれる可能性があると注意されていた。
魔術師は稀有な存在であり、彼等の力を利用しようとする輩は非常に多い。もしもナオが魔術師だと知られたら厄介事に巻き込まれる可能性が高く、当面の間は正体を隠して行動する必要があった。
(とりあえずは街に辿り着いたら要らない荷物は全部売ろう。旅をするならお金は必要だしな)
ナオは村を出る前に金目になりそうな物は持ち帰り、それらを売却したら昔から夢見ていた旅に出ようと考えた。小さな村で育ってきたナオにとって外の世界を旅するのは子供の頃から憧れており、とりあえずは王都を目指す事にした。
(一度でいいから都に行ってみたいと思ってたんだよな。いったいどんな場所なんだろう)
田舎で育ったナオにとっては王都がどんな場所なのか気になり、この機会に王都に赴くのを目的とした旅に出る事にした。しかし、王都に移動するまでは相当な金が掛かると予想され、そのために街に立ち寄って金目の物を売り、ついでに自分が稼ぐ手段を探す事にした。
(俺でも働ける場所があればいいんだけど……)
考え事をしながら画面車を走らせていると、遠くの方から大量の土煙が舞い上がっている事に気が付く。何事かと思ったナオは視線を向けると、巨大猪に馬車が追いかけられる光景が映し出された。
――フゴォオオオッ!!
馬車を追跡する巨大猪は森で見かけた事がある魔獣であり、名前は「ボア」という。ボアは猪と酷似した姿の魔物であり、しかもナオが暮らしていた森で見かけるボアよりも一回りは大きい。
とんでもない大きさのボアに馬車が追いかけられている光景を見てナオは驚き、徐々にボアは馬車に追いついていた。このままでは馬車が突き飛ばされるのは時間の問題であり、仕方なくナオは画面車を操作して馬車と並走する。
「あの!!大丈夫ですか!?」
「うわっ!?な、何だ君は!?」
「えっと……」
車を引く動物もいないのに高速で動き回る荷車に乗り込んだナオを見て、御者の男性は度肝を抜く。だが、今は事情を話している暇はないため、馬車の後方に迫るボアを指差す。
「あいつに追われてるんですよね!?俺が食い止めますからその間に逃げてください!!」
「食い止めるって……ど、どうやって!?」
「いいからこのまま走って下さい!!絶対に止まらないで!!」
「わ、分かった!!」
男性はナオの言葉に従い、全速力で馬を駆け抜けた。ナオは荷車の移動速度を落として馬車とボアの中間に移動すると、一か八かの賭けに出る事にした。
(これしか方法はない!!)
荷車に乗せていた荷物が入った袋を抱えると、中身をボアに目掛けて放り込む。大量の道具がボアの顔面に降り注ぎ、予想外の事態にボアは怯む。
「フガァッ!?」
「ここだっ!!」
ボアが移動速度を落とした瞬間、ナオは魔法を解除して荷車を引っ張っていた画面を消す。そして荷車が減速する前に馬車に目掛けて飛び込み、操縦者がいなくなった荷車はボアに衝突した。
「フゴォオオオッ!?」
荷車に巻き込まれたボアは横転し、それを見たナオは逃げ切れるかと思ったが、即座にボアは体勢を整えると再び追いかけてきた。しかも先ほどよりも移動速度が速く、このままでは追いつかれるのも時間の問題だった。
「おやおや……あれでは余計に怒らせただけではないかね?」
「あ、勝手に入ってすいません……けど、大丈夫です。作戦通りですから」
「ほほう」
馬車の中には初老の男性が座り込んでおり、身なりから商人だと思われた。彼は馬車の中に急に入り込んできたナオに対して取り乱さず、凶悪な魔物が後方から迫っているというのに余裕の態度を貫いていた。
只者ではない雰囲気を纏う商人にナオは気になったが、今はボアを仕留めるために右手を構える。そして馬車を打ち砕く勢いで突っ込んできたボアにナオは特大のステータス画面を放つ。
「吹き飛べ!!」
「プギャアアアアッ!?」
「おおっ!?」
商人の目にはナオが掌を構えた瞬間、馬車に迫っていたボアがまるで見えない壁に阻まれたかのように停止し、顔面が陥没した状態で倒れ込む。皮肉にも自慢の突進力のせいで画面に衝突したせいで自爆したボアは動かなくなった――
――ボアが倒れたのを確認すると、馬車は停止してナオはボアに吹き飛ばされた荷物を取りに戻る。だが、ボアと衝突した際に殆どの道具は壊れて使い物にならそうであり、折角金に換えられそうな道具を無駄にしてしまった。
「あ~あ……勿体ないことしちゃったな」
「すまんのう……儂等を助けるために色々と迷惑をかけてしまったようじゃな」
「あ、いえ……気にしないでください」
「き、君、もしかして魔法使いなのかい?まだ見たところ随分と若そうだが、こんな恐ろしい魔物を倒すなんて凄いな!!」
ナオが助けた御者の男性と商人の老人は倒れているボアを確認し、こんな恐ろしい魔物を倒したナオに感心する。ナオはマリアに注意されていたのに人前で魔法を使ってしまった事にまずいと思った。
