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伝説の物語「50話」
第四十九話 トランプを使った事件「後編」
しおりを挟む次の日、栃木県に集まった
聡「おはよう~」
蓮「おはよう~」
美咲「おはよ~」
裕子「おはよー」
智弘「おはよう!!今日はみんなでトランプ大会しようぜ!」
聡「いいぞ!」
蓮「まじか~」
美咲「自信ない」
裕子「えぇー」といいリーグ戦をやることになった
聡「こんな感じか?」
智弘「そうそう」
シャッフルで決めた結果『スピード』をやることになった
1位:聡 2位:蓮 3位:智弘 4位:美咲 5位:裕子
智弘「聡にはかなわねーよ!笑笑」
聡「そうみたいだね笑」 と話していると
聡「はぁーい!なんですか~」
男「今すぐ手を挙げろ」
聡「智弘出番だ」
智弘「なに!?強盗だ」
男「うるせーな黙らねーと撃つぞ」
智弘「く、くそー」
男「おぉ良いものがあるじゃねーか」
智弘「なにするんだ!」
男「決まってるだろ、かけ事だ」
聡「スピードと大富豪なら僕に任せろ!」
男「そういうゲームじゃねーよもっと派手にやっちゃうぞ」
聡「どういうことだ?」
男「命がけのトランプゲームだ!」
聡「まじかよ」
男「まず5人のうち2人を人質にする。もちろん、俺が決める聡と蓮ってやつだ」
指名された人はロープで拘束でされた
裕子と智弘と美咲はどうにかして2人を助けなければ、いけない
男「このトランプを使ってゲームをしよう」
智弘「なんなんだ!」
男「今、お前の手元にあるトランプ(ジョーカー1枚とする)の束はほとんどのカードが裏向きになっているが、絵札(JQK)だけはすべて表向きになって束のどこかに混ざっている。
これからお前は、目隠しをした状態で自由な操作を行って手元のトランプを2人に分配する。
2人のうち配られたカードの中の表向きが多い方を射殺する。
もし分配後に2人の表向きのカードが同じ枚数であれば、どちらも殺さない。
さてお前はどうやって助け出す。
カードを破ったり追ったりしたらお前も殺す」
智弘「なるほど」
智弘「まずはトランプの束の中にある『表向きのカー ド』は、3枚(JQK)× 4種類のマーク により全部12枚だ。
この問題を解くうえで、これ以外の情報はあまり関係ないはずだ。
重要なのは、『たくさんの裏向きのカードの中に決まった枚数(今回は12枚)の表向きのカードが混じっている』という状況だ」
裕子「んーカードを分配するにあたって『自由な操作を行って』とあるから、『カードを裏返しにする』という操作を行う必要があるみたいだよね。
すなわち、元々裏向きだったカードは表向きに、表向きだったカ ードを裏向きに変えるということ。
この操作をカード全体にするのか、もしくは一部のみにするのか、どうしたら良いんだろう」
美咲「カードを分配する際、聡にはすべて『裏返し たカード』を配って、蓮にはすべて「そのままの向きのカード」を配れば、この時聡に配ったカードの枚数がとても重要になってくるよね」 智弘「そういうことか!わかったぞ」
男「さぁ説明してみろ」
智弘「トランプの束から適当にカードを12枚取って、これをすべて裏返して聡に配る。残りのカードをす べてそのままの向きで蓮に配る。 このような分配をすれば、聡と蓮に配られた『表 向きのカード』の枚数は必ず等しくなるため殺されずに済む!」
男「くそっ」といい男は逃げた
智弘「ここは任せろ!」といい男を捕まえた
裕子「良かった無事で!」
蓮「俺には、理解ができなかったな解説頼むよ」
聡「おう!どうして上手くいくのか説明しよう、ここでは『裏返す』という操作を行うことが重要になる。
それでは、段階を追って仕組みを確認していこう!
まず、トランプの束から適当に12枚取ったとき、たまたまこの中に含まれている絵札の枚数を“X” としよう。xの値は最小で0・最大で12となる そうすると残った41枚の中に含まれる『表向きのカード』は、全12枚の絵札のうちの残りだから、枚数は12―Xとなる この41枚の束は蓮にそのまま渡すので、 ①妹は『表向きのカード』を“(12―X )枚”受け取るということがいえる。これを覚えておこう。 次に僕に渡ったカードを考える。 適当に12枚を取った段階では、このうち『表向きの カード』はX枚。さてここで、この12枚をすべて裏 返すとどうなるだろう。反転後に『表向き』となった カードは、それまで『裏向き』だったカード。 すなわち、元々表向きだった絵札X枚以外の分なので、 “12― X”枚である。この裏返しの操作によって ②兄は『表向きのカード』を“(12― X)枚”受け取ると いう状況ができる。①・②を比べてみると、確かに受 け取る枚数は一緒。このようにして、Xの値がどんな 数になろうとも、最終的に僕と蓮が持つ『表向きの カード』の枚数は必ず“12― X”という値で等しく なるわけである。」
蓮「なるほどな!やっと理解できたわ、それって総数関係?」
聡「107枚でもできるから関係ないよ~」といい終わった
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