ステータス画面がバグったのでとりあえず叩きます!!

カタナヅキ

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外の世界へ

第43話 口封じ

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「オロロロッ!!」
「うわっ!?」
「なんかやばそうだぞ!!ウル、避けろっ!!」
「ウォンッ!?」


迫りくる液体を見てナオ達は嫌な予感を抱き、疾風のごとき速さでウルは後方へ避難すると、液体がふりまかれた地面が解け始めた。それを見てナオはサンドワームが「消化液」を吐き出したのだと知り、もしも当たっていれば今頃全員が骨まで残さず溶かされていただろう。

液体をふりまかれた場合、仮にナオのステータス画面でも完全に防ぎきれる保証はない。画面を飛び越えて液体が身体に降り注げば死は免れず、これ以上にサンドワームを刺激するのはまずかった。


(どうすればいいんだこんな奴!?)


倒すこと自体は不可能ではないと思われるが、仮に画面で身体を切り裂けばサンドワームの体内の消化液が大量に飛び散ってしまう危険性もある。攻撃することも倒すこともままならない相手にナオは悩む中、サンドワームは消化液で溶けた地面の中に潜り込む。


「ギュロロロッ!!」
「うわっ!?あいつまた潜ったぞ!!」
「なるほど、地面を溶かして柔らかくすることで地中に潜れるのか……いや、冷静に分析している場合じゃないよね」
「グルルルッ……!!」


サンドワームが見えなくなったことでナオ達は警戒を怠れず、魔力感知で位置を把握しようにも、サンドワームは地中を高速に移動しているのかナオ達の周囲を動き回っていた。

地面に潜んでいる相手を画面で攻撃するのは至難であり、ナオの画面は実体が存在するので地面を透過することはできない。攻撃するとしたらサンドワームが飛び出した瞬間を狙うしかないが、あの口から消化液を大量に吐き出されたら今度は避けきれない。


(どうする!?何か策は……そうだ!!)


サンドワームの攻撃を完璧に防いで動きを封じる策を思いつき、ナオは画面を手元に戻して縮小化させると、ウルを操るネココに指示を出す。


「ネココ、俺が合図したらウル君に思いっきり跳ぶように指示して!!」
「えっ!?でも、さっきみたいに食われそうになったらどうするんだよ!?」
「大丈夫、俺を信じて!!」
「ウォンッ!!」


不安を抱く飼い主に対してウルはナオの言葉を信じたらしく、地面に身体を伏せて足元に力を込める。やがて地中からサンドワームが接近し、下からナオ達を飲み込もうとしているのか地面が盛り上がる。

ウルは地面からサンドワームが出現する前に上空へ跳躍すると、大量の土砂と土煙をまき散らしながらサンドワームが姿を現した。ナオの予想通り、大口を開いて三人を飲み込もうとしてきた。


「ギュロロロッ!!」
「ウォンッ!?」
「ぎゃああっ!?飲み込まれるぅっ!?」
「大丈夫、これで終わりだ!!」


サンドワームに飲み込まれる前にナオは縮小化させていた画面を放つと、サンドワームの口内に入った瞬間、画面を拡大化させた。その結果、サンドワームは口の中で大きくなった画面に口を封じられ、ナオ達を飲み込むこともも消化液を吐き出すこともできなくなる。


「ッ――――!?」
「よし、今のうちに離れて!!」
「ウォンッ!!」
「わわっ!?どうなってるんだ!?」


サンドワームが混乱している間にウルは地上に降り立つと、ナオは右手を構えた。サンドワームの口元を封じた画面は彼の意志で自由に動かせるため、右手を無茶苦茶に振り回す。


「おらおらおらっ!!」
「ッ――――!!」
「す、すげぇっ!!これも魔法の力か!?」
「クゥ~ンッ」


画面に振り回される形となったサンドワームは苦し気なうめき声を漏らし、何度も地面に叩きつけられた。襲われたとはいえ、少しかわいそうに思ったのかウルは鳴き声を漏らす。


(さすがに頑丈だな。これだけ痛めつけてるのに傷一つない)


何度地面に叩きつけられようとサンドワームはくたばらず、画面をもっと拡大化させるか、あるいは回転を加えれば倒せると思うが、そうなるとサンドワームが死んだときに体液が飛び散る可能性もある。そこでナオは身体を回転させながら右手を振り回す。


「うおおおおっ!!」
「ちょ、兄ちゃん!?」
「ウォンッ!?」
「ッ――――!?」


ナオが回転すると画面に口元を封じられたサンドワームも同じように動き出し、巨体が空中に浮かび上がる。まるでハンマー投げの要領でナオはサンドワームを遥か彼方に投げ飛ばす。


「吹っ飛べぇえええっ!!」
「ギュロロロッ!?」
「ええええっ!?」
「ウォンッ!?」


ミノタウロスの何倍もの体長を誇る巨大生物が遥か上空に吹き飛ばされ、やがて姿が見えなくなった。ナオの魔力感知の圏外まで吹き飛んだらしく、これで追ってくることはないと判断したナオは額の汗をぬぐう。


「ふうっ、どうにかなった」
「に、兄ちゃん……実は凄い魔術師だったのか?」
「クゥンッ(←お腹を見せて服従のポーズを取る)」
「ちょ、怖がらないでよ!?」


サンドワームを吹き飛ばしたナオにネココとウルは若干引いており、そんな二人にナオは何をしたのか説明しようとしたとき、山の方からミズネが大量の果物と姿が変わり果てたスラミンが現れた。
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