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最下層
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「グォオオオオオオオオ!」
巨躯の怪物の咆哮がこだまする!
曲がりくねった巨大な角、血を思わせる赤い目、膨れ上がった鋼鉄の筋肉・・・対峙しただけで誰もが死を覚悟する。
だが臆せず立ち向かう者達がいた。
騎士ブレイブが率いる最強のパーティだ。
「グレーターデーモンとはな・・・やるぞ、ザンゲキ!」
「承知!」
迷宮の最下層で死闘が始まった。
◇◇◇
「こいつにはいつも苦戦するな。」
騎士ブレイブは消えていくグレーターデーモンの亡骸を見下ろしながら、ため息をついた。
「大した事ないでしょ。レベル50の私達なら。」
「ミリアムよ、何も役に立たない盗賊風情が大口を叩くな・・・でゴザルよ。」
「ザンゲキさあ・・取ってつけたゴザル言葉やめなさいよ。それに、役に立たないって・・・あんたが使ってる武器防具は私が宝箱の罠解除して手に入れたやつでしょ?」
「まあまあ、私達は6人で1つです。誰が役に立つとかやめましょう。・・・まぁ、みなさんのアイテムはすべて私が鑑定した物ですけどね。」
「「いや、お前が一番恩着せがましく役立ちアピールしてるだろ。」」
そんな漫才を横目に、神官ルキリアはフフッと笑う。
「みなさん、仲がよろしい事で・・・。」
「とんだ茶番だね。」
しかし、魔術師マリーシャからは辛辣な言葉が漏れ出た。
(みんな、いい感じだ。これならやれそうだ。)
俺達は最下層に来ていた。
最下層は地下9階から転移装置でしか来れない。
そのため、戻る事は出来ない。
生きて地上にもどるためには、守護している強大な魔物と戦い、その先にいる不老不死の魔導士を倒すしかない。
俺達はことごとく守護者を撃破し、ついに最奥にある部屋の前まで行きついた。
扉には下記の事が記載されていた。
【ここまで来るとは、勇者かよほどの狂人だな。さあこの扉を開けるがいい!私が見定めてやろう!】
「随分と挑発的だな・・・だが望むところだ。」
騎士ブレイブは仲間達を鼓舞する。
「みんな!これからこの迷宮の主である不老不死の魔導士に挑む!準備はいいか!私達が狂人ではなく勇者だという事を証明してやろう!」
仲間達は黙ってうなずいた。
(よし!戦闘をこなしてきたが、私も仲間達も疲れはまったくない。後はこの扉を開けて、迷宮の主を倒すだけ・・・私達ならたやすい事だ。)
私は扉のノブに手をかけた。
その時、何か違和感を感じた。
(なんだ・・この感じ、前も同じような事があったような・・・既視感というやつだろうか・・・。)
「ブレイブ、どうしたのですか?」
心配そうに賢者アウグストが声をかけてくる。
(最後の戦いの前に仲間達を不安にさせてどうする。迷いなどないはずだ。)
「何でもない、行くぞ。」
そう言って扉のドアを押し込み、中へと押し入った。
巨躯の怪物の咆哮がこだまする!
曲がりくねった巨大な角、血を思わせる赤い目、膨れ上がった鋼鉄の筋肉・・・対峙しただけで誰もが死を覚悟する。
だが臆せず立ち向かう者達がいた。
騎士ブレイブが率いる最強のパーティだ。
「グレーターデーモンとはな・・・やるぞ、ザンゲキ!」
「承知!」
迷宮の最下層で死闘が始まった。
◇◇◇
「こいつにはいつも苦戦するな。」
騎士ブレイブは消えていくグレーターデーモンの亡骸を見下ろしながら、ため息をついた。
「大した事ないでしょ。レベル50の私達なら。」
「ミリアムよ、何も役に立たない盗賊風情が大口を叩くな・・・でゴザルよ。」
「ザンゲキさあ・・取ってつけたゴザル言葉やめなさいよ。それに、役に立たないって・・・あんたが使ってる武器防具は私が宝箱の罠解除して手に入れたやつでしょ?」
「まあまあ、私達は6人で1つです。誰が役に立つとかやめましょう。・・・まぁ、みなさんのアイテムはすべて私が鑑定した物ですけどね。」
「「いや、お前が一番恩着せがましく役立ちアピールしてるだろ。」」
そんな漫才を横目に、神官ルキリアはフフッと笑う。
「みなさん、仲がよろしい事で・・・。」
「とんだ茶番だね。」
しかし、魔術師マリーシャからは辛辣な言葉が漏れ出た。
(みんな、いい感じだ。これならやれそうだ。)
俺達は最下層に来ていた。
最下層は地下9階から転移装置でしか来れない。
そのため、戻る事は出来ない。
生きて地上にもどるためには、守護している強大な魔物と戦い、その先にいる不老不死の魔導士を倒すしかない。
俺達はことごとく守護者を撃破し、ついに最奥にある部屋の前まで行きついた。
扉には下記の事が記載されていた。
【ここまで来るとは、勇者かよほどの狂人だな。さあこの扉を開けるがいい!私が見定めてやろう!】
「随分と挑発的だな・・・だが望むところだ。」
騎士ブレイブは仲間達を鼓舞する。
「みんな!これからこの迷宮の主である不老不死の魔導士に挑む!準備はいいか!私達が狂人ではなく勇者だという事を証明してやろう!」
仲間達は黙ってうなずいた。
(よし!戦闘をこなしてきたが、私も仲間達も疲れはまったくない。後はこの扉を開けて、迷宮の主を倒すだけ・・・私達ならたやすい事だ。)
私は扉のノブに手をかけた。
その時、何か違和感を感じた。
(なんだ・・この感じ、前も同じような事があったような・・・既視感というやつだろうか・・・。)
「ブレイブ、どうしたのですか?」
心配そうに賢者アウグストが声をかけてくる。
(最後の戦いの前に仲間達を不安にさせてどうする。迷いなどないはずだ。)
「何でもない、行くぞ。」
そう言って扉のドアを押し込み、中へと押し入った。
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