(しまった……あれだけ注意されてたのに見られちゃったよ。先生、ごめんなさい)
心の中でマリアに謝罪する一方、魔物に襲われていた人間を見捨てる事はできず、ナオは仕方ない事だと思って自己紹介を行う。
「これならバランスが崩れる事はないけど……上手くいくかな?」
試しに画面を前方に移動させると、縄に括り付けられた荷車が画面に引き寄せられる形で移動を行う。まるで画面を馬代わりに利用する移動法に我ながらとんでもない使い方をしてしまったと呆れてしまう。
(先生がこれを見たらどう反応するかな……けど、この移動法なら歩くよりもずっと早く移動できるぞ)
画面に乗っての移動と比べて車輪が搭載されている荷車ならばバランスを保つのも難しくはなく、画面も無理に速度を上げ過ぎたり、方向転換を行わなければ荷車が倒れる心配はない。
運が良い事に街までは平坦な道のりが続いており、無茶な運転をしなければ荷車でも安全に辿り着けるはずだった。ナオは画面を操作して村から抜け出そうとすると、最後にもう一度だけ振り返る。
「……行ってきます」
もう誰も人は住んでいないのは承知済みだが、それでもナオにとってはこの村こそが故郷であり、自分の帰る場所だった。当分の間は戻ってこないと思われるが、マリアに再び会いに行く前は訪れるつもりだった。
「はあっ!!」
画面を前進させて荷車が壊れない程度の移動速度でナオは草原を駆け抜け、地図と方位磁石を確認して街が存在する方向へ走らせる。画面車とでも名付ければいいのか、ともかくナオの乗り込んだ荷車は馬車を上回る移動速度だった。しかも普通の馬と違ってナオが魔法を維持できる限りは何時までも走り続ける事ができる。
(この調子で移動できればすぐに辿りつけそうだな。途中で川があるみたいだし、そこで休憩を挟もう)
草原には大きな川が流れており、こちらは橋が架けられているので荷車でも問題なく移動できた。但し、他の人間からすればナオの荷車は勝手に一人でに動ているようにしか見えず、もしも人前で見られたら騒ぎになってしまう。
(とりあえずは街に辿り着く前にこの荷車は隠しておかないと……)
自分が魔法を使える事は他の人間には極力隠すようにマリアから忠告されており、古代魔法の使い手など滅多にいない。もしも正体を知られたら面倒事に巻き込まれる可能性があると注意されていた。
魔術師は稀有な存在であり、彼等の力を利用しようとする輩は非常に多い。もしもナオが魔術師だと知られたら厄介事に巻き込まれる可能性が高く、当面の間は正体を隠して行動する必要があった。
(とりあえずは街に辿り着いたら要らない荷物は全部売ろう。旅をするならお金は必要だしな)
ナオは村を出る前に金目になりそうな物は持ち帰り、それらを売却したら昔から夢見ていた旅に出ようと考えた。小さな村で育ってきたナオにとって外の世界を旅するのは子供の頃から憧れており、とりあえずは王都を目指す事にした。
(一度でいいから都に行ってみたいと思ってたんだよな。いったいどんな場所なんだろう)
田舎で育ったナオにとっては王都がどんな場所なのか気になり、この機会に王都に赴くのを目的とした旅に出る事にした。しかし、王都に移動するまでは相当な金が掛かると予想され、そのために街に立ち寄って金目の物を売り、ついでに自分が稼ぐ手段を探す事にした。
(俺でも働ける場所があればいいんだけど……)
考え事をしながら画面車を走らせていると、遠くの方から大量の土煙が舞い上がっている事に気が付く。何事かと思ったナオは視線を向けると、巨大猪に馬車が追いかけられる光景が映し出された。
――フゴォオオオッ!!
馬車を追跡する巨大猪は森で見かけた事がある魔獣であり、名前は「ボア」という。ボアは猪と酷似した姿の魔物であり、しかもナオが暮らしていた森で見かけるボアよりも一回りは大きい。
とんでもない大きさのボアに馬車が追いかけられている光景を見てナオは驚き、徐々にボアは馬車に追いついていた。このままでは馬車が突き飛ばされるのは時間の問題であり、仕方なくナオは画面車を操作して馬車と並走する。
「あの!!大丈夫ですか!?」
「うわっ!?な、何だ君は!?」
「えっと……」
車を引く動物もいないのに高速で動き回る荷車に乗り込んだナオを見て、御者の男性は度肝を抜く。だが、今は事情を話している暇はないため、馬車の後方に迫るボアを指差す。
「あいつに追われてるんですよね!?俺が食い止めますからその間に逃げてください!!」
「食い止めるって……ど、どうやって!?」
「いいからこのまま走って下さい!!絶対に止まらないで!!」
「わ、分かった!!」
男性はナオの言葉に従い、全速力で馬を駆け抜けた。ナオは荷車の移動速度を落として馬車とボアの中間に移動すると、一か八かの賭けに出る事にした。
(これしか方法はない!!)
