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やっぱりこれが・・・
二、
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いつもと変わらない穏やかな陽の射すきもちのいい朝。
今日も、相変わらずロビンに散々起こされ、やっと目が覚めた。
「今日は金田の縄を外す日だ。新しいスーツがもらえるな。」
朝から楽しそうだがパン屑だらけで、パジャマのまま箒で履きながらロビンの跡を追う。
歯を磨き、着替えを済ませて、いまだにネクタイを結んでもらう。ここへ来た時から何一つ変わらない朝、その変らない毎日が楽しい。
そして窓から飛ぶ。その瞬間がたまらなく気持ちいい。人間だった時では絶対味わえない快感だ。
一番初めは山野サクラ。同じように1時間半の長いウオーキング。
今日は長い髪を結んで化粧をして、まるで僕らを待っているかの様だった。
生き生きと最初に会った頃よりかなり血色もよくなってきた。しかも楽しそうだ。
ロビンはこうなる事を予想していたのか・・・
山田は、今日、転勤先に出発するところだった。荷物を積み終わって、引っ越しのトラックの助手席に乗り込むところだった。
「やだな明日から遠いなー。」
ロビンは手帳を見ながら愚痴った。
「ヤッパついていくんすか?」
「行くよ。行かなきゃ終わらないだろう。どこまででも行くぞ。毎日!」
「了解っス。」
「明日は絶対!早く起きろよ。」
「ウイっス」
僕らは山田を見送るように楽器を弾いた。
家族の見送りはなく、一人での出発だった。
「最後くらい見送ってあげてもいいのに冷たいですよね。」
「いいんだ。たぶんあれで。人間はこういう時に使うおまじないの言葉があるだろ。」
「え?おまじない?」
「”しかたない”って。それを唱えると元気が出るんだろ?」
「元気が出るというより・・・あきらめられるというか・・・」
「なんだ。おまじないじゃないのか?
人間はよく行き詰まった時そういうんだろ。そういえば元気が出てアイデアが浮かぶのかと思っていたよ。あきらめか。ガッカリだな・・・まあいい、細かいことを考えるのはやめよう。」
僕らが飛び上がるのと同時くらいにトラックも出発した。
山田は窓を開けて、自分の家を振り返って見ていた。
金田は初めて会ったときの、でっぷり太って脂ぎった感じとはうって変わって、よぼっとしたおじいちゃんになっていた。
縁側に座ってお茶を飲み、背中には猫。
「さあ、縄を取ってやろう。まだまだ、人生あきらめる年じゃない!」
ロビンは縄をするりと取った。金田はふうぅっと大きく息を吸った。背中の猫は一瞬のうちに床下へと消えて行った。
「さあ、引退後を楽しめ!」
ロビンがドンと背中を叩くとお茶をこぼして驚いて立ち上がった。
僕らは庭の立派な松の枝にのって、二、三度その枝を揺すってから飛びたった。金田は僕らを見送るように松を見上げていた。
その次に行った頑固爺さんも穏やかな日を送っていた。
疫病神も一階に降りて来てテーブルの上に椅子を置き、そこに座って爺さんとお茶を飲んでいた。
爺さんには見えているのかいないのか、それはわからなかったが、疫病神が住み着いて具合が悪くなるどころか、顔色も良くて、なんだかどんどん元気になっていくような気がする。ロビンが立ち寄る先はなんだか毎日、少しづつみんなが幸せになっていく。
そして僕も・・・彼から一番の幸せをもらっている。
毎日がうれしくて仕方がない。
午後からもいつもと同じく秋山のところだったが、その前に太田のところを済ませてきた。
太田は退院して家にいたが誰からも無視されて一人ぼっちだった。携帯は握ったままだったが誰からの着信もなかった。
もう憎いという気持ちもなく淡々と、仕事を済ませ次に向かった。
秋山のいる広場へと到着してあの小学生を待つのかと思ったら、違う子供を探していた。
「あの子だ。」
「また小学生か・・・」
「エーゴまた・・・」
「思ってないっす。」
