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第一章 スチュワート編(一年)
第21話 意地悪ご令嬢の苦難(前半)
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ピアノ代奏が無事終わった事を報告する為、お義兄様がおられる生徒会棟へと向う途中、目に入ってきたのがイリアさんと三人のご令嬢。
一瞬お友達とのガールズトークかとも思ったが、伝わってくる雰囲気がどうも険悪感が漂っているので、ついついいつもの癖で足がそちらへと向かってしまう。
ミリィからはよくトラブルメーカーと言われ、ココリナちゃん達からは私の周りに揉め事が歩いてやってくると言われているが、何も望んで呼んでいる訳ではないので、私は悪くないと口を大にして否定したい。
「そういう事なので、イリアさんを苛めるのでしたら私がお相手します」
事情も原因も関係すらも知らないが、一対三でイリアさんが泣き出しそうな顔をしているだけで、私が庇う理由としては十分だ。一人前へと出て、三人のご令嬢と対峙する。
「苛めるですって? フン、何を勘違いされてますの、同じステージにすら立てない子を私たちが相手にするとでも思って?」
「同じステージってなんですか? イリアさんも私も一人の学生、それはあなた方も同じなはずです」
スチュワートとヴィクトリアの身分の差は確かにあるだろう。だけどお互い良い関係を築ける為に統括する生徒会が存在しているのだ。
先ほど一緒に演奏した音楽隊の人たちも、私がスチュワートの生徒だと知った上で受け入れてくれたし、ミツバさんやリンダさんはワザワザ私の前にまで来てお礼まで言ってくれた。
そこの身分の差なんてこれっぽちも存在していなかったんだ。
「ふざけないで! 私があなた達スチュワートの生徒と同じですって? 本来なら私と会話すらできない身分の癖に、生意気を言うんじゃないわよ」
私の言葉が気が触ったのか、大きな声で反論されてしまった為に急に周りからの視線を浴びてしまう。
それをどう思ったのかは知らないが、更に追い打ちをかけるよう私達に向かい。
「全く、これだから身分の低い子は嫌なのよ。それらしい言葉を並べれば、私達と対等になれた気でいるんですもの。
でもね、例えどんな言葉を並べたところで私とあなた達の差は埋める事が出来ないの。私は子爵家の娘で、あなた達は所詮名もなき家系の一族。私に歯向かうと言う事は、我がブルースター家に歯向かうと言う事なの。それがどういう意味を示してているのか、頭の悪いあなた達でも分かるでしょ」
まくし立てるように何やら言って来られるが、正直言われた大半の意味が分からない。そもそもそれらしい言葉と言われても、最初にステージがどうの言ってきたのは目の前のご令嬢だ。第一歯向かうつもりが無ければ私は今この場にはいないだろう。
「デイジー様、この失礼な小娘をどういたしましょう」
「そうね、安物とはいえ生意気にも私達と同じドレスを着ているなんて許せないわね、謝罪としてこの場で裸にでもなってもらおうかしら。その方がよほどお似合いですわよ」
ん~、沈黙を脅えているとでも思われたのだろうか。私はただこんな考えの人物が貴族いること事態に衝撃を受けただけなのだが、取り巻きの一人の言葉に気を良くしてとんでもない事言ってくる。
大体お義母様達がプレゼントしてくださったものが安物であるはずがないだろう。このドレスは王女であるミリィと同じデザインなんだから、少々聞くのは怖いけれど相当値段が掛かっているに決まっている。
「デージー様がこう言われているのよ、さっさドレスを脱いで謝罪しなさい。どうせレンタルかなんかなんでしょ!」
後ろに立っていたご令嬢がそう言いながら私に近寄ってくるが、突然イリアさんが前へと出て道を遮ってくれる。
「アリスには関係ないでしょ、それにこの子に手を出したら身分の高い主人が黙ってはいないわよ」
イリアさんの一言で急に委縮してしまうご令嬢。やはり身分に敏感な方々だから、自分より高い存在には弱いのだろう
イリアさんにはまだミリィの事は告げていないが、リリアナさんから私の主人が身分の高い存在だと言われているので、ある種のハッタリをふまえた言葉なんだと思う。だが効果は覿面、デイジーと呼ばれていたご令嬢を除き、後ろにいた二人は完全に委縮してしまっている。
「フン、そんなハッタリが私に通じると思って? 如何に高貴なる身分の知り合いがいても、所詮はあなた達自身はスチュワートにしか通わせてもらえないゴミ同然の存在。それを自身の力だと勘違いされてもらっては困りますわ」
