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第38話 新しい年の始まり
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「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
電話越しに二人は新年の挨拶をした。
「それにしてもうちの会社ケチだよなー。年末年始はチケット代高いから経費削減で帰省は控えるようにって……」
ふてくされるように鈴木が言う。
「この時期、どこも混むし値段も跳ね上がるもんね。富士山が見えるホテルだとご来光目当てのお客さんが多くて普段の3倍以上するんだって」
「えーー。縁起のいい年になりそうだけど、それなら普段の日に連泊する方がいいな」
「私も。今年は旅行に行きたいね。」
「ああ。必ず行こう。」
『次』がいつ来るのだろうと悲観して不安で押しつぶされていた頃の二人とは違う。
今は、いつか必ず行けるという確信を持った明るい気持ちでいれた。
未来なんて誰にも分からない。どんなに願っても思い通りにならないこともある。
しかし、悲観して怖がるばかりでは今という時間を楽しめない。
相手のことを想い、引くことも優しさや誠実さなのかもしれない。しかし、相手の本心とは違う思いやりでは、時として傷つけてしまうこともある。
そのことをすれ違いながらも二人は学んだ。
問題が起きたら共に手を取り合い解決の道を探す。ぶつかることもあるかもしれないが二人で考え、二人なりの解決策で進んでいく。
お互いを信頼し、相手の気持ちに寄り添うことで今後さまざまなことが起きても乗り越えていけるのではないだろうか。
「そういえばさ、来月から新しいプロジェクト始まって指揮取ることになった」
「へーすごい!どんなプロジェクトなの?」
「まだ詳しくは言えないんだけど、現地企業と共同で進めるみたい。それが終わったらひと段落しそうなんだ。」
「そっか。じゃ、それまで頑張らないとね」
「うん、プロジェクトの関係で現地の研修受けた方がいいらしくてそれにも参加する予定」
「へー。どんなことやるの?」
「よく分からないけど持っていると認定や許可申請する時にスムーズみたい。出だしで時間取られないように前もって準備しておこうと思って」
「すごいね、頑張って」
鈴木が張り切っている様子が目に浮かぶ。
スキルアップのため、そして自分の成長のために積極的に新しいことに挑戦しようとしていた。 早苗もまた鈴木の挑戦を応援していた。
前回夏の一時帰国時とは違い、お互いの気持ちを確かめ合い絆を深めた、信頼し、支え合える関係を築けたからこそ、今の離れている時間もまた二人にとって必要なものなのだと思えるようになっていた。
「早苗は何かあった?」
「私は鈴木ほどすごいことは何もないけど……最近、また読書にハマってる。前はミステリーばかりだったけど今は好きなった作家さんのエッセイとか読んでるの。エッセイだと身近に感じて楽しいんだ」
「前から本好きだったもんね」
「うん。今、読み漁っているよ。この連休も本ずっと読んでそう。」
早苗の弾んだ声を聞き、鈴木は嬉しかった。自分の好きなことを楽しんでいる。 お互いが自分のやりたいことを見つけ充実した日々を送っている。
自分の時間も大切に出来る、楽しめる関係は、付き合った当初に二人で話していた理想の関係そのものだった。
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
電話越しに二人は新年の挨拶をした。
「それにしてもうちの会社ケチだよなー。年末年始はチケット代高いから経費削減で帰省は控えるようにって……」
ふてくされるように鈴木が言う。
「この時期、どこも混むし値段も跳ね上がるもんね。富士山が見えるホテルだとご来光目当てのお客さんが多くて普段の3倍以上するんだって」
「えーー。縁起のいい年になりそうだけど、それなら普段の日に連泊する方がいいな」
「私も。今年は旅行に行きたいね。」
「ああ。必ず行こう。」
『次』がいつ来るのだろうと悲観して不安で押しつぶされていた頃の二人とは違う。
今は、いつか必ず行けるという確信を持った明るい気持ちでいれた。
未来なんて誰にも分からない。どんなに願っても思い通りにならないこともある。
しかし、悲観して怖がるばかりでは今という時間を楽しめない。
相手のことを想い、引くことも優しさや誠実さなのかもしれない。しかし、相手の本心とは違う思いやりでは、時として傷つけてしまうこともある。
そのことをすれ違いながらも二人は学んだ。
問題が起きたら共に手を取り合い解決の道を探す。ぶつかることもあるかもしれないが二人で考え、二人なりの解決策で進んでいく。
お互いを信頼し、相手の気持ちに寄り添うことで今後さまざまなことが起きても乗り越えていけるのではないだろうか。
「そういえばさ、来月から新しいプロジェクト始まって指揮取ることになった」
「へーすごい!どんなプロジェクトなの?」
「まだ詳しくは言えないんだけど、現地企業と共同で進めるみたい。それが終わったらひと段落しそうなんだ。」
「そっか。じゃ、それまで頑張らないとね」
「うん、プロジェクトの関係で現地の研修受けた方がいいらしくてそれにも参加する予定」
「へー。どんなことやるの?」
「よく分からないけど持っていると認定や許可申請する時にスムーズみたい。出だしで時間取られないように前もって準備しておこうと思って」
「すごいね、頑張って」
鈴木が張り切っている様子が目に浮かぶ。
スキルアップのため、そして自分の成長のために積極的に新しいことに挑戦しようとしていた。 早苗もまた鈴木の挑戦を応援していた。
前回夏の一時帰国時とは違い、お互いの気持ちを確かめ合い絆を深めた、信頼し、支え合える関係を築けたからこそ、今の離れている時間もまた二人にとって必要なものなのだと思えるようになっていた。
「早苗は何かあった?」
「私は鈴木ほどすごいことは何もないけど……最近、また読書にハマってる。前はミステリーばかりだったけど今は好きなった作家さんのエッセイとか読んでるの。エッセイだと身近に感じて楽しいんだ」
「前から本好きだったもんね」
「うん。今、読み漁っているよ。この連休も本ずっと読んでそう。」
早苗の弾んだ声を聞き、鈴木は嬉しかった。自分の好きなことを楽しんでいる。 お互いが自分のやりたいことを見つけ充実した日々を送っている。
自分の時間も大切に出来る、楽しめる関係は、付き合った当初に二人で話していた理想の関係そのものだった。
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