好きなゲーム世界に転生?した俺が知識無双

くにこめ

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迷宮探索

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ついに迷宮探索が始まった。
迷宮は空気がひんやりしており、寒気がする。
たまに聞こえてくる、叫び声のような音が恐怖心を煽る。
何故かほんのり明るく、薄暗い程度なので目が慣れると何となくは視認できるが、ある程度先はほとんど見えない。
1人なら不安で、一歩も動けないからもしれない。

(RPGじゃなくて、まるでホラーゲームだな。)

「暗いな。灯りを付けるぞ・・ライト《照明》。」
バナザードが手から光を生み出した。
光は天井に浮き上がってパーティを中心に一定範囲を照らす。

(奇跡?そうか、バナザードは騎士・・・戦士としての戦闘力と神官の奇跡を使える上級職だったな。)

「進むぞ。」

以外にちゃんと仕切っているバナザードに驚いた。
彼も冒険者なのだ。

◇◇◇

地下1階層は俺が記憶した通りのMAPだった。

彼らも慣れているらしく、地下2階への階段への通路を間違える事なく進んで行く。
地下1階層はレベルアップのための場所なため、敵が出現する小部屋が多数あるが、逆に通路にはほとんど遭遇する事はない。

「アリアさんは、本当にお美しいですね。ずっと見ていたくなります。」
「・・・そうですか・・・。」

そのせいかバナザードはアリアにずっと話しかけている。

(さっきは感心したが、やはりダメ男だ。)

しかも、俺がアリアの容姿を褒めて怒られた事を見てなかったのか、同じ間違いを犯している。
彼女も迷宮で喧嘩する事は避けたいため、軽くスルーしているが渋い顔だ。
俺がフォローした方がいいのかと悩んでいると、彼女の後ろのアルテナがアリアさんに話しかけた。

「・・・ボソボソ・・・。」
「ん・・・何、アルテナ?」
「・・・ボソボソ・・・。」
「ああ、そうね。ふんふん・・・了解。」

その後も二人の会話は続いた。
バナザードは憮然とした表情だ。
そうこうしている間に地下2階への階段がある場所の近くまで到達した。

「よし、地下2階に行く前に少し休憩しよう。」
俺達は近くの小部屋を調べ、敵がいない事を確認して休憩を取る事にした。
扉を閉め、各々で休憩を取る。

(ふう、やはりゲームと違って疲れるな。でも体が若くなったせいか、体はまだまだ軽いな。)

「おい、アル。ちょっとこっち来い。」
なぜが部屋の隅っこにいるバナザードが俺を呼び付ける。

(おいおい休憩中ぐらいゆっくりさせてくれよ。)
大いに不満があったが、リーダーの指示は優先なので嫌々ながら彼の元に行く。

「なんでしょうか?」
「お前はこれから、アルテナって子の相手をしろ。」
「・・・どういう事で?」
「あの子がアリアさんに無駄に話しかけるせいで、アリアさんが迷惑している。だから、あの子の話し相手になってくれってことだよ。」
「迷惑?」

(いやいや・・・話しかけて迷惑かけてるのはお前だよ。あのアルテナって子はアリアさんがキレないように、フォローしてるのに・・・そんな事すらわからんのか?)

と・・・そのまま言うと面倒な事になりそうだ。

「あのー、俺がアリアさんの容姿を褒めた時、怒っていましたよね。それなのに、なんでバナザードさんは同じように容姿を褒めたんですか?」
「ん・・・ああ、それはお前だからダメだったんだよ。言葉っていうのは話す人によって受け取る側の評価が変わるってわけ・・・わかるか?」
「はあ・・・。」
「それになぁ、口では何と言おうと女性というのは褒められるのが大好きなんだよ。女と縁のないお前にはわからんだろうがなぁ。」

たしかに、俺は女に縁もないし気持ちもわからない。
ただ人としてこいつが駄目なのはわかる。

「そうですか・・・ただ、アリアさんは真面目なので、後輩の安否がわからない状態で楽しくおしゃべりも出来ないでしょう。だから今は迅速に地下3階に行くことが一番喜ばせる方法だと思います。」
「・・・わかったような事を言いやがって・・ただ、参考ぐらいにはしてやる。」
「それは、どうも。」
「ただ、アルテナって子の相手はしとけよ。無駄に話しかけられたら、アリアさんの気が散る。」
「いや・・・まあ・・・わかりました。」

バナザードの無駄口が無くなったら、彼女も黙ると思うのだが、それを説明するのも面倒なので了承しておいた。
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