好きなゲーム世界に転生?した俺が知識無双

くにこめ

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下層挑戦

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ダオスのわだかまりも解決し、迷宮探索を再開する事になった。
人数も5人となり、装備を整えたのでついに地下6階に挑戦する事とした。
地下6階と地下7階は頻繁に上り下りするので、かなり複雑な構造になっている。
ただ、この世界の冒険者はすでに走破済のためか、詳細が示された地図が発行されており、さらに俺のゲーム知識と組み合わされば迷う事はないだろう。

「よし、これから地下6階の探索を始める。ここの魔物達は強力な連中だから、打ち合わせ通り戦っていこう。今回は俺達がどれだけ戦えるかのテストだから、危険と判断したらすぐ引き返すからそのつもりで。」
皆は黙ってうなずいた。

前衛は俺(アル)、ダオス、アルテナ。
後衛はミカ、カナタで陣形を組んで、身近な小部屋で腕試しをする事にした。

この階層からは高位の亜人達がパーティを組んで襲ってくる。
地下5階にいたゴブリンウォーリアはもちろん、ゴブリンメイジ、ゴブリンプリーストなどの魔術や奇跡を使う連中も出てくる。
他にも、コボルトやオークの上位種も出現する。
浅い階層にいた連中とは比べ物にならない能力を持った連中だ。
その上、連携もしてくるので危険極まりない。

「では、行くぞ。」

俺は小部屋の扉を開けてなだれ込む。
素早く敵の姿を確認すると、彼らも戦闘体制に入っていた。

(ゴブリンのパーティ、前衛ゴブリンウォーリア×3、後衛ゴブリンメイジとゴブリンプリーストか。)

「後衛を封じろ!」
「わかった・・・。」

アルテナが素早く奇跡を発動する。
「無音の世界へと誘え!・・・サイレント《沈黙》」

後衛のプリーストとメイジは一瞬体が光る。
はっきりとわからないが、彼らの魔力の流れが乱れた感覚がした。
おそらく成功している。

(なら、効果が切れる前に前衛を倒す!)

「業火の炎よ吹き荒れろ・・・フレイムストーム《炎嵐》!」
カナタの魔術が発動して、前衛が焼き尽くされる。

「ギャァアアアアアア!」
能力は地下5階のウォーリアと変わらないようだ。
同じように断末魔の声を上げながら倒れる。
しかし俺はその声にひるむことなく、後衛で慌てているプリーストを切り裂く。

「キェエエエエエエエエイ!」

低レベルの時とは比べ物にならない早業で数回攻撃を叩きこむ!しかも二刀流!
鎧を着こんでいる前衛と違って、奇妙な神官服(?)しか装備していないせいか簡単に刃が通りあっさりと倒れる。

(凄い切れ味だ・・・いやそれよりも、自分の体が刀の扱いを熟知しているかのように動く。今まで防御に徹していたからわからなかったが、レベルアップによる戦闘力増加とかはここまで凄いのか。)

自分自信の強さに感動していると、いつの間にか近くのメイジは槍に貫かれて絶命していた。
ダオスがやってくれたようだ。
俺は、我に返って状況を確認すると魔物達は絶命したのか姿が消えていく。

「思ったより上手くいきましたね。」
「ああ、耐久力は地下5階の連中と対して変わりはしない。魔術や奇跡を封じて連携さえさせなければ敵ではない。だが、上手くいかなかった場合は・・・。」
「すぐに撤退ですね。」

今回は作戦が上手くいき、簡単に倒せたが後列を封じるのに失敗した場合、魔術や奇跡の応酬で逆にこちらが封じられ焼かれる可能性もある。
そうなると消耗戦になり、下手すると死人が出る。

「まあ・・・自力は俺達の方が全体的に上だから多少消耗戦になっても大丈夫だと思うけど、慎重に越したことはない。」

(ゲームでも慎重さを欠いたら格下相手でも全滅するからなあ・・・。)

「じゃあ撤退する時は私が指示を出すでいいの?」
「ああ、後列から冷静に戦いを見て撤退指示を出してくれ。」
「わかった。」

盗賊のミカは武器を新調したとはいえ、戦闘ではやれる事はない。
パラライズダガーは切れ味が鋭い上に麻痺もさせられるレア武器だが、守備力が低い盗賊が前衛で戦うなど死に一直線である。
戦闘では何の役にも立たない盗賊だが、ゲームとは違い役目を与えられるところが面白い。

「ダオスも問題ないか?」
「はい。この槍のおかげでやれそうです。」

彼女も十分戦力になりそうだ。
いざとなったら回復も出来るので心強い。

「戦いの練習のために、この付近の敵を適当に相手して帰る事にしよう。」
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