「そう思うのはあなたの勝手よ。精々後で後悔しない事ね」
いやいや、ある意味間違ってはいないんだけれど、もし私が嘘をついていればどうするんですか。
イリアさんにすればある種のブラフなんだろうけど、よくもこんなに堂々と言えるもんだとある意味関心してしまう。
「……そう、あなたは余程私を怒らせたいのね」
デイジーさんは低い言葉で一言そう呟くと、近くにあったテーブルから飲み物が入ったグラスを取り……
「ちょっ、何を!」
そのままイリアさんのスカートめがけてグラスを傾けた。
「っ!」
「なんて事をするんですか!」
すぐにポケットに入れていたハンカチで吸い取るも、赤い色の果実水だったせいで完全に赤色に染まってしまっている。早く何とか処置をしないと、このままでは色が落ちなくなってしまうだろう。
「いい気味よ、自分の犯した罪を反省しなさい」
何がいい気味だ、何が犯した罪だ。全部あなたがしたことじゃない。
私の中で何かが芽生えだした時、突如現れたのは二人の男性。
「何の騒ぎだ?」
「ジ、ジーク様、それにアストリア様も」
二人の男性が表れたと同時に、その場にいる全員が全く違う反応をしてしてしまう。
デイジーさんは何処か乙女チックな表情を表し、後ろの二人はどこか脅えるようなしぐさをし、イリアさんに至っては悔しそうな顔で視線をそらしてしまった。
「何やってんだ?」
「いえ、イリアさんがご自分でドレスを汚されてしまって、どうしようかと悩んでいたところなんですの。
ですがどうもご気分がすぐれないらしく、皆さんで帰るようにと進めていたところなんです」
何をいい加減な、ドレスを汚したのあなたでしょ。
二人が表れてくれたお陰で少し頭が冷えたのは幸いだが、今はイリアさんのドレスを何とかした方がいいだろう。
「ごめんジーク、アストリア、イリアさんが着ているドレスの染み抜きをしたいんだけれど、何処か人が居ない部屋……生徒会室に連れて行ってもらってもいいかな?」
ヴィクトリアの事は詳しくないが生徒会棟ならば先ほど行ったばかりだし、お義兄様への報告も同時に出来る。それにあそこならば人目の付かない部屋もあったし、今頃役員さんはパーティー会場へと出ているそうなので、ほとんどの生徒達は残ってはいない筈だ。
公爵家のジークとアストリアが付き添ってくれれば、これ以上余計ない邪魔は入らないだろう。そう思い、二人に声をかけるもこの言葉にどうやら気が障ったのか、再びデイジーさんが私に対して激しく当る。
「あ、あ、あなたね! ジーク様とアストリア様を呼び捨てにするなんてどういうつもり! あなた程度の者がきやすく話しかけて言い方ではないのよ!!」
激昂、とはこのことを言うのだろう。デイジーさんの激しい言葉を聞き、遠巻きに見ていた人たちも何事かとこちらに近づいてくる。
「ア、アリス、あなたこのお二人を知っているの?」
イリアさんにとってもこれは意外だったのだろうか、どこか震えるような小さな声で尋ねて来る。
前にも少し触れたかもしれないが、この二人は私やルテア達四人の幼馴染。ジークはハルジオン公爵家のご子息で、アストリアはストリアータ公爵家のご子息。以前ルテア達と一緒に飲んだ紅茶を頂いたのはアストリアのお父様だ。
「うん、二人とも私の幼馴染だよ」
ここでミリィやルテア達がいれば私とジークとの関係を面白おかしく弄ってくるのだろうが、幸いな事に今あの三人はこの場にはいない。そもそもこの騒ぎで近寄って来ないと言う事は、恐らく控室でココリナちゃん達とお茶でもしているのだろう。
「お、幼馴染ですって!? そんな馬鹿なはずは……」
私の言葉を聞いて真っ先に反応したのはデイジーさん。後ろの二人は顔を青ざめて完全に震え切ってしまっている。
「そ、それは本当ですの?」
「ん? 幼馴染って話か? 本当だが、それがどうした?」
イリアさんが私に訪ねてくるも、なぜか質問に答えたのは話を聞いていたアストリア。
デイジーさんは信じられないと言った表情をしているが、アストリアや私達にとっては至極当然のこと。お互い気を遣わずに呼び合う事なんていつもの事だ。
「それより早く生徒会室に行きたいんだけど……」
いつまでも汚れたドレスのままではイリアさんが可哀想だ。それにお義兄様達が頑張って準備されたこのパーティーを邪魔したくはない。
「おぉ、すまん。それじゃ行くか」
「ま、待ってください。私も一緒に行きますわ。イリアさんがご自分でドレスを汚されたとはいえ、多少なりとは私にも責任がございますので」
自分だけのけ者にされるのが嫌なのか、何故か同行を求めてくるデイジーさん。