思い切り首を振って否定した。何度も同じことで怒られていては、成長がないように思われてしまう。
「昨日みたいにうまくやれよ。30秒でいいからな。」
「了解っス!」
今日の子は昨日より1つ年上だった。
集団で下校していく中で遅れて一人とぼとぼと帰っていく最後尾の小学生だった。昨日とまったく同じ要領で、秋山を使って子どもを足止めした。秋山は小学生にぶつかり、進路をふさぎ右へよければ右へ、左にさければ左へと数回通せんぼして、そして立ち止まった。
その二人に音楽を奏でる。子供は昨日と同じように秋山からチラシを手渡され、二人は知り合いになった。
「もう一人は来ないんですか?」
「一緒だったら簡単に終わるけれど、あの子はもう家に帰った。けど、もうひとりの子供はこの近くに住んでいるはずだ。」
そいう言いながらベンチに座り、手帳に何かを書き込みながら動かなかった。
秋山はチラシを袋につめて帰り支度をしていた。
「まだいかないんですか?」
「まだちょっと早い。あと10分くらいここでぼんやりしていよう。なんなら昼寝でもしたらどうだ。」
「風邪引きますよ。」
「そうか、エーゴはまだ人間の部分が多いから病気になるのか。」
「ロビンは病気にならないんですか?」
「悪魔が病気になるときは死ぬ時だな。それでも病気では死にたくない・・・できれば笑いながら死にたいな。なにかすごく面白いものを見て笑いが止まらなくなって死ぬとか・・・カッコいいな。」
「そうかな・・・でもロビンらしくていいよ。それ。」
「そうだろ。そうだ、スーツの柄考えたか?金田の縄が取れたからな。」
「そうだ・・・そういえばあの猫・・・どうなるんですかね。」
「さあ?猫は俺の管轄じゃないから、わからないな。好きにいきるさ。あいつも金田から解放されて自由だ。」
「悪魔も自由じゃないですか。」
「自由に見えるか?まあ、人間よりは自由だな。やってはいけないこともいっぱいあるけど、それをしたからといって、罰せられることはない。」
「いいじゃないですか。」
「罰せられることはないが、消される。気をつけろよ。お前は泣き虫だ。いつまでもメソメソとしていると知らないうちに消されるからな。なんの警告もなくいきなりだぞ。いいな。忘れるなよ。」
意外だった。意外に悪魔の世界の規則は厳しい。
それからロビンとスーツの話をして、今回もお揃いにしようと言うことは決まったが、柄の話でぶつかって喧嘩になった。ロビンは猫の柄にしようというが、僕は絶対に嫌だった。そしてあと10分のはずが、20分くらい喧嘩をしていて、慌てて小学生の家に向かった。
広場のそばにいくつか立ち並ぶマンションの1つで、エレベーターが到着するのを待った。
「ここも窓があかないんですか?」
「いやここは空くけれど、面白いものが見られるからな。こっちから行こうと思っただけ。」
なんなのか・・・と思ったら、ピザ屋のバイクが1台。配達人は秋山だった。
「まだ働いているんだ・・・」
「よっぽど仕事が好きなんだなきっと。」
「・・・いや・・・違うと思うな・・・」
秋山がピザをもってエレベーターに乗ったのを見計らい、一緒に乗り込んだ。配達先はで出て来たのは、あの小学生だった。
「あれ、あの時の君だね。」
「あ・・・はい。お金。」
「お母さんは?」
「仕事です。」
「晩ご飯?ピザ?」
「そうです・・・」
お金を受け取って秋山が帰ろうとしたところで、ロビンが小学生に本を投げつけた。
本は、その子に当たって足元に落ち、それを秋山が拾った。
「はい・・・宿題?」
「うん・・・分数。わかる?」
「わかるよ。わからないところ、あるの?」
「うん。これ。」
秋山は小学生に解き方を教え始めた。真面目だから教え方もとても丁寧で覗き込んでいた僕も、その解き方はよくわかった。
「ごめんよ。もっと詳しく教えてあげたいけれど、バイトの途中なんだ。またな。」
秋山は走って部屋を出て行った。
小学生はピザをテーブルにおいて、今聞いたように分数の問題を解いた。解けた後、その子はにっこりと笑った。
「な、面白いだろ。」
「ロビンが面白くしているんでしょ・・・」
