好きなゲーム世界に転生?した俺が知識無双

くにこめ

文字の大きさ
35 / 58

新しい朝

しおりを挟む
朝が来た。
いつもとは比べ物にならない程清々しい朝だ。

「今日からアークデーモン攻略計画を実行に移す事にしよう。」

まずアークデーモンの特徴から攻略法を考えてみる。

・攻撃力が非常に高い。
・連続で魔術を使用可能。
・非常に防御力が高い。ただ箇所によっては防御力は減衰する可能性あり。
・魔術や奇跡が通じない。絶対かは不明、ハッタリの可能性あり。

これらの事から、

・攻撃を受ける専門職の盾役が最低1人必要。騎士が妥当。守備力と回避上昇、そして回復の奇跡が使える仲間多数必要。
・魔術軽減の魔術が使える仲間多数必要。魔術軽減の防具もあればなお良し。
・基本的に魔術や奇跡の攻撃が通じないとして、物理攻撃中心で攻める。強力な物理職と武器、それに攻撃力上昇などの奇跡の使用者多数必要。デーモンスレイヤーなどの悪魔特攻武器も有効な可能性あり。

などの攻略法が考えられる。

つまり単純に言うと「レベルを上げて物理で殴る!」が正義という事だ。

もちろんその物理攻撃を最大限に生かすためと、相手の攻撃をしのぐために魔術と奇跡は必要不可欠なので、その事も頭に入れて仲間を集める必要もあるだろう。

「よし、まずは酒場で仲間集めから始めよう。」

◇◇◇

俺はいつものようにジークデン酒場にやって来た。
まだ昼前なのにたむろっている連中が多い。
俺には好都合だが、何かあったのだろうか?
全体を見て回ったが、バナザードの姿は見えない。
昨日言った通り、レベル上げのために迷宮に潜っているのだろうか?

「アル・・久しぶり。」
声をかけてきたのはアルテナだった。
俺を手招きして同じテーブルに誘う。
テーブルには他にも見知った顔がいた。

「アルさん、お久しぶりです。私の事覚えていますか?」
「ああ、カナタさんですね。お久しぶりです。」
「しかしアルテナさんと一緒に飲んでいるとは、親しいのですか?」
「いえ、彼女といるとあなたと話せると思って待っていました。」
「俺ですか?」
「あなたがバナザードさんのパーティを追放されたと聞きまして。」
「よく知ってますね。」
「実は私もメリアドールさんのパーティを追放されまして・・・。」
「なんでまた?」
「実は中層にバンパイア化した冒険者達が現れ始めたらしいのです。レッサーデーモンを見たという者達もいて、未熟な冒険者は足手まといなので、パーティの再編成が進んでいるようです。」
「そうなんですか・・・。」
「だから私達のように弱い冒険者達は排除する方向になっているようですね。」
「なるほど。」

俺はその理由に納得しつつ、カナタの隣に座っている人物に目をやる。
全身黒ずくめでフードを深くかぶり、黙って酒を飲んでいる。
テーブルに呼ばれた時から、ずっと気になっていた。
カナタもその視線に気付いたようだ。

「ああ、すみません。紹介するのを忘れていました。実は彼女も私と一緒に追放されましてね・・・・え~と、ミカさん・・アルさんに自己紹介お願いできますか?」

ミカと言われた人物は、フードを外して俺に顔を見せてきたが、驚くべきことに・・・金髪でツインテールの青く大きいつり目の美少女だった。
姿だけを見れば完全にツンデレヒロインを代表するような容姿だ。

「私はミカ、レベル14の盗賊よ。よく見ても、カナタと同じで地味な外見ね。荷物持ち以外、あんた役に立つの?」

ツンデレどころかツンツンだった。
彼女は一通り自己紹介?が終わると、俺には興味なさそうに酒を飲み始めた。

(しかし盗賊ミカ?・・・どこかで聞いたような・・・。)

「すみません、口が悪くて・・・実は彼女も私と一緒に追放されまして・・・。」
「追放?」

(あ・・・追放で思い出したが、たしかにメリアドールのパーティの中で、黒づくめでフードを深くかぶった盗賊がいた。それが彼女だったのか・・・。)

今も同じ格好をしているが、一緒に行動した時は全く目立たなかったため、すっかり忘れていたようだ。

「そうでしたか、それは大変でしたね。」
「ええ、大変です・・・こんな時ですからみんなで強力していかなければいけないと思います。」
「・・・というと?」

彼は少しモジモジしていたが、意を決した顔になり、俺の手を握って告白してきた。

「単刀直入で言います!私達とパーティを組みませんか?!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

『召喚ニートの異世界草原記』

KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。  ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。  剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。  ――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。  面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。  そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。  「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。  昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。  ……だから、今度は俺が――。  現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。  少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。  引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。 ※こんな物も召喚して欲しいなって 言うのがあればリクエストして下さい。 出せるか分かりませんがやってみます。

ホームレスは転生したら7歳児!?気弱でコミュ障だった僕が、気づいたら異種族の王になっていました

たぬきち
ファンタジー
1部が12/6に完結して、2部に入ります。 「俺だけ不幸なこんな世界…認めない…認めないぞ!!」 どこにでもいる、さえないおじさん。特技なし。彼女いない。仕事ない。お金ない。外見も悪い。頭もよくない。とにかくなんにもない。そんな主人公、アレン・ロザークが死の間際に涙ながらに訴えたのが人生のやりなおしー。 彼は30年という短い生涯を閉じると、記憶を引き継いだままその意識は幼少期へ飛ばされた。 幼少期に戻ったアレンは前世の記憶と、飼い猫と喋れるオリジナルスキルを頼りに、不都合な未来、出来事を改変していく。 記憶にない事象、改変後に新たに発生したトラブルと戦いながら、2度目の人生での仲間らとアレンは新たな人生を歩んでいく。 新しい世界では『魔宝殿』と呼ばれるダンジョンがあり、前世の世界ではいなかった魔獣、魔族、亜人などが存在し、ただの日雇い店員だった前世とは違い、ダンジョンへ仲間たちと挑んでいきます。 この物語は、記憶を引き継ぎ幼少期にタイムリープした主人公アレンが、自分の人生を都合のいい方へ改変しながら、最低最悪な未来を避け、全く新しい人生を手に入れていきます。 主人公最強系の魔法やスキルはありません。あくまでも前世の記憶と経験を頼りにアレンにとって都合のいい人生を手に入れる物語です。 ※ ネタバレのため、2部が完結したらまた少し書きます。タイトルも2部の始まりに合わせて変えました。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ

のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
 リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。  目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。

処理中です...