141 / 143
不可思議物語
~ワンコロランド 全制覇への道~
しおりを挟む【前夜の作戦会議】
2025年11月7日(金)
理人の部屋に、智司、赤音、舞華の4人が集まっていた
テーブルには、ワンコロランドのパンフレットとノートパソコンが広げられていた
理人「よし、みんな揃ったな。明日はついに、ワンコロランド全制覇の日だ」
智司「マジで全部回れるのかな。アトラクション20個って、結構多いよね」
赤音「大丈夫だよ!私が完璧な計画立てたから!」
赤音はノートパソコンの画面を見せた
そこには、分刻みのスケジュールが表示されていた
舞華「すごい、赤音ちゃん、本気だね」
赤音「当たり前じゃん!私たち、このために3ヶ月前からチケット予約したんだよ!」
理人「確かに。ワンコロランドって、チケット取るの超大変だったもんな」
智司「俺、朝5時に起きてパソコンの前で待機したよ」
舞華「私も!でも、サーバーが混雑しすぎて、なかなか繋がらなかった」
赤音「結局、理人が奇跡的にチケット4枚取ってくれたんだよね」
理人「運が良かっただけだよ。で、明日のスケジュールだけど」
赤音「うん!まず、開園時間は朝8時。私たちは7時に現地集合ね」
智司「早っ!」
赤音「早く行かないと、人気アトラクションの待ち時間がヤバいことになるから」
舞華「人気アトラクションって、どれなの?」
赤音「えっとね、『コイヌコースター』『スカイドッグ』『ワンワンワールド』『ドッグハウス・オブ・ホラー』『フライング・パピー』『コイヌの大冒険』の6つ」
理人「この6つは平均120分待ちか」
智司「2時間待ちって、マジでキツイな」
赤音「だから、ファストパスチケット買おうよ!」
舞華「ファストパスって、一人2500円で5分待ちになるやつだよね」
赤音「そう!これがあれば、人気アトラクションも楽勝だよ!」
理人「でも、2500円×4人で1万円か」
智司「痛い出費だけど、全制覇のためなら仕方ないか」
舞華「じゃあ、ファストパス買おう!」
赤音「決まり!じゃあ、明日のスケジュール確認するね」
【開園前の行列】
2025年11月9日(土)
朝6時45分、ワンコロランドの正門前
理人たち4人は、既に長蛇の列に並んでいた
智司「うわ、めっちゃ人いる」
舞華「みんな早起きだね」
赤音「当たり前だよ!ワンコロランドは超人気テーマパークなんだから!」
理人「にしても、寒いな」
智司「俺、カイロ持ってきたよ」
舞華「智司くん、優しい!」
智司「へへ、どういたしまして」
赤音「あ、見て!もうすぐ開園だよ!」
時計は7時55分を指していた
スタッフ「皆さん、お待たせしました!まもなく開園いたします!」
観客たちから歓声が上がった
理人「よし、作戦通り行くぞ!」
智司「おう!」
赤音「頑張ろう!」
舞華「全制覇目指すぞー!」
そして、午前8時ちょうど正門が開いた
観客たちは一斉に園内に駆け込んだ
理人「走れ!まずはファストパスのカウンターだ!」
4人は全力で走った
【ファストパス争奪戦】
園内に入ると、そこは犬をモチーフにした可愛らしい世界が広がっていた
巨大な犬の像、犬型の建物、犬の足跡が描かれた道
全てが犬尽くしだった
智司「すげー!本当に犬だらけだ!」
舞華「可愛い!写真撮りたい!」
赤音「写真は後!今はファストパス!」
理人「赤音の言う通りだ!急ごう!」
4人はファストパスのカウンターに向かった
しかし、既に長い列ができていた
智司「やばい、こんなに並んでる」
赤音「大丈夫!私たち、結構前の方だから!」
30分後、ようやく4人の番が来た
スタッフ「いらっしゃいませ。ファストパスをご希望ですか?」
理人「はい、4人分お願いします」
スタッフ「かしこまりました。どのアトラクションのファストパスをご希望ですか?」
赤音「えっと、『コイヌコースター』『スカイドッグ』『ワンワンワールド』『ドッグハウス・オブ・ホラー』『フライング・パピー』『コイヌの大冒険』の6つ全部お願いします」
スタッフ「申し訳ございません。ファストパスは一人につき3つまでとなっております」
赤音「え、そうなの」
理人「じゃあ、どうする?」
智司「とりあえず、一番人気の3つにしようよ」
舞華「それがいいね」
赤音「わかった。じゃあ、『コイヌコースター』『スカイドッグ』『ワンワンワールド』でお願いします」
