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第四章 私たちが歩む道
68.妥当案を採用します
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二人で少しの間沈黙する。
別にお部屋でのんびりしてから普通に帰ればいいんだけど、つい夜のことを考えてしまって、そわそわして落ち着かない。
たぶん、秦弥さんも同じことを想像してる気がする。
「あのっ! また今度にしませんか? どうせなら……ずっと一緒にいるつもりで、お邪魔したいですし」
「こちらこそ急に話を振ってしまってすまない。皆まで言わなくていい。変に気を遣わせてしまったな」
私は普通に顔は赤くなっているけど、秦弥さんもほんのり頬が染まっている気がする。
お互いに顔を見合わせて、苦笑した。
初めての恋のような甘酸っぱさが不思議だけど、私たちはゆっくりと関係を深めるのがいいんだと思う。
社長がいたら、めちゃくちゃ笑われて、何それー? とか、突っ込まれそうだけど。
改めてどこに行こうかと、このショッピングモールから近そうなおでかけスポットを携帯で検索する。
映画も悩んだけど、今の時期に見たいものがなくて。
だったら無理やりみてもしょうがないということで諦めた。
「じゃあ……プラネタリウムでも行きます? 癒されそうだし」
「そうだな。では移動しよう」
プラネタリウムへ行くことに決めて、車を発進してもらう。
お腹がいっぱいだと行くところって意外と限られちゃう気がする。
少しこなれてきたけどまだ夕飯を食べたい気分にもならないし、少し座ってのんびりしたい気分。
+++
プラネタリウムは想像していたより癒されて楽しかった。
建物全体がちょっとした施設になっていて展示物やカフェのコーナーもある三階建ての建物だ。
辺りを見回すと、親子連れも大勢いる。
プラネタリウムは一階で、それなりに大きな施設だった。
もしかしたら近所の小学生が、学びに来たりする施設なのかもしれない。
途中うっかり寝ちゃうかと思ったけど、真っ暗な中でのんびりと見上げる感覚って何も考えずに見られるし。
今度一人で見に来てみようかな。
ただ、歩きだと少し時間がかかりそうだから、散歩するつもりで休日に来たほうが良さそう。
「思っていたより本格的だったな」
「私、宇宙のお話も好きだし、星も好きだから楽しかったです。星についてに詳しいって訳じゃないんですけど、夢があるって言うか」
歩きながら感想を伝えると、微笑しながら秦弥さんも頷いてくれる。
「確かに。映画とまた違った楽しみ方ができて新鮮だった。プラネタリウムに来たのは子どもの時以来なはずだが、たまに見るのにはいいものだな」
「時々ふっと見たいなって思うときがありますものね。今日はたっぷり楽しんだ気がします」
施設の外に出ると、だいぶ暗くなってきたし。
ちょっと早いけど、お腹も空かないし早めに帰ろうかな。
秦弥さんを見上げて伝えてみる。
「私はまだご飯も食べられなさそうなので、今日は早めに帰ろうかなと。秦弥さんは?」
「そうだな。私も今日は軽く食べる程度でいいと思っていたところだ。夕飯はまたの機会の楽しみにとっておこうか。家まで送ろう」
「ありがとうございます。お言葉に甘えます」
並んで歩きながら、駐車場まで戻る。
またの機会って言ってもらえると、次に一緒に過ごそうって自然と言ってもらえた気がして嬉しい。
今度は遊園地に行ってみるのもアリかな。
秦弥さんが好きかどうかは分からないから、遊園地じゃなくてもまたどこかに一緒に行きたいな。
別にお部屋でのんびりしてから普通に帰ればいいんだけど、つい夜のことを考えてしまって、そわそわして落ち着かない。
たぶん、秦弥さんも同じことを想像してる気がする。
「あのっ! また今度にしませんか? どうせなら……ずっと一緒にいるつもりで、お邪魔したいですし」
「こちらこそ急に話を振ってしまってすまない。皆まで言わなくていい。変に気を遣わせてしまったな」
私は普通に顔は赤くなっているけど、秦弥さんもほんのり頬が染まっている気がする。
お互いに顔を見合わせて、苦笑した。
初めての恋のような甘酸っぱさが不思議だけど、私たちはゆっくりと関係を深めるのがいいんだと思う。
社長がいたら、めちゃくちゃ笑われて、何それー? とか、突っ込まれそうだけど。
改めてどこに行こうかと、このショッピングモールから近そうなおでかけスポットを携帯で検索する。
映画も悩んだけど、今の時期に見たいものがなくて。
だったら無理やりみてもしょうがないということで諦めた。
「じゃあ……プラネタリウムでも行きます? 癒されそうだし」
「そうだな。では移動しよう」
プラネタリウムへ行くことに決めて、車を発進してもらう。
お腹がいっぱいだと行くところって意外と限られちゃう気がする。
少しこなれてきたけどまだ夕飯を食べたい気分にもならないし、少し座ってのんびりしたい気分。
+++
プラネタリウムは想像していたより癒されて楽しかった。
建物全体がちょっとした施設になっていて展示物やカフェのコーナーもある三階建ての建物だ。
辺りを見回すと、親子連れも大勢いる。
プラネタリウムは一階で、それなりに大きな施設だった。
もしかしたら近所の小学生が、学びに来たりする施設なのかもしれない。
途中うっかり寝ちゃうかと思ったけど、真っ暗な中でのんびりと見上げる感覚って何も考えずに見られるし。
今度一人で見に来てみようかな。
ただ、歩きだと少し時間がかかりそうだから、散歩するつもりで休日に来たほうが良さそう。
「思っていたより本格的だったな」
「私、宇宙のお話も好きだし、星も好きだから楽しかったです。星についてに詳しいって訳じゃないんですけど、夢があるって言うか」
歩きながら感想を伝えると、微笑しながら秦弥さんも頷いてくれる。
「確かに。映画とまた違った楽しみ方ができて新鮮だった。プラネタリウムに来たのは子どもの時以来なはずだが、たまに見るのにはいいものだな」
「時々ふっと見たいなって思うときがありますものね。今日はたっぷり楽しんだ気がします」
施設の外に出ると、だいぶ暗くなってきたし。
ちょっと早いけど、お腹も空かないし早めに帰ろうかな。
秦弥さんを見上げて伝えてみる。
「私はまだご飯も食べられなさそうなので、今日は早めに帰ろうかなと。秦弥さんは?」
「そうだな。私も今日は軽く食べる程度でいいと思っていたところだ。夕飯はまたの機会の楽しみにとっておこうか。家まで送ろう」
「ありがとうございます。お言葉に甘えます」
並んで歩きながら、駐車場まで戻る。
またの機会って言ってもらえると、次に一緒に過ごそうって自然と言ってもらえた気がして嬉しい。
今度は遊園地に行ってみるのもアリかな。
秦弥さんが好きかどうかは分からないから、遊園地じゃなくてもまたどこかに一緒に行きたいな。
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