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第59話 相手の好み
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どんなプロポーズがいいか探る鈴木。
家でくつろいでいると滝の話題が出てきた。
昨年の七夕の入籍をしてもうすぐ1年になるため、1年記念日に何をしたらいいか相談を受けたそうだ。
「滝さんから1年記念日に何すればいいか相談されたよ。色々考えているみたい。」
さりげなく早苗の好みを知りたいと思っていたので、なんでも聞ける滝が羨ましかった。
しかし、この会話に便乗すれば早苗のことを知れるかもしれないと思い話題を伸ばすことにした。
「そうなんだ?早苗はなんて言ったの?」
「平日だったから欲しい物聞いてプレゼントしたり、ケーキとか買ったらどうかなって。」
「早苗はどんなことされたら嬉しい?」
「何?祝ってくれるの?(笑)私は、お祝いしようと考えてくれた気持ちが嬉しい。行きたいねって話をしていたお店や場所に連れていってくれたら、話を覚えててくれたんだ!って嬉しくなるな。あとは、手作りのプレゼントや手紙とか?」
「早苗はそういうのが嬉しいんだ?」
「うん、やっぱり気持ちがこもってるものが一番嬉しいかな」
早苗はそう言って微笑んだ。
鈴木は早苗の言葉に耳を傾けながら内心焦りを感じていた。
『あれ?早苗って意外とロマンチックなものが好きなのか?もっとシンプルなものが好きだと思ってたんだけど……』
これまで鈴木は早苗のことをよく理解しているつもりでいた。しかし、今日の会話でまだ知らない一面があることに気づかされた。
「行きたい場所ねー、どこ?」
「祝ってくれるの?(笑)」
「聞いてみただけ。そういえば記念日祝ったことないなと思って。」
「1年記念の時は浩太ったら別れ告げてくるしね。」
口を尖らせて早苗がじっと見てきたので胸が痛かった。
「ああ。そんなこともあったな」
付き合ってすぐに海外へ出向したが、3か月後には帰国できなくなった。その状態が半年以上続いて帰ってくる目途も立たなかった。
いつまでも早苗を待たせるのは悪いと思い、付き合ってちょうど1年になる時に別れを告げた。あの時は早苗のことを考えれば最善の策だと思っていた。
「あの時、すごく辛かったな---」
早苗は、まだじっとこちらを見ているが本当に怒っているわけではなくニタリと笑みを浮かべている。早苗自身は今が幸せだったので辛い日々はもう過去の思い出となっていた。
「ごめん。」
「ね、浩太?私もこれから自分の思っている事をもっと話すから浩太も”私がこう思っているだろう。”って考えて結論まで出さないで。ふたりで話をして色々決めて進んでいきたいな。」
「……分かった。」
今の言葉は、俺が考えていた早苗の気持ちが違っていたことがあるのだろう。
別れを決めたときも一方的に決断したことに早苗は号泣していた。3年ぶりに再会して一夜を迎えた朝にヨリは戻さない方がいいと言った時は顔がどんどん険しくなっていった。
『俺はもしかしたら、女心、いや早苗をよく分かっていないのかもしれない……。』
鈴木は急に不安になった。そして、色々とプロポーズで考えていたが、あまり考えすぎると違う結果になるのではないかとすら頭によぎる。
「あれ?浩太どうしたの?」
少し沈んだのを感じ取られたらしく早苗が心配している。
「いや……なんでもない。なんでも……。」
(私は、お祝いしようと考えてくれた気持ちが嬉しい。行きたいねって話をしていたお店や場所に行くとか話を覚えててくれたんだ!って嬉しいな。)
早苗の言葉が何度も頭の中でこだまする。
『どこだ?何だ?何がいいんだ?何か言っていたことはないか??』
鈴木はこれまでの早苗とのやり取りや会話を必死に思い出していた。
家でくつろいでいると滝の話題が出てきた。
昨年の七夕の入籍をしてもうすぐ1年になるため、1年記念日に何をしたらいいか相談を受けたそうだ。
「滝さんから1年記念日に何すればいいか相談されたよ。色々考えているみたい。」
さりげなく早苗の好みを知りたいと思っていたので、なんでも聞ける滝が羨ましかった。
しかし、この会話に便乗すれば早苗のことを知れるかもしれないと思い話題を伸ばすことにした。
「そうなんだ?早苗はなんて言ったの?」
「平日だったから欲しい物聞いてプレゼントしたり、ケーキとか買ったらどうかなって。」
「早苗はどんなことされたら嬉しい?」
「何?祝ってくれるの?(笑)私は、お祝いしようと考えてくれた気持ちが嬉しい。行きたいねって話をしていたお店や場所に連れていってくれたら、話を覚えててくれたんだ!って嬉しくなるな。あとは、手作りのプレゼントや手紙とか?」
「早苗はそういうのが嬉しいんだ?」
「うん、やっぱり気持ちがこもってるものが一番嬉しいかな」
早苗はそう言って微笑んだ。
鈴木は早苗の言葉に耳を傾けながら内心焦りを感じていた。
『あれ?早苗って意外とロマンチックなものが好きなのか?もっとシンプルなものが好きだと思ってたんだけど……』
これまで鈴木は早苗のことをよく理解しているつもりでいた。しかし、今日の会話でまだ知らない一面があることに気づかされた。
「行きたい場所ねー、どこ?」
「祝ってくれるの?(笑)」
「聞いてみただけ。そういえば記念日祝ったことないなと思って。」
「1年記念の時は浩太ったら別れ告げてくるしね。」
口を尖らせて早苗がじっと見てきたので胸が痛かった。
「ああ。そんなこともあったな」
付き合ってすぐに海外へ出向したが、3か月後には帰国できなくなった。その状態が半年以上続いて帰ってくる目途も立たなかった。
いつまでも早苗を待たせるのは悪いと思い、付き合ってちょうど1年になる時に別れを告げた。あの時は早苗のことを考えれば最善の策だと思っていた。
「あの時、すごく辛かったな---」
早苗は、まだじっとこちらを見ているが本当に怒っているわけではなくニタリと笑みを浮かべている。早苗自身は今が幸せだったので辛い日々はもう過去の思い出となっていた。
「ごめん。」
「ね、浩太?私もこれから自分の思っている事をもっと話すから浩太も”私がこう思っているだろう。”って考えて結論まで出さないで。ふたりで話をして色々決めて進んでいきたいな。」
「……分かった。」
今の言葉は、俺が考えていた早苗の気持ちが違っていたことがあるのだろう。
別れを決めたときも一方的に決断したことに早苗は号泣していた。3年ぶりに再会して一夜を迎えた朝にヨリは戻さない方がいいと言った時は顔がどんどん険しくなっていった。
『俺はもしかしたら、女心、いや早苗をよく分かっていないのかもしれない……。』
鈴木は急に不安になった。そして、色々とプロポーズで考えていたが、あまり考えすぎると違う結果になるのではないかとすら頭によぎる。
「あれ?浩太どうしたの?」
少し沈んだのを感じ取られたらしく早苗が心配している。
「いや……なんでもない。なんでも……。」
(私は、お祝いしようと考えてくれた気持ちが嬉しい。行きたいねって話をしていたお店や場所に行くとか話を覚えててくれたんだ!って嬉しいな。)
早苗の言葉が何度も頭の中でこだまする。
『どこだ?何だ?何がいいんだ?何か言っていたことはないか??』
鈴木はこれまでの早苗とのやり取りや会話を必死に思い出していた。
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