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第三章 自分のこと、これからのこと
59.家族会議の結果は
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次の日、社長がどう話したのかが気になってしまって、出社早々だけど朝から会議もないし仕事の前に社長へ話しかけた。
「社長、あの……」
「気になるよね。さすがに直接話した方がいいかと思って」
社長室には勿論、氷室さんもいる。
緊張の面持ちで社長が話し始めるのを待つ。
「家族で色々と意見を出し合ったけど、結局父さんの意見にみんな従うってさ。ことりちゃんの思うようにさせてあげたいんだって。本当は家族として迎えたいみたいだけど、やっぱり色々あるじゃない? 金持ちならでは、的な」
「はい。皆さんきっと良い方だと思いますが。私が後から入って荒らしたくないし、加わる自信もないですから。お気持ちだけで十分です」
会長は色々と思うところがあったんだろうな。
母とのことも、とても心残りだったんだろうし。
「一つだけお願いがあるって言ってたよ。この前は食事の席を台無しにしてしまったから、改めて機会を設けさせてほしいって。親子じゃなくても、大切な人として、だって。俺としてもそうしてもらえると嬉しい。ね、お姉ちゃん」
社長が小首を傾げて、可愛らしい仕草で私を見てきた。
うわぁ……カワイコぶって言われると腹が立つー。
これ、年上のお姉さま方がキャーキャー言うやつ。
ちなみに私には効かないから、社長は残念そうだけど。
「こう言うとみんな喜んでくれるのになぁー。なんでかことりちゃんには効かないし」
「そんな、確信犯的にやられても。社長のファンの前でやってください。それに、急にお姉ちゃんとか言われても違和感しかないですし」
間違ってはいないんだけど、物凄く落ち着かないからやめて欲しい。
年齢差だって、ほぼないはず。
「茶番は置いといて。家族で話し合った結果は真面目に話し合ったから。でも、いつでも頼りにして欲しいってさ。バックには橘がいると思えば、心強いでしょ?」
「力が強すぎて不安なくらいですけどね」
「そうだな。小鳥さんに不用意に危害を加える輩はいなくなるだろうな」
氷室さんまでそんなことを言うだなんて。
でも、心強い味方が増えたと思えば、それはそれでいいのかもしれない。
「私の問題は解決しましたけど、社長はどうするんですか? 私をこのまま秘書として置いてもらえるのは助かりますけど……」
社長は、うーん……と、考えてるような素振りをしながら、氷室さんに視線を流す。
氷室さんは、溜め息を吐いて社長を見てから、私には優しい表情を向けてくれる。
「コイツが全て何とかするから問題ない。そもそも我儘を言い出して、皆を巻き込んだのだからな」
「それはそうだけど、秦弥。お前さぁ、マジで俺にだけ冷たくしすぎ」
今日も社長と副社長は平常運転で、ある意味安心する。
いざとなると、良いコンビだし。
じゃなかったら、この若さで社長と副社長に抜擢されないかもしれない。
それだけ仕事が出来る男なんだと、改めて思う。
私も負けないように頑張ろう!
「社長、あの……」
「気になるよね。さすがに直接話した方がいいかと思って」
社長室には勿論、氷室さんもいる。
緊張の面持ちで社長が話し始めるのを待つ。
「家族で色々と意見を出し合ったけど、結局父さんの意見にみんな従うってさ。ことりちゃんの思うようにさせてあげたいんだって。本当は家族として迎えたいみたいだけど、やっぱり色々あるじゃない? 金持ちならでは、的な」
「はい。皆さんきっと良い方だと思いますが。私が後から入って荒らしたくないし、加わる自信もないですから。お気持ちだけで十分です」
会長は色々と思うところがあったんだろうな。
母とのことも、とても心残りだったんだろうし。
「一つだけお願いがあるって言ってたよ。この前は食事の席を台無しにしてしまったから、改めて機会を設けさせてほしいって。親子じゃなくても、大切な人として、だって。俺としてもそうしてもらえると嬉しい。ね、お姉ちゃん」
社長が小首を傾げて、可愛らしい仕草で私を見てきた。
うわぁ……カワイコぶって言われると腹が立つー。
これ、年上のお姉さま方がキャーキャー言うやつ。
ちなみに私には効かないから、社長は残念そうだけど。
「こう言うとみんな喜んでくれるのになぁー。なんでかことりちゃんには効かないし」
「そんな、確信犯的にやられても。社長のファンの前でやってください。それに、急にお姉ちゃんとか言われても違和感しかないですし」
間違ってはいないんだけど、物凄く落ち着かないからやめて欲しい。
年齢差だって、ほぼないはず。
「茶番は置いといて。家族で話し合った結果は真面目に話し合ったから。でも、いつでも頼りにして欲しいってさ。バックには橘がいると思えば、心強いでしょ?」
「力が強すぎて不安なくらいですけどね」
「そうだな。小鳥さんに不用意に危害を加える輩はいなくなるだろうな」
氷室さんまでそんなことを言うだなんて。
でも、心強い味方が増えたと思えば、それはそれでいいのかもしれない。
「私の問題は解決しましたけど、社長はどうするんですか? 私をこのまま秘書として置いてもらえるのは助かりますけど……」
社長は、うーん……と、考えてるような素振りをしながら、氷室さんに視線を流す。
氷室さんは、溜め息を吐いて社長を見てから、私には優しい表情を向けてくれる。
「コイツが全て何とかするから問題ない。そもそも我儘を言い出して、皆を巻き込んだのだからな」
「それはそうだけど、秦弥。お前さぁ、マジで俺にだけ冷たくしすぎ」
今日も社長と副社長は平常運転で、ある意味安心する。
いざとなると、良いコンビだし。
じゃなかったら、この若さで社長と副社長に抜擢されないかもしれない。
それだけ仕事が出来る男なんだと、改めて思う。
私も負けないように頑張ろう!
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