僕らは楽器を弾いた。小学生の勉強を応援するように弾いた。小学生の縄はギリギリと音を立ててしまっていったが・・・・僕はあまり心配はしていなかった。それをしているのは、ロビンだったからだ。
今日も、相変わらずロビンに散々起こされ、やっと目が覚めた。
「今日は金田の縄を外す日だ。新しいスーツがもらえるな。」
朝から楽しそうだがパン屑だらけで、パジャマのまま箒で履きながらロビンの跡を追う。
歯を磨き、着替えを済ませて、いまだにネクタイを結んでもらう。ここへ来た時から何一つ変わらない朝、その変らない毎日が楽しい。
そして窓から飛ぶ。その瞬間がたまらなく気持ちいい。人間だった時では絶対味わえない快感だ。
一番初めは山野サクラ。同じように1時間半の長いウオーキング。
今日は長い髪を結んで化粧をして、まるで僕らを待っているかの様だった。
生き生きと最初に会った頃よりかなり血色もよくなってきた。しかも楽しそうだ。
ロビンはこうなる事を予想していたのか・・・
山田は、今日、転勤先に出発するところだった。荷物を積み終わって、引っ越しのトラックの助手席に乗り込むところだった。
「やだな明日から遠いなー。」
ロビンは手帳を見ながら愚痴った。
「ヤッパついていくんすか?」
「行くよ。行かなきゃ終わらないだろう。どこまででも行くぞ。毎日!」
「了解っス。」
「明日は絶対!早く起きろよ。」
「ウイっス」
僕らは山田を見送るように楽器を弾いた。
家族の見送りはなく、一人での出発だった。
「最後くらい見送ってあげてもいいのに冷たいですよね。」
「いいんだ。たぶんあれで。人間はこういう時に使うおまじないの言葉があるだろ。」
「え?おまじない?」
「”しかたない”って。それを唱えると元気が出るんだろ?」
「元気が出るというより・・・あきらめられるというか・・・」
「なんだ。おまじないじゃないのか?
人間はよく行き詰まった時そういうんだろ。そういえば元気が出てアイデアが浮かぶのかと思っていたよ。あきらめか。ガッカリだな・・・まあいい、細かいことを考えるのはやめよう。」
僕らが飛び上がるのと同時くらいにトラックも出発した。
山田は窓を開けて、自分の家を振り返って見ていた。
金田は初めて会ったときの、でっぷり太って脂ぎった感じとはうって変わって、よぼっとしたおじいちゃんになっていた。
縁側に座ってお茶を飲み、背中には猫。
「さあ、縄を取ってやろう。まだまだ、人生あきらめる年じゃない!」
ロビンは縄をするりと取った。金田はふうぅっと大きく息を吸った。背中の猫は一瞬のうちに床下へと消えて行った。
「さあ、引退後を楽しめ!」
ロビンがドンと背中を叩くとお茶をこぼして驚いて立ち上がった。
僕らは庭の立派な松の枝にのって、二、三度その枝を揺すってから飛びたった。金田は僕らを見送るように松を見上げていた。
その次に行った頑固爺さんも穏やかな日を送っていた。
疫病神も一階に降りて来てテーブルの上に椅子を置き、そこに座って爺さんとお茶を飲んでいた。
爺さんには見えているのかいないのか、それはわからなかったが、疫病神が住み着いて具合が悪くなるどころか、顔色も良くて、なんだかどんどん元気になっていくような気がする。ロビンが立ち寄る先はなんだか毎日、少しづつみんなが幸せになっていく。
そして僕も・・・彼から一番の幸せをもらっている。
毎日がうれしくて仕方がない。
午後からもいつもと同じく秋山のところだったが、その前に太田のところを済ませてきた。
太田は退院して家にいたが誰からも無視されて一人ぼっちだった。携帯は握ったままだったが誰からの着信もなかった。
もう憎いという気持ちもなく淡々と、仕事を済ませ次に向かった。
秋山のいる広場へと到着してあの小学生を待つのかと思ったら、違う子供を探していた。
「あの子だ。」
「また小学生か・・・」
「エーゴまた・・・」
「思ってないっす。」
思い切り首を振って否定した。何度も同じことで怒られていては、成長がないように思われてしまう。
「昨日みたいにうまくやれよ。30秒でいいからな。」
