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八人生活スタート!
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「川? ああ、川か。知ってるよ。一回だけ行った。でも釣り道具もないし、魚捕るのは諦めたけどな」
「その時、魚かなんか焼いて食べましたか?」
「川沿いでか? いや、俺と林さんで行ったんだが、すぐに帰ってきた。特に何もしちゃいない」
僕は他のメンバーと顔を見合わせた。
「それがどうかしたのかい?」
「実は河原で何かを焼いた跡を見つけたんです。僕らが来るちょっと前に誰かがそこを使った形跡が」
「本当か」
「ええ」
「だとすると……。俺たち以外にも近くに誰かがいるかもしれないってわけか。俺たちは誰にも会ってないがな」
「そういうことになりますね。金田さんたちかな、と思ったんですが」
謎はますます深まった。僕たちがそんな話を続けていると、夕方になり、林さんが帰ってきた。
「おお。君らが新入りか。俺は林。よろしくな」
いかにも山男といった感じで筋肉質な体をした中年男性だった。だがスカウトさんとも雰囲気は違う。もっと何というか、豪快な感じだ。
「これで八人か……。楽しくなるな」
意外なのとに林さんの口調からは悲壮感は感じられない。食べ物は確かに不足してはいるが、それよりも仲間が増えたことを素直に喜んでいるようだ。考えてみれば、一人とか二人で過ごしていた時間が僕らよりずっと長いわけだから、最初の頃は本当は寂しかったのではなかろうか。
その夜は食事も簡単に済ませ、みんなで明日のことを相談した。その前に寝ることに関して話し合ったが、僕の提案で、女性陣三人は別の家で寝ることに決まった。今までは男女三人で寝ていたそうだ。
まず以前の集落のことを思い出し、農業が出来るか考えた。畑に使えるような土地もなくはないが、海原君も一人でやるだけの知識はないようだった。それでも種や苗が手に入った時のために、土作りを進めようということになった。また前の集落でやっていた水の補給方法やトイレやシャワーのことなどを伝えた。
ただし、いずれも専門知識があるわけではないし、専門家もいないので見様見真似でやることになりそうだ。金田さんは金物屋なので金属加工とか出来るし、道具も多少持って来ていたので、道具の製作などは頼めそうだ。
スカウトさんや山菜さんがいれば、森から食べられそうな木の実を集めるのも可能だろうが、そっち方面に詳しい者はいなかった。結局、出来る仕事といえば、釣りに焚き木集め、家の修繕、道具の製作、畑づくり、生活設備の整備くらいだろうか。
何日かに一度来るという新しい人に期待しなければならない状況はなんともつらいものだ。
僕は深くため息をついた。
「その時、魚かなんか焼いて食べましたか?」
「川沿いでか? いや、俺と林さんで行ったんだが、すぐに帰ってきた。特に何もしちゃいない」
僕は他のメンバーと顔を見合わせた。
「それがどうかしたのかい?」
「実は河原で何かを焼いた跡を見つけたんです。僕らが来るちょっと前に誰かがそこを使った形跡が」
「本当か」
「ええ」
「だとすると……。俺たち以外にも近くに誰かがいるかもしれないってわけか。俺たちは誰にも会ってないがな」
「そういうことになりますね。金田さんたちかな、と思ったんですが」
謎はますます深まった。僕たちがそんな話を続けていると、夕方になり、林さんが帰ってきた。
「おお。君らが新入りか。俺は林。よろしくな」
いかにも山男といった感じで筋肉質な体をした中年男性だった。だがスカウトさんとも雰囲気は違う。もっと何というか、豪快な感じだ。
「これで八人か……。楽しくなるな」
意外なのとに林さんの口調からは悲壮感は感じられない。食べ物は確かに不足してはいるが、それよりも仲間が増えたことを素直に喜んでいるようだ。考えてみれば、一人とか二人で過ごしていた時間が僕らよりずっと長いわけだから、最初の頃は本当は寂しかったのではなかろうか。
その夜は食事も簡単に済ませ、みんなで明日のことを相談した。その前に寝ることに関して話し合ったが、僕の提案で、女性陣三人は別の家で寝ることに決まった。今までは男女三人で寝ていたそうだ。
まず以前の集落のことを思い出し、農業が出来るか考えた。畑に使えるような土地もなくはないが、海原君も一人でやるだけの知識はないようだった。それでも種や苗が手に入った時のために、土作りを進めようということになった。また前の集落でやっていた水の補給方法やトイレやシャワーのことなどを伝えた。
ただし、いずれも専門知識があるわけではないし、専門家もいないので見様見真似でやることになりそうだ。金田さんは金物屋なので金属加工とか出来るし、道具も多少持って来ていたので、道具の製作などは頼めそうだ。
スカウトさんや山菜さんがいれば、森から食べられそうな木の実を集めるのも可能だろうが、そっち方面に詳しい者はいなかった。結局、出来る仕事といえば、釣りに焚き木集め、家の修繕、道具の製作、畑づくり、生活設備の整備くらいだろうか。
何日かに一度来るという新しい人に期待しなければならない状況はなんともつらいものだ。
僕は深くため息をついた。
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