スタッフ「かしこまりました。合計1万円になります」
理人「はい」
理人はクレジットカードで支払いをした
スタッフ「ありがとうございます。こちらがファストパスです。使用時間は、『コイヌコースター』が9時から、『スカイドッグ』が11時から、『ワンワンワールド』が13時からとなります」
赤音「了解です!」
4人はファストパスを手に入れた
【最初のアトラクション「コイヌコースター」】
時刻は8時45分
理人「よし、あと15分で『コイヌコースター』のファストパスが使えるぞ」
智司「その前に、他のアトラクション回れないかな?」
赤音「待ち時間が短いやつなら行けるかも」
舞華「あ、あそこに『パピーメリー』ってあるよ。待ち時間20分だって」
理人「よし、行こう!」
4人は『パピーメリー』に向かった
『パピーメリー』は、犬型のメリーゴーランドだった
智司「メリーゴーランドか、子供向けだな」
赤音「でも、可愛い!乗ろう!」
4人は列に並んだ。20分後、順番が来た
スタッフ「お好きな犬をお選びください」
舞華「わー!どれにしよう!」
舞華は、ゴールデンレトリバーの犬を選んだ
赤音は柴犬、智司はハスキー、理人はダルメシアンを選んだ。メリーゴーランドが回り始めた
優雅な音楽が流れ、犬たちが上下に動いた
智司「これ、なんかシュールだな」
理人「確かに。大の大人が犬に乗ってるって、傍から見たら面白いだろうな」
赤音「でも楽しい!」
舞華「写真撮ろう!」
4人は楽しそうに写真を撮り合った
メリーゴーランドが終わり、時刻は9時5分
理人「よし、次は『コイヌコースター』だ!」
【絶叫「コイヌコースター」】
『コイヌコースター』は、ワンコロランドで一番人気のジェットコースターだった
最高時速120キロ、最大落差80メートルの超絶叫マシンだった
智司「うわ、めっちゃ怖そう」
舞華「私、絶叫系苦手なんだけど」
赤音「大丈夫!私が隣にいるから!」
理人「ファストパスがあるから、すぐ乗れるぞ」
4人はファストパス専用レーンに並んだ
5分後、順番が来た
スタッフ「お待たせしました。どうぞお乗りください」
4人はコースターに乗り込んだ
理人と智司が前列、赤音と舞華が後列に座った
安全バーが下りた
スタッフ「それでは、出発いたします。ワンワン!」
コースターがゆっくりと動き始めた
最初は緩やかな上り坂だった
智司「まだ余裕だな」
しかし、頂上に到着した瞬間、コースターは一気に急降下した
智司「うわああああああ!」
舞華「きゃああああああ!」
赤音「やばああああああ!」
理人「速っ!」
コースターは猛スピードで駆け抜けた
急カーブ、宙返り、らせん、次々と襲いかかるスリル
智司「もう無理いいいいい!」
舞華「助けてええええ!」
そして、3分後、コースターは無事にゴールした
4人は放心状態でコースターから降りた
智司「生きてる。俺、生きてる」
舞華「もう二度と乗らない」
赤音「でも楽しかったね!」
理人「確かに。次行こう」
【待ち時間との戦い「ドッグハウス・オブ・ホラー」】
時刻は9時30分
赤音「次は『ドッグハウス・オブ・ホラー』に行こう!」
智司「それって、お化け屋敷だよね?」
赤音「そう!犬のお化けが出てくるらしいよ!」
舞華「犬のお化けって、可愛いのかな、怖いのかな」
理人「行ってみればわかるさ」
4人は『ドッグハウス・オブ・ホラー』に向かった
しかし、待ち時間は120分だった
智司「2時間待ちかよ」
赤音「ファストパス使えないから、並ぶしかないね」
舞華「2時間も待つの?」
理人「仕方ない。全制覇のためだ」
4人は列に並んだ
待ち時間を潰すため、4人は色々な話をした
智司「そういえば、俺たち4人で遊ぶの、久しぶりだよな」
赤音「確かに!大学卒業してから、みんな忙しくなっちゃって」
舞華「今日は久しぶりに集まれて嬉しい」
理人「俺もだよ。こういう時間、大切にしたいな」
智司「そうだなって、まだ10分しか経ってないじゃん!」
赤音「まだ110分も待つの!?」
舞華「暇だね」
理人「じゃあ、しりとりでもする?」
智司「しりとりって、小学生かよ」
赤音「でも、他にやることないし、やろうよ」
こうして、4人はしりとりを始めた
理人「じゃあ俺から。『ワンコロランド』」
智司「『ド』か、『ドーナツ』」
赤音「『ツ』ね、『ツナ』」
舞華「『ナ』、『ナス』」
理人「『ス』、『スイカ』」
智司「『カ』、『カレー』」
赤音「『レ』、『レモン』」
舞華「『ン』あ、負けた」
智司「舞華、弱すぎ」
舞華「ごめん」
こうして、待ち時間は少しずつ過ぎていった
【恐怖の「ドッグハウス・オブ・ホラー」】
120分後、ようやく4人の番が来た
スタッフ「お待たせしました。中へどうぞ」
4人は暗い建物の中に入った
中は真っ暗で、何も見えなかった
舞華「怖い」
赤音「大丈夫、私が守るから」
智司「俺も怖いんだけど」
理人「しっかりしろよ」
突然、犬の遠吠えが響いた
「アオーン!」
舞華「きゃあ!」
そして、目の前に巨大な犬のお化けが現れた
その犬は、目が赤く光り、口からは血が垂れていた
智司「うわあああ!」
赤音「やばい!」
4人は走って逃げた。しかし、次々とお化けが現れた
ゾンビ犬、幽霊犬、狼男ならぬ狼犬
舞華「もう嫌あああ!」
智司「誰か助けてええ!」
理人「出口はどこだ!」
赤音「あ、あそこに光が見える!」
4人は光に向かって走った
そして、ようやく出口に辿り着いた
4人は外に出て、深呼吸をした
智司「死ぬかと思った」
舞華「犬のお化けって、全然可愛くなかった」
赤音「でも、スリル満点だったね!」
理人「次行こう」
【昼食タイム「レストワン」】
時刻は12時
赤音「そろそろお腹空いたね」
智司「俺、めっちゃ腹減った」
舞華「ご飯食べよう!」
理人「じゃあ、『レストワン』に行こう」
4人はレストランに向かった
『レストワン』は、犬をテーマにしたレストランだった
メニューには、「骨付き肉」「ドッグフード風カレー」「肉球パン」などがあった
智司「ドッグフード風カレーって食べたくないんだけど」
赤音「でも、せっかくだから食べてみようよ!」
舞華「私は肉球パンにする!可愛い!」
理人「俺は骨付き肉だな」
4人は注文をした。15分後、料理が運ばれてきた
智司「うわ、本当にドッグフードみたいだ」
智司の前には、茶色いカレーが置かれていた
見た目は完全にドッグフードだった
智司「これ、食べられるのか?」
赤音「食べてみなよ!」
智司は恐る恐るスプーンを口に運んだ
智司「あれ?意外と美味い」
赤音「でしょ!見た目はアレだけど、味は普通のカレーだよ」
舞華「私の肉球パンも可愛い!」
舞華の前には、犬の肉球の形をしたパンが置かれていた
舞華「食べるのもったいない」
理人「俺の骨付き肉もデカい」
理人の前には、巨大な骨付き肉が置かれていた
理人「これ、一人で食べきれるかな」
智司「分けてもらおうぜ」
4人は楽しく食事をした
【空中散歩「スカイドッグ」】
昼食後、時刻は13時
赤音「次は『スカイドッグ』だね。ファストパスの時間は11時からだったけど、遅れても大丈夫だって」
理人「よし、行こう」
『スカイドッグ』は、空中を飛ぶアトラクションだった
犬型のゴンドラに乗り、園内を一周できる
智司「これは楽しそうだな」
舞華「景色が綺麗そう!」
4人はファストパスを使い、すぐに乗ることができた
ゴンドラに乗り込むと、ゆっくりと上昇し始めた
赤音「わー!高い!」
舞華「景色最高!」
眼下には、ワンコロランドの全景が広がっていた
カラフルな建物、走り回る人々、巨大な犬の像
全てが美しかった
理人「これは良いな」
智司「写真撮ろう!」
4人は景色をバックに写真を撮った
ゴンドラは園内を一周し、15分後に地上に戻った
赤音「楽しかった!」
舞華「次行こう!」
【水びたし「スプラッシュワンダー」】
次に向かったのは『スプラッシュワンダー』
これは、急流下りのアトラクションだった
智司「これ、濡れるやつだよね?」
赤音「そうだよ!でも、カッパ売ってるから大丈夫!」
4人はカッパを購入し、アトラクションに乗った
ボートに乗り込み、急流を下り始めた
最初は穏やかだったが、徐々にスピードが上がっていった
舞華「きゃー!楽しい!」
智司「おお!これは良いな!」
そして、最後の大滝 ボートは一気に落下した
巨大な水しぶきが4人を襲った
智司「うわああ!」
赤音「濡れたああ!」
舞華「カッパ意味ないいい!」
理人「これは、ずぶ濡れだな」
アトラクションが終わり、4人は全身びしょ濡れだった
智司「カッパ着てたのに、なんで濡れるんだよ」