「了解っス!」
今日の子は昨日より1つ年上だった。
集団で下校していく中で遅れて一人とぼとぼと帰っていく最後尾の小学生だった。昨日とまったく同じ要領で、秋山を使って子どもを足止めした。秋山は小学生にぶつかり、進路をふさぎ右へよければ右へ、左にさければ左へと数回通せんぼして、そして立ち止まった。
その二人に音楽を奏でる。子供は昨日と同じように秋山からチラシを手渡され、二人は知り合いになった。
「もう一人は来ないんですか?」
「一緒だったら簡単に終わるけれど、あの子はもう家に帰った。けど、もうひとりの子供はこの近くに住んでいるはずだ。」
そいう言いながらベンチに座り、手帳に何かを書き込みながら動かなかった。
秋山はチラシを袋につめて帰り支度をしていた。
「まだいかないんですか?」
「まだちょっと早い。あと10分くらいここでぼんやりしていよう。なんなら昼寝でもしたらどうだ。」
「風邪引きますよ。」
「そうか、エーゴはまだ人間の部分が多いから病気になるのか。」
「ロビンは病気にならないんですか?」
「悪魔が病気になるときは死ぬ時だな。それでも病気では死にたくない・・・できれば笑いながら死にたいな。なにかすごく面白いものを見て笑いが止まらなくなって死ぬとか・・・カッコいいな。」
「そうかな・・・でもロビンらしくていいよ。それ。」
「そうだろ。そうだ、スーツの柄考えたか?金田の縄が取れたからな。」
「そうだ・・・そういえばあの猫・・・どうなるんですかね。」
「さあ?猫は俺の管轄じゃないから、わからないな。好きにいきるさ。あいつも金田から解放されて自由だ。」
「悪魔も自由じゃないですか。」
「自由に見えるか?まあ、人間よりは自由だな。やってはいけないこともいっぱいあるけど、それをしたからといって、罰せられることはない。」
「いいじゃないですか。」
「罰せられることはないが、消される。気をつけろよ。お前は泣き虫だ。いつまでもメソメソとしていると知らないうちに消されるからな。なんの警告もなくいきなりだぞ。いいな。忘れるなよ。」
意外だった。意外に悪魔の世界の規則は厳しい。
それからロビンとスーツの話をして、今回もお揃いにしようと言うことは決まったが、柄の話でぶつかって喧嘩になった。ロビンは猫の柄にしようというが、僕は絶対に嫌だった。そしてあと10分のはずが、20分くらい喧嘩をしていて、慌てて小学生の家に向かった。
広場のそばにいくつか立ち並ぶマンションの1つで、エレベーターが到着するのを待った。
「ここも窓があかないんですか?」
「いやここは空くけれど、面白いものが見られるからな。こっちから行こうと思っただけ。」
なんなのか・・・と思ったら、ピザ屋のバイクが1台。配達人は秋山だった。
「まだ働いているんだ・・・」
「よっぽど仕事が好きなんだなきっと。」
「・・・いや・・・違うと思うな・・・」
秋山がピザをもってエレベーターに乗ったのを見計らい、一緒に乗り込んだ。配達先はで出て来たのは、あの小学生だった。
「あれ、あの時の君だね。」
「あ・・・はい。お金。」
「お母さんは?」
「仕事です。」
「晩ご飯?ピザ?」
「そうです・・・」
お金を受け取って秋山が帰ろうとしたところで、ロビンが小学生に本を投げつけた。
本は、その子に当たって足元に落ち、それを秋山が拾った。
「はい・・・宿題?」
「うん・・・分数。わかる?」
「わかるよ。わからないところ、あるの?」
「うん。これ。」
秋山は小学生に解き方を教え始めた。真面目だから教え方もとても丁寧で覗き込んでいた僕も、その解き方はよくわかった。
「ごめんよ。もっと詳しく教えてあげたいけれど、バイトの途中なんだ。またな。」
秋山は走って部屋を出て行った。
小学生はピザをテーブルにおいて、今聞いたように分数の問題を解いた。解けた後、その子はにっこりと笑った。
「な、面白いだろ。」
「ロビンが面白くしているんでしょ・・・」
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