荷車に乗せていた荷物が入った袋を抱えると、中身をボアに目掛けて放り込む。大量の道具がボアの顔面に降り注ぎ、予想外の事態にボアは怯む。
「フガァッ!?」
「ここだっ!!」
ボアが移動速度を落とした瞬間、ナオは魔法を解除して荷車を引っ張っていた画面を消す。そして荷車が減速する前に馬車に目掛けて飛び込み、操縦者がいなくなった荷車はボアに衝突した。
「フゴォオオオッ!?」
荷車に巻き込まれたボアは横転し、それを見たナオは逃げ切れるかと思ったが、即座にボアは体勢を整えると再び追いかけてきた。しかも先ほどよりも移動速度が速く、このままでは追いつかれるのも時間の問題だった。
「おやおや……あれでは余計に怒らせただけではないかね?」
「あ、勝手に入ってすいません……けど、大丈夫です。作戦通りですから」
「ほほう」
馬車の中には初老の男性が座り込んでおり、身なりから商人だと思われた。彼は馬車の中に急に入り込んできたナオに対して取り乱さず、凶悪な魔物が後方から迫っているというのに余裕の態度を貫いていた。
只者ではない雰囲気を纏う商人にナオは気になったが、今はボアを仕留めるために右手を構える。そして馬車を打ち砕く勢いで突っ込んできたボアにナオは特大のステータス画面を放つ。
「吹き飛べ!!」
「プギャアアアアッ!?」
「おおっ!?」
商人の目にはナオが掌を構えた瞬間、馬車に迫っていたボアがまるで見えない壁に阻まれたかのように停止し、顔面が陥没した状態で倒れ込む。皮肉にも自慢の突進力のせいで画面に衝突したせいで自爆したボアは動かなくなった――
――ボアが倒れたのを確認すると、馬車は停止してナオはボアに吹き飛ばされた荷物を取りに戻る。だが、ボアと衝突した際に殆どの道具は壊れて使い物にならそうであり、折角金に換えられそうな道具を無駄にしてしまった。
「あ~あ……勿体ないことしちゃったな」
「すまんのう……儂等を助けるために色々と迷惑をかけてしまったようじゃな」
「あ、いえ……気にしないでください」
「き、君、もしかして魔法使いなのかい?まだ見たところ随分と若そうだが、こんな恐ろしい魔物を倒すなんて凄いな!!」
ナオが助けた御者の男性と商人の老人は倒れているボアを確認し、こんな恐ろしい魔物を倒したナオに感心する。ナオはマリアに注意されていたのに人前で魔法を使ってしまった事にまずいと思った。
(しまった……あれだけ注意されてたのに見られちゃったよ。先生、ごめんなさい)
心の中でマリアに謝罪する一方、魔物に襲われていた人間を見捨てる事はできず、ナオは仕方ない事だと思って自己紹介を行う。
132
あなたにおすすめの小説
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
チートツール×フールライフ!~女神から貰った能力で勇者選抜されたので頑張ってラスダン前まで来たら勇者にパーティ追放されたので復讐します~
黒片大豆
ファンタジー
「お前、追放な。田舎に帰ってゆっくりしてろ」
女神の信託を受け、勇者のひとりとして迎えられた『アイサック=ベルキッド』。
この日、勇者リーダーにより追放が宣告され、そのゴシップニュースは箝口令解除を待って、世界中にバラまかれることとなった。
『勇者道化師ベルキッド、追放される』
『サック』は田舎への帰り道、野党に襲われる少女『二オーレ』を助け、お礼に施しを受ける。しかしその家族には大きな秘密があり、サックの今後の運命を左右することとなった。二オーレとの出会いにより、新たに『女神への復讐』の選択肢が生まれたサックは、女神へのコンタクト方法を探る旅に目的を変更し、その道中、ゴシップ記事を飛ばした記者や、暗殺者の少女、元勇者の同僚との出会いを重ね、魔王との決戦時に女神が現れることを知る。そして一度は追放された身でありながら、彼は元仲間たちの元へむかう。本気で女神を一発ぶん殴る──ただそれだけのために。
目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
転生メイドは絆されない ~あの子は私が育てます!~
志波 連
ファンタジー
息子と一緒に事故に遭い、母子で異世界に転生してしまったさおり。
自分には前世の記憶があるのに、息子は全く覚えていなかった。
しかも、愛息子はヘブンズ王国の第二王子に転生しているのに、自分はその王子付きのメイドという格差。
身分差故に、自分の息子に敬語で話し、無理な要求にも笑顔で応える日々。
しかし、そのあまりの傍若無人さにお母ちゃんはブチ切れた!
第二王子に厳しい躾を始めた一介のメイドの噂は王家の人々の耳にも入る。
側近たちは不敬だと騒ぐが、国王と王妃、そして第一王子はその奮闘を見守る。
厳しくも愛情あふれるメイドの姿に、第一王子は恋をする。
後継者争いや、反王家貴族の暗躍などを乗り越え、元親子は国の在り方さえ変えていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる