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コイヌネランド
コイヌネランド「1話」
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タカシ→いつも自信満々で強気だが、意外な一面が…
ケンジ→いつも心配性で、周りの影響を受けやすい
元気一杯のタカシと、心配性のケンジ。
二人はコイヌネランドへと向かう。
タカシは自信満々だが、本当はジェットコースターが大の苦手。一方、ケンジは怖がりだが、いざとなると意外と肝が据わっているタイプだ。
まず向かったのは、園内でも一番人気な「ニャンダット」
最高速度がめちゃくちゃ早いとウワサで聞いたことがあった。
実際に待っているときに、ジェットコースターを眺めていると
速度はめちゃくちゃ早かった。
タカシ「こんなの大丈夫!全然怖くないさ!」
ケンジ「これは、むりだよ~ 怖いって」
タカシ「いや~一番後ろとか楽しそうだな!」
ケンジ「えぇそれだったら逃げるよ!」
タカシ「そんな予言当たるわけないじゃーん!」
いざ自分たちが乗ることになった。なんと席は一番後ろだった
タカシ「うそー、待って待って これは聞いてない」
ケンジ「え??笑笑」
タカシ「なんで予言当たるんだよーー」
早速出発し、どんどん上昇していた
タカシ「待って、まじでーこれは、まぶしい、まぶしい」
ケンジ「やばい笑笑 あと3秒で落ちるよ」
タカシ「まじでーまぶしい、まぶしい」
ついに急降下すると思い、待ち構えると
タカシ「えぇ??」
ケンジ「おっそ!」
なぜかスピードは驚くほど遅かった
タカシ「なんだこれ?トロッコかよ!」
ケンジ「めっちゃ遅いじゃん笑」
タカシ「うわぁぁぁ!遅い!遅すぎる! この遅さに耐えられないかもしれない! ゆっくりと降下とかまじで怖すぎる…」
タカシは、普段の強気な態度はどこへやら、まさかの遅さに恐怖を感じて泣き叫び始めた。
ケンジ「なんでよ、タカシ。遅いからって泣き虫になるなよ。
全然平気じゃん笑」と笑う。
乗り終わった後、タカシの目は呆然としていた。
ケンジ「そんなに怖かったの?」
タカシ「いや、あれは怖すぎる よく隣で笑ってられるよな」
ケンジ「隣ですごく驚いてるから笑っちゃってさ」
次に二人が挑戦したのは「ネットウWAN」
いつもなら「ニャンダット」の次に人気のアトラクションのため日中は60分で水しぶきを浴びて涼むはずが、今日は猛暑日のため、「びしょ濡れバージョン」で待ち時間は、なんとゼロ??
タカシ「えぇ?なんでみんな乗らないんだよ」
ケンジ「いっつもこのアトラクションは、1時間待つんだけど、おかしいよね」
タカシ「今日は運が良い日なんだよ!」
ケンジ「なんか理由がありそうな気がする」
タカシ「まぁそんなに心配するなって!」といい乗ることにした
「ネットウWAN」に乗り込むと、ボートはゆっくりと進む。
しかし、クライマックスで待ち受けていたのは、水ではなく…
タカシ「熱っ!なんだこれ!熱湯風呂じゃねーか!フライドチキンになっちゃう~」
ケンジ「うわー!これは『熱湯甲斐』があるってもんだ!熱湯だから『ネットウWAN』ってわけか!」
タカシ「はぁもうだめだ… 猛暑日なのにさらに暑く感じる…」
ケンジ「だねっ あ、そういえば新アトラクションできたみたいだよ」
タカシ「よしっ 行ってみよう!」
ケンジ「切り替えはやっ!!」
そして、園内には新アトラクション「恐竜の卵!タマゴドン!」これは、恐竜の卵型のライドに乗り込み、恐竜と触れ合う
タカシ「うわー、なんだこれ!卵の中って卵から出る恐竜に食われるんじゃないか!?」
ケンジ「大丈夫だって!むしろ、俺たちがお友達になってあげるんだよ!『タマゴドン』、俺たちと『仲良く』しようぜ!」
と新アトラクションでは特に何も起こらず、平和に乗り終わった
「コイヌネランド」で、ハプニング続出の1日だった《続》
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