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伝説の物語「50話」
第一話 北海道
しおりを挟む1月、僕たち(聡と美咲)は北海道札幌市にいた。
聡「いや~1月ってめっちゃ寒いよね」
美咲「埼玉の熊谷とは正反対だよね笑」
聡「それな!」と話していたら、札幌市役所から放送が流れた。
『札幌警察署からお知らせいたします。本日午前8時頃、札幌市薄同(はくどう)付近で20歳の女性が行方不明になっております。特徴としては身長150センチくらいで面長で、頭髪はかたくらいまでの茶髪です。服装は茶色のサンダルを履いています。お心当たりのある方は、札幌警察署までお知らせください。』と放送されていた。
聡「聞いたか?放送していたぞ」
美咲「これは事件を解決させるチャンスだね!」
聡「だな!」といい探していた。数時間後、茶色のサンダルをはいた20代の女性を発見した。
聡は、女性を見つけて声をかけた
聡「待ってください!」
女性「もう私は、死ぬのよ」
美咲(きのした みさき)が優しく諭す。
「そんなことないです!まだ生きるチャンスはあります!」
女性「いや私には生きられるほどのお金がないのよ」
美咲「詳しく話を聞かせてください!」
女性は観念した。「わかったわ」そう言って、話してもらうことになった。
女性は語り始めた。「私は25歳の大学生。婚約していた彼氏と喧嘩して、かっとなり私は家出をした。その後行方不明となって今ここにいるのよ。」
美咲は相槌を打った。「なるほど」
女性は再び力なく言う。「でももう家には戻らないわ」
美咲「そうですか… 」
女性は絶望した表情で言った。「もう生きる資格はないわ!」
美咲は迷わず言った。「そんなことないですよ!今日のところは私と一緒に過ごしませんか?」
女性は美咲の申し出を受け入れた。「それは助かるわ」
こうして、僕たち3人で女性の家に泊まった。
深夜、突然女性の叫び声が聞こえた。
女性「助けて!警察を呼んで!」
聡は飛び起きた。「ん?美咲!大変だ!!」
美咲も慌てた。「どうしたの?」
聡「女性が見知らぬ男に誘拐されたぞ」
美咲はすぐに動いた。「えー!いますぐ準備していく!」
聡は既に走り出していた。「さき行ってるからな」
美咲「うん!」そう言って、僕の後を追って女性の行方を追ったが、追いつけなかった。
聡「くそっ、遅かったか」その後も探していたが見つからなかった。
諦めて戻ろうとした時、聡は地面に何か落ちているのを見つけた。「ん?なんだこれは!」それは謎の日記だった。
次の日、聡はその日記を読んでいた。
それから3週間後、女性の婚約者が驚いた様子で僕(聡)のほうへ来た。
婚約者「あいつはどこにいったんだ!」
女性の婚約者(名前不明)は苛立ちを露わにした。「わからないです」
聡(ほしの さとし)は冷静に答えた。「なんでよ… 一人にさせたら暴れちゃうんだよ」婚約者はそう言い放った。
聡は核心を突いた。「あなたが殺したんじゃないですか?」
婚約者は激昂した。「何を言ってるんだ!そんなわけないだろ」
聡は証拠を突きつけた。「いや実はお前が犯人である証拠を見つけたのですよ」
婚約者は挑戦的な態度で言った。「その証拠を見せてみろよ」
聡は淡々と答えた。「はい。これです。日記帳だ!!」
婚約者は驚きを隠せない。「えぇ、なんでお前が持っているんだ!」
聡は続けた。「中身の内容、ちゃんと読ませてもらいました」
婚約者は「くそっ」と悪態をついた。
聡は日記の内容を語った。「どうやらあなたは、女性が大学へ通っているときに他の女と遊んでいて、女性が大学でいじめられていたのに助けてあげられなかった。それで本当に私のことをと考えてくれているのかが、わからなくなり、暴れるようになったのです。その結果、かっとなり女性は家出をした。彼氏失格ですね」
婚約者は完全に観念した。「くそー、俺は性格を気にせず顔だけを見て結婚しようか決めていた。だからこんなことになってしまったんだ。それで心の中が真っ黒になり、あいつを殺した。遺体は公園にある。」
聡は頷いた。「なるほど。よく考えて付き合うことをお勧めします」
婚約者は「あぁそうだな」と言い、事件は終わった。犯人は逮捕された。
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