好きなゲーム世界に転生?した俺が知識無双

くにこめ

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レベルアップ

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「う、うわぁぁあああああ!」
俺は叫び声をあげてベッドから飛び起きた。
心臓がバクバクして、汗が顎からポタポタ落ちる。

「ハァ・・ハァ・・。」
俺は少しづつ、体と心を落ち着かせる。

「フゥ・・・。」
やっと呼吸が整ってきて、冷静な思考が戻って来た。
俺は首のあたりを触って無事なのを確認して安心する。

(迷宮で殺される悪夢を見てしまった。)

おそらくは昨日迷宮で殺されそうになった記憶がトラウマとなって、夢として出てきてしまったのだろう。

(恐ろしかった・・・しかし、次襲われてもなんとかできそうな気がする。)

俺はなぜか妙な自信が湧いてきて、体に力がみなぎってくる。

(まさか、これがレベルアップというものなのか?)

俺は冒険者カードを確認すると、一気にレベル7⇒12になっていた。
前回レベル2上がった時は、ほとんど感じなかったがレベル4上がるとさすがに体の感覚がまるで違う。

このゲームは戦闘で経験値は蓄積されていくが、レベルアップするのは宿屋に泊まった時である。
何故その場でレベルアップしないのか疑問だったが、体験した事を今回のように夢で追体験し反省する事で、やっと頭も体も理解するからかもしれない。

「よし、体を動かしてみるか。」

試しに今までの戦いを思い出して、体を動かすと昨日とは比べ物にならないぐらい俊敏に動く。

(凄いな・・・レベルアップとはこういう事か。なぜカードのレベルが連動している原理はよくわからないが、やはりゲーム世界ってことなのだろうか?)

疑問は残るが、とりあえず強くなったのは感じる。

(そういえば武人は魔術も使えるはずだったよな。)

武人は強力な刀を使えて、魔術も使える魔法戦士である。
当然、上級職なのでレベルアップのための経験値が多く、成長が遅い。
レベル7から魔術を覚えはじめ、レベル22ですべて習得する。
魔術はレベルアップによって効果や威力が上がっていくが、1レベルアップによる上昇量は、魔術師⇒賢者⇒武人となっており、武人は他に比べて魔術は不得意だ。
ただ、使える事で敵に対しての選択肢が増えるため、かなりのメリットがある。

(とはいえ、宿屋で試しに使うわけにはいかないな。)

これからは迷宮内で練習していく事も必要だろう。
ただ、当分は盾役として徹する事が優先されるのは変わらない。
中層でレベル20までは上げたいところだ。

(しかし、前のように騙し討ちするような冒険者だと、実力差があると生き残るのは難しいかも知れない。やはり今のままでは危険かもしれない。)

そこでふと思い出したのは、助けてくれた忍者シュラの事だ。
彼とは昨日一緒に行動したが、見た目はともかく強いし信用できそうだった。
もし仲間に入ってくれればいざという時安全だし、もう少し下層でもレベル上げも可能になる。
ただ、俺達にはメリットはあるが彼にはない。

(仲間に引き入れるには、彼にとってメリットがないと難しいな。)

しかし、高レベル忍者はパーティに欲しい。
カナタとミカはまだ寺院でお世話になっているし、少しの間は彼を仲間に入れるために情報を集めるのもいいかも知れない。
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