「付いてくるだけなら構わんが」
一瞬アストリアが視線だけをこちらに向けて確認してくるも、言葉の通り付いてくるだけなら問題はない。
結局デイジーさんを含む五人でお義兄様がおられる生徒会室へと向かった。
一瞬お友達とのガールズトークかとも思ったが、伝わってくる雰囲気がどうも険悪感が漂っているので、ついついいつもの癖で足がそちらへと向かってしまう。
ミリィからはよくトラブルメーカーと言われ、ココリナちゃん達からは私の周りに揉め事が歩いてやってくると言われているが、何も望んで呼んでいる訳ではないので、私は悪くないと口を大にして否定したい。
「そういう事なので、イリアさんを苛めるのでしたら私がお相手します」
事情も原因も関係すらも知らないが、一対三でイリアさんが泣き出しそうな顔をしているだけで、私が庇う理由としては十分だ。一人前へと出て、三人のご令嬢と対峙する。
「苛めるですって? フン、何を勘違いされてますの、同じステージにすら立てない子を私たちが相手にするとでも思って?」
「同じステージってなんですか? イリアさんも私も一人の学生、それはあなた方も同じなはずです」
スチュワートとヴィクトリアの身分の差は確かにあるだろう。だけどお互い良い関係を築ける為に統括する生徒会が存在しているのだ。
先ほど一緒に演奏した音楽隊の人たちも、私がスチュワートの生徒だと知った上で受け入れてくれたし、ミツバさんやリンダさんはワザワザ私の前にまで来てお礼まで言ってくれた。
そこの身分の差なんてこれっぽちも存在していなかったんだ。
「ふざけないで! 私があなた達スチュワートの生徒と同じですって? 本来なら私と会話すらできない身分の癖に、生意気を言うんじゃないわよ」
私の言葉が気が触ったのか、大きな声で反論されてしまった為に急に周りからの視線を浴びてしまう。
それをどう思ったのかは知らないが、更に追い打ちをかけるよう私達に向かい。
「全く、これだから身分の低い子は嫌なのよ。それらしい言葉を並べれば、私達と対等になれた気でいるんですもの。
でもね、例えどんな言葉を並べたところで私とあなた達の差は埋める事が出来ないの。私は子爵家の娘で、あなた達は所詮名もなき家系の一族。私に歯向かうと言う事は、我がブルースター家に歯向かうと言う事なの。それがどういう意味を示してているのか、頭の悪いあなた達でも分かるでしょ」
まくし立てるように何やら言って来られるが、正直言われた大半の意味が分からない。そもそもそれらしい言葉と言われても、最初にステージがどうの言ってきたのは目の前のご令嬢だ。第一歯向かうつもりが無ければ私は今この場にはいないだろう。
「デイジー様、この失礼な小娘をどういたしましょう」
「そうね、安物とはいえ生意気にも私達と同じドレスを着ているなんて許せないわね、謝罪としてこの場で裸にでもなってもらおうかしら。その方がよほどお似合いですわよ」
ん~、沈黙を脅えているとでも思われたのだろうか。私はただこんな考えの人物が貴族いること事態に衝撃を受けただけなのだが、取り巻きの一人の言葉に気を良くしてとんでもない事言ってくる。
大体お義母様達がプレゼントしてくださったものが安物であるはずがないだろう。このドレスは王女であるミリィと同じデザインなんだから、少々聞くのは怖いけれど相当値段が掛かっているに決まっている。
「デージー様がこう言われているのよ、さっさドレスを脱いで謝罪しなさい。どうせレンタルかなんかなんでしょ!」
後ろに立っていたご令嬢がそう言いながら私に近寄ってくるが、突然イリアさんが前へと出て道を遮ってくれる。
「アリスには関係ないでしょ、それにこの子に手を出したら身分の高い主人が黙ってはいないわよ」
イリアさんの一言で急に委縮してしまうご令嬢。やはり身分に敏感な方々だから、自分より高い存在には弱いのだろう
イリアさんにはまだミリィの事は告げていないが、リリアナさんから私の主人が身分の高い存在だと言われているので、ある種のハッタリをふまえた言葉なんだと思う。だが効果は覿面、デイジーと呼ばれていたご令嬢を除き、後ろにいた二人は完全に委縮してしまっている。
「フン、そんなハッタリが私に通じると思って? 如何に高貴なる身分の知り合いがいても、所詮はあなた達自身はスチュワートにしか通わせてもらえないゴミ同然の存在。それを自身の力だと勘違いされてもらっては困りますわ」
「そう思うのはあなたの勝手よ。精々後で後悔しない事ね」
いやいや、ある意味間違ってはいないんだけれど、もし私が嘘をついていればどうするんですか。
イリアさんにすればある種のブラフなんだろうけど、よくもこんなに堂々と言えるもんだとある意味関心してしまう。
「……そう、あなたは余程私を怒らせたいのね」
デイジーさんは低い言葉で一言そう呟くと、近くにあったテーブルから飲み物が入ったグラスを取り……
「ちょっ、何を!」
そのままイリアさんのスカートめがけてグラスを傾けた。
「っ!」
「なんて事をするんですか!」
すぐにポケットに入れていたハンカチで吸い取るも、赤い色の果実水だったせいで完全に赤色に染まってしまっている。早く何とか処置をしないと、このままでは色が落ちなくなってしまうだろう。
「いい気味よ、自分の犯した罪を反省しなさい」
何がいい気味だ、何が犯した罪だ。全部あなたがしたことじゃない。
私の中で何かが芽生えだした時、突如現れたのは二人の男性。
「何の騒ぎだ?」
「ジ、ジーク様、それにアストリア様も」
二人の男性が表れたと同時に、その場にいる全員が全く違う反応をしてしてしまう。
デイジーさんは何処か乙女チックな表情を表し、後ろの二人はどこか脅えるようなしぐさをし、イリアさんに至っては悔しそうな顔で視線をそらしてしまった。
「何やってんだ?」
「いえ、イリアさんがご自分でドレスを汚されてしまって、どうしようかと悩んでいたところなんですの。
ですがどうもご気分がすぐれないらしく、皆さんで帰るようにと進めていたところなんです」
何をいい加減な、ドレスを汚したのあなたでしょ。
二人が表れてくれたお陰で少し頭が冷えたのは幸いだが、今はイリアさんのドレスを何とかした方がいいだろう。
「ごめんジーク、アストリア、イリアさんが着ているドレスの染み抜きをしたいんだけれど、何処か人が居ない部屋……生徒会室に連れて行ってもらってもいいかな?」
ヴィクトリアの事は詳しくないが生徒会棟ならば先ほど行ったばかりだし、お義兄様への報告も同時に出来る。それにあそこならば人目の付かない部屋もあったし、今頃役員さんはパーティー会場へと出ているそうなので、ほとんどの生徒達は残ってはいない筈だ。
公爵家のジークとアストリアが付き添ってくれれば、これ以上余計ない邪魔は入らないだろう。そう思い、二人に声をかけるもこの言葉にどうやら気が障ったのか、再びデイジーさんが私に対して激しく当る。
「あ、あ、あなたね! ジーク様とアストリア様を呼び捨てにするなんてどういうつもり! あなた程度の者がきやすく話しかけて言い方ではないのよ!!」
激昂、とはこのことを言うのだろう。デイジーさんの激しい言葉を聞き、遠巻きに見ていた人たちも何事かとこちらに近づいてくる。
「ア、アリス、あなたこのお二人を知っているの?」
イリアさんにとってもこれは意外だったのだろうか、どこか震えるような小さな声で尋ねて来る。
前にも少し触れたかもしれないが、この二人は私やルテア達四人の幼馴染。ジークはハルジオン公爵家のご子息で、アストリアはストリアータ公爵家のご子息。以前ルテア達と一緒に飲んだ紅茶を頂いたのはアストリアのお父様だ。
「うん、二人とも私の幼馴染だよ」
ここでミリィやルテア達がいれば私とジークとの関係を面白おかしく弄ってくるのだろうが、幸いな事に今あの三人はこの場にはいない。そもそもこの騒ぎで近寄って来ないと言う事は、恐らく控室でココリナちゃん達とお茶でもしているのだろう。
「お、幼馴染ですって!? そんな馬鹿なはずは……」
私の言葉を聞いて真っ先に反応したのはデイジーさん。後ろの二人は顔を青ざめて完全に震え切ってしまっている。
「そ、それは本当ですの?」
「ん? 幼馴染って話か? 本当だが、それがどうした?」
イリアさんが私に訪ねてくるも、なぜか質問に答えたのは話を聞いていたアストリア。
デイジーさんは信じられないと言った表情をしているが、アストリアや私達にとっては至極当然のこと。お互い気を遣わずに呼び合う事なんていつもの事だ。
「それより早く生徒会室に行きたいんだけど……」
いつまでも汚れたドレスのままではイリアさんが可哀想だ。それにお義兄様達が頑張って準備されたこのパーティーを邪魔したくはない。
「おぉ、すまん。それじゃ行くか」
「ま、待ってください。私も一緒に行きますわ。イリアさんがご自分でドレスを汚されたとはいえ、多少なりとは私にも責任がございますので」
自分だけのけ者にされるのが嫌なのか、何故か同行を求めてくるデイジーさん。
「付いてくるだけなら構わんが」
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