赤音「水の勢いが強すぎたね」
舞華「でも楽しかった!」
理人「着替え持ってきてよかったな」
4人は更衣室で着替えをした
【スケジュールの遅れ】
時刻は15時
赤音「あれ、やばい、スケジュールより1時間遅れてる」
智司「マジ?」
赤音「うん、このままだと、全制覇できないかも」
舞華「え、どうしよう」
理人「落ち着こう。まだ残り5時間ある」
智司「残りのアトラクションは何個?」
赤音「えっと、あと10個」
智司「10個を5時間で、きびしいな」
舞華「でも、諦めたくない」
理人「諦めないぞ。作戦を変更しよう」
赤音「どうするの?」
理人「待ち時間が短いアトラクションから優先的に回る。食事も手早く済ませる」
智司「わかった。頑張ろう」
舞華「全制覇目指すぞ!」
4人は気合を入れ直した
【連続アトラクション攻略】
4人は効率よくアトラクションを回り始めた
『パピーティーカップ』(待ち時間30分)
コーヒーカップならぬ、犬のカップに乗ってグルグル回るアトラクション
智司「酔いそう」
『ドッグトレイン』(待ち時間40分)
園内を走るミニ電車
舞華「これは癒される」
『バウバウシアター』(待ち時間20分)
犬のアニメーション映画を見るシアター
赤音「可愛かった!」
『わんこの森』(待ち時間50分)
森の中を探検するアトラクション
理人「自然がいっぱいだ」
『ドッグレース』(待ち時間60分)
犬型のカートでレースをするアトラクション
智司「俺、1位取った!」
時刻は18時
残りのアトラクションは5つ
赤音「あと5つ!頑張ろう!」
【夕食タイム「ワンコーヒー」】
しかし、みんな疲れていた
舞華「ちょっと休憩したい」
智司「俺も、足が痛い」
理人「じゃあ、夕食食べながら休憩しよう」
4人は『ワンコーヒー』に入った
メニューには、「ホットドッグ」「犬型ハンバーガー」「肉球アイス」などがあった
智司「ホットドッグって、犬なのに食べていいのか」
赤音「気にしない気にしない」
4人は注文をし、食事をした
舞華「美味しい」
智司「疲れた体に染みるな」
理人「でも、時間がない。早く食べよう」
赤音「そうだね」
4人は急いで食事を済ませた
【最後の追い込み】
時刻は19時 閉園時間は21時
残り2時間で、5つのアトラクションを回らなければならない
赤音「時間ギリギリだけど、行けるはず!」
智司「頑張ろう!」
4人は走り出した
『フライング・パピー』(待ち時間70分)
空を飛ぶ犬型の乗り物に乗るアトラクション
舞華「気持ちいい!」
『コイヌの大冒険』(待ち時間90分)
3Dメガネをかけて犬の冒険を体験するアトラクション
理人「迫力満点だった」
『ワンワンワールド』(待ち時間60分)
ファストパスを使って、待ち時間5分
世界中の犬を見られる動物園のようなアトラクション
赤音「可愛い犬がいっぱい!」
時刻は20時45分 残り15分
残りのアトラクションは2つ
智司「やばい、時間が」
赤音「急ごう!」
【ラストスパート】
『ドッグパレード』を見ていた(10分間)
時刻は20時55分
残り5分
最後のアトラクションは『コイヌ観覧車』
理人「走るぞ!」
4人は全力で走った
スタッフ「申し訳ございません。観覧車は21時で終了です」
理人「並んでました!」
スタッフ「すいません。受付は20時59分59秒までなんですよ」
理人「並んでるって言ってるじゃないですか!全制覇失敗か~」
智司「えぇこの時計では20時59分24秒ですよ」
スタッフ「あら、そこまでいうなら4名様どうぞ!」
舞華「すいません、ありがとうございます」
4人は観覧車に乗り込んだ
【達成の瞬間】
観覧車がゆっくりと上昇し始めた
夜のワンコロランドは、ライトアップされて美しかった
舞華「綺麗」
智司「疲れたけど、達成感あるな」
赤音「私たち、やったね!全制覇!」
理人「ああ、みんなのおかげだ」
観覧車が頂上に到着した
そこからは、園内全体が見渡せた
智司「今日一日、色々あったな」
赤音「スケジュール遅れたり、焦ったり」
舞華「でも、最後は間に合った」
理人「これも、みんなで協力したからだ」
智司「そうだな。一人じゃ絶対無理だった」
赤音「チームワークって大事だね」
舞華「また来たいな、ワンコロランド」
理人「ああ、また来よう」
