【JW 元二世信者が語る】エホバの証人とは何か?【輸血拒否のカルト? 真のキリスト教?】

俊也

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縛りプレイ学生ライフ?JWの禁止事項。例えばかつての武道の授業など。

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家に来る勧誘以外で、小中学、高校生時代、クラスに1人エホバの証人の2世信者がいた事を思い出した方もいるだろう。
まぁ、「宗教どうたら言っていた、目立たなかったあいつがもしかしたらそうなのかもしれないな。」くらいでも。
もちろんそれ以外にも似た系統の団体は存在するが。

とにかく、2世信者がまず直面するのは、
「教団の禁止事項と、学校行事、授業との板挟み」
なのである。
まずは入学式等の儀式である、「日の丸掲揚、君が代斉唱。」
この際にJWの子供達は、教団の教え的には、「起立しない、歌わない」
ことを求められる。
当然、事前に担任の先生あるいは学年主任の先生などに、自分の信仰に関し、まさに「証言」する事が求められる。
筆者自身何回この手のお願いをしても慣れず、手に汗かき、教えられた通りに祈りながらもなんとか曖昧に?学校側の許しを得ていた。
「いやそもそも何でだよ!?」
と言うのが先生方や皆さんの当然の反応であろう。 
「自分の国に逆らう反権力みたいな考え方か?まぁ神様第一なら当然だよな。」
そう思われるだろうが、JWに言わせると、
「私たちは決して既存の国の体制や権威をないがしろにしているわけではないのです。
例えば聖書中でイエス・キリストは『ローマ皇帝、カエサルのものはカエサルに返しなさい(つまり従順に納税の義務を果たしなさい)』と教えておられます。
自分達が所属する国や政府には
ただ、をしないと言うだけです。私たちが崇拝するのはキリストの父、唯一の神エホバだけです。」
と、なるのである。
正直意味が分からない、と言う方が多いであろう。
なんで国旗掲揚で起立して国歌を歌うのが、崇拝になるんだよ。
それこそ儀式の上での礼儀ではないか。
正直現在の筆者も同じ考えである。
(ぶっちゃけ信者時代末期は君が代の時は口パクしていた。)
だが、JWの、なにかのシンボルや像に対し、崇拝的ニュアンスのある態度を取ることに対する忌避は徹底している。
いわゆる、「偶像崇拝」の排除である。
だので後述するが、集会場たる王国会館にはキリスト教のアイコンたる十字架はなく。もちろん磔刑像もない。

で、JWの論理では、国旗国歌は「偶像」となるのである。
皆様も、筆者自身も理解しかねるが。
まあ歌わないのは良いとして、国旗に向け敬意を起立で示すくらいは良いではないかと思わないではない。
ちなみに、JWの集会で紹介された欧米のある学校での2世信者の体験談として、
「国旗掲揚に起立しないなら、いっそ国旗に唾を吐きなさい」と校長先生に言われた2世の少年が
「いえ、そう言う事はしません。
僕たちは国旗、国を崇拝はしませんが、(エホバ神が現存するのを認めておられる以上)それらに敬意を払います。」
と答えた事が、当然良い事例として語られていた。

「崇拝と、敬意を示すこと。」
この線引きはどうすれば良いのか。
恐らく現在も、確実に別案件と合わせ苦悩する2世信者や、学校サイドの困惑する先生方の為にも、もう少しJWには柔軟な解釈をお願いしたいが、それ自体が「悪魔への妥協」となってしまうのだろうなぁ…。

禁止事項、摩擦要素はそれだけではない。
学校体育の授業内での、剣道、柔道等の武道授業の参加拒否である。
まぁ現在は学校の方でダンスとの選択式になっている所が多いようですが、私が90年代前半に進学した私立高校は、校則厳しめ、親方日の丸な体育会系学校であったこともあり、選択の余地なく柔道の授業があった。
で、例によって筆者が証言すると、明らかに担任の先生の顔色が変わり、なんと職員会議の一大議題になってしまった。
全くもって、今となっては申し訳ないとしか言いようがないのだが。
そもそも武道授業拒否が何の教えにもとづいているかと言うと…例えばJWのホームページには聖書のイザヤ書の一節を理由に挙げている。

「彼らはその剣をすきの刃に,その槍を刈り込みばさみに打ち変えなければならなくなる。国民は国民に向かって剣を上げず,彼らはもはや戦いを学ばない」

…まぁ、非暴力主義自体は他の宗教でもあり、悪いことではないが、スポーツの文脈に組み込んだものまで禁止されると…である。

で、母親も呼び出され、筆者は学年主任と担任の先生に「妥協するか留年、退学か」の二択もありうると通告される訳だ。
この事態には父親も当然怒り、筆者に「人生を間違えるなよ」などと釘を刺してくる。
それはもちろん怖い。
だがトータルでは、圧倒的に長い時間一緒にいて、自宅でも子供達に聖書教育を施し、
「今こそが信仰を試される時なのよ」と手を変え品を変え圧をかけてくる母親の方が怖かった、と言うより半ば精神的に支配されていた。
…結局、柔道の授業での査定を抜きにして、体育は他の種目のみでギリギリ赤点回避できるかどうかと言うハードモードで、筆者は高校生活をスタートさせることとなる。
「あーあ終わったな笑」などとクラスメート達からは茶化されつつ…。
ひ弱で運動神経皆無の身体にムチ打ち、自己流筋トレに精を出したりもしたが焼け石に水…。
で、あった筈なのだが、多分夏前であったか、とにかく転機が訪れた。
なんと、模試での国語の点数が、学校で筆者のみ1桁順位を勝ち取ったのである。
正直、いくら現国が得意と言ってもかなりラッキーパンチに近いものだったと思うが、とにかくこれで先生方の態度がかなり軟化したのは事実である。
まぁ恐らく「まじめにやらせればそこそこの文系大学合格実績を残せる生徒を、少々のことで切るのは悪手。」と言った学校側の論理が働いたのであろうが、とにかく幸いにして筆者の場合は高校卒業、大学入学まで漕ぎ着ける事ができた。

が、同時期に武道授業関連で、退学処分を受けたJW 2世信者達がいた。
彼らは退学取り消しを求め、数年かけて在学の権利を取り戻す事が出来た。
エホバの証人と武道の授業、というテーマで検索等すると、大概この事件がピックアップされる。

筆者の場合、運や巡り合わせや先生方の配慮に救われたが、それでも家では両親間、学校ではJWの教義と先生方の言い分の板挟みに消耗したことは事実である。
もっと勉強以外にも色々な体験を積むべき年代に、という思いはなくもない。

さて、たまたま長年平和でぬるま湯の日本社会ではこの程度?で済むが、他の国は…。
一応民主主義国でも兵役はあったり、もっとタイトな国家体制の所にもJW信者は居る。

それが例えばあの時代…。
想像がついた方もいらっしゃるだろうが、別項に改めさせて頂く。

学校行事では後は生徒会選挙を棄権するくらいか。
これはつまり、リアルな国政や地方の政治選挙に関し、「私たちはエホバ神が間もなく築かれる王国のみを世の中の問題の解決策と信じていますので、政治的には中立を保ちます。」と言うJWのスタンスの、一種予行演習のようなものだろう。
ツッコミ所なくもないが、まぁ、この程度で学校サイドと摩擦になることもないので、あまり触れないことにする。
あの某マンモス学会の、露骨な関与よりはマシかとさえ思ってしまう。
本日はここまでと致します。
書き進める程、皆様の疑問、僕が掘り返し検証したいことが増えていく気がしますが…。


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