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伝説の物語「50話」
第二話 青森県
しおりを挟む今回はりんごを食べるために青森県に行くことにした。
聡「りんご食べたーい!」
美咲「じゃあ青森県のおいしいりんご食べに行こう!」
「うん!そうしよう」僕たち(聡と美咲)は農家へ訪れた。
農家へ着き、挨拶をした。
聡「こんにちは~」
農家の人「君たちは何しに来たのかね」
聡「僕たちはおいしいリンゴを食べに来ました!」
農家の人「えぇ~ただではあげないですわよ!」
聡「もちろん手伝いします!」
農家の人「それならいいですわ!」
聡は喜んだ。「やったー!」といい、美咲と2人で農作業を手伝っていた。
農家の入り口に拳銃らしきものがあった。
聡「この拳銃は何のためにあるんですか?」
農家の人「これは動物を狩るためのものよ」
聡は納得した様子で、「なるほど~りんごの育て方教えてください~」と言った。
農家の人「りんごの育て方は、水はけと水持ちの良いものならあまり土質を選ばないわ。難しい土を使わず、市販にある果樹用の培養土だけでも充分に育つわよ」
聡は「なるほど~」といい、さっそく農作業を始めた。
農家の人に泊めてもらうことになった。「今日は家に泊まっていいわよ、10人家族で大家族だけど気にせず泊まっていいわよ」
聡は感謝した。「あざっす!」
美咲も「ありがとうございます!」と言った。
夕食を食べているとき、農家の兄貴らしき人が野菜ジュースを持ってきた。
兄貴「馬鹿みてーなやつとかわいい女子さんにはこの野菜ジュースを飲んでもらいます~」
聡は「おぉ」と感心した。
おじさん(農家の人?)も「俺も飲むわ笑笑」と言い、妹らしき人も「私も~」と言って野菜ジュースを飲んでいた。美咲も「ありがとね~」と言って飲んでいた。
しかし朝起きると、おじさんが慌てた様子で叫んだ。「なんだこれはー」
聡「えぇ!?」
なんと、農家の人含め7人も殺されていた。
おじさん(生き残った人?)は腰を抜かしたようだった。
「びっくりして腰を抜かしてしまったのじゃ。今すぐ警察と救急車を呼べ」
聡は指示通り警察と救急車を呼んだ。「はい!」
美咲は状況に混乱していた。「えぇ、どうしてこんなことに」
生き残った兄貴らしき人物は眠たそうに言った。「みんな朝からうるせーな。え?みんな死んでるじゃないか!」
妹らしき人物は兄を見て尋ねた。「お兄ちゃま、これは一体どういうことちゃま?」
兄貴は「知らねーよ、そんなの。まぁこれで静かになっただろうな」と気にも留めていない様子だった。
おじさん(生き残った人)は悲しげに言った。「どうしてこんなことになってしまったんだ」
聡は状況を整理する。「んー、みなさん落ち着いてください。この僕が事件を解決させます!」
みんなは「えぇー」と驚いた。
美咲が僕をフォローしてくれた。「聡の夢は全国の事件を解決させることなんです!それで必死に推理問題を勉強していました」
聡は自信満々に言った。「安心してください。必ず犯人、導き出させます!」
みんなは「おぉ~」と感心した。
聡は美咲に話しかけた。「美咲、ちょっと良いか?」
美咲「ん?」
聡は確信を得た様子で言った。「もう犯人分かっちゃったんだよな」
美咲は驚いて、「え?だれ?」と犯人を尋ねた。
聡は証拠について語った。「証拠もさっきの会話のなかでちゃんと出てきたから大丈夫だ!」
美咲は感心した。「すごい!さすが聡!」
聡は皆を集めた。「全国の事件を解決の名に懸けて!」と言い、皆を集めた。
聡は集まった人々に告げた。「もう犯人はわかりました。この中にいます」
おじさん(生き残った人)は「犯人は誰なんだ?」と尋ねた。
兄貴は笑いながら言った。「そんなバカみてーなお前が推理できるわけねーだろ笑笑」
妹は「犯人だれちゃま?」と尋ねた。
聡は犯人を指差した。「犯人はお前だ!兄貴」
兄貴は驚いて、「えぇ?俺が犯人という証拠は、どこにあるんだ?」と反論した。
聡は語り始めた。「まず殺した時間は深夜。でもここにいる人は気づかなかった。その理由はなんだと思う?」
美咲は考え込む。「んーなんだろう」
聡は答えた。「今いる人は共通点があるんだ」
美咲は気づいた。「あ!野菜ジュースを飲んだ」
聡「そう!野菜ジュースの中には睡眠薬が検出された。いわゆる僕たちは睡眠薬で眠っていたのだ」
美咲は納得した。「なるほどね」
聡は続けた。「凶器はちゃんとこの家の中にあるよ。それは動物を狩るために使われていた拳銃だ」
美咲は「あー言ってたね~」と同意した。
おじさん(生き残った人)は驚いた。「まじか… そうなのか兄貴?」
兄貴は開き直った。「あぁその通りだ。俺は今にも死にそうなくらいストレスがたまっているんだ。こんなうるさい家族は嫌なんだ!!」
そう言うと、兄貴はライターと灯油を取り出した。燃やすつもりだ。
聡は止めようとした。「おいまさか」
美咲も「燃やすつもり?」と尋ねた。
兄貴は恐ろしいことを言った。「俺と一緒にみんな死ねー」
聡は叫んだ。「やめろー」
しかし、兄貴は灯油をまき、ライターを落としてしまった。火が燃え広がった。
聡は煙を吸い込み「ゴホッゴホッ」と咳き込んだ。
美咲は妹に言った。「私は妹ちゃんを助けるから兄貴をお願い」
聡は兄貴に向かって叫んだ。「おじさん、頑張って逃げてください」
兄貴は火を見ながら言った。「お前は俺と一緒に死ぬのか~」
聡は必死で止めた。「やめろ~死ぬんじゃねーぞ!」
兄貴は正気ではないようだった。「もうオレは心神喪失なんだ」
聡は諦めず、「それでも死ぬな~」と言い、無理やり兄貴を連れて行った。
兄貴は「うぉーー」と叫びながら病院へ運ばれた。
おじさん(生き残った人)はこの火事で死んでしまった。
妹は兄貴を見て尋ねた。「お兄ちゃま何してるちゃま?」
兄貴は意識が朦朧としている。「もうオレは死ぬつもりだった… 」
妹は泣きながら言った。「死んじゃだめちゃま」
兄貴は妹に謝った。「ごめんなこんな兄の妹で」
妹は「ちゃま~」と兄貴に縋り付いた。兄貴はそのまま意識を失ってしまった。
聡は「あぁ」と小さく呟いた。
美咲は妹に言った。「妹ちゃん!これからみんなの分も頑張っていくんだよ!」
妹は「はいちゃま!」と力強く答えた。事件は悲しくも終わった。
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