観覧車が地上に戻った 時刻は21時15分
4人は観覧車から降りた
スタッフ「お疲れ様でした。全制覇達成、おめでとうございます」
スタッフは4人に、特別な記念品を渡した
それは、「ワンコロランド全制覇証明書」だった
智司「すげー!こんなのもらえるんだ!」
赤音「嬉しい!」
舞華「記念になるね!」
理人「ありがとうございます」
4人は笑顔で記念撮影をした
【エピローグ:帰り道】
帰りの電車の中、4人は疲れ果てていたが、満足そうな表情をしていた
智司「今日は最高だったな」
赤音「うん!楽しかった!」
舞華「また行きたいね」
理人「次は、もっと計画的に回ろう」
智司「でも、今日のハプニングも楽しかったよ」
赤音「確かに。スケジュール通りにいかないのも、それはそれで面白かった」
舞華「私たち、良いチームだよね」
理人「ああ、最高のチームだ」
4人は笑い合った そして、理人は思った
「今日は、本当に楽しい一日だった 友達って、いいものだな」 電車は夜の街を走り続けた
4人の楽しい一日は、こうして幕を閉じた
数日後、理人の部屋に、4人は再び集まっていた
智司「ワンコロランドの写真、SNSにアップしたら、めっちゃいいねついた」
赤音「私も!みんな羨ましがってたよ」
舞華「次はどこ行く?」
理人「次か、どこがいいかな」
智司「俺、『ネコネランド』って聞いたことあるんだけど」
赤音「ネコネランド!?それも行きたい!」
舞華「猫のテーマパークもあるんだ!」
理人「じゃあ、次はネコネランド全制覇を目指そう」
智司「おお!」
赤音「絶対達成しようね!」
舞華「頑張ろう!」
4人は笑顔で拳を合わせた
こうして、4人の新しい冒険が始まろうとしていた【続】
10
あなたにおすすめの小説
世にも奇妙な日本昔話
佐野絹恵(サノキヌエ)
児童書・童話
昔々ある所に
お爺さんと
お婆さんが住んでいました
お婆さんは川に洗濯物へ
お爺さんは山へ竹取りへ
竹取り?
お婆さんが川で
洗濯物をしていると
巨大な亀が泳いで来ました
???
━━━━━━━━━━━━━━━
貴方の知っている日本昔話とは
異なる話
ミステリーコメディ小説
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
おっとりドンの童歌
花田 一劫
児童書・童話
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。
意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。
「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。
なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。
「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。
その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。
道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。
その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。
みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。
ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。
ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。
ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?
たったひとつの願いごと
りおん雑貨店
絵本
銀河のはてで、世界を見守っている少年がおりました。
その少年が幸せにならないと、世界は冬のままでした。
少年たちのことが大好きないきものたちの、たったひとつの願いごと。
それは…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる