43 / 119
第二章 スチュワート編(二年)
第43話 お仕事見学会
しおりを挟む
私たちが二年生になり早数ヶ月、本日は社会科見学と言う名のお仕事見学会。
昨年のお仕事体験では現役のメイドさん達に混じって一緒に体験するという趣旨だったが、今度は一歩下がった視点から、プロのメイドはどのように動いているかを学ぼうというもの。
何でもまずは経験、その後反省の意味も込めて改めて現役のメイドさん達から技術を盗み、学ぼうというのが学園の教育方針なんだとか。
この後私たちはそれぞれの現場へと就職していくのだが、何時までも教えを乞うだけでは己の成長にはならず、自ら先輩達の動きや技術を学んでいけるよう、ひよっ子である今のうちにその方法を教え込むのが目的らしい。
「それで、私達はなんでココに来ているの?」
見上げれば、そこにあるのは気高くそびえるレガリア城。建国以来修繕と改築の繰り返しで当初の姿からは随分と変わったらしいが、間違いなくその歴史と造形美はこのレガリア王国随一であろう。
それにしてももう一度言うが、なんで私達はここにいるのだろう……
お仕事見学会、その第一陣として私のクラスとお隣のイリアさんのクラスがここへとやってきた訳だが……普通お城へはやって来ないよね?
「ア、ア、ア、アリスさん……こ、これはまた貴女の計らいなんですの?」
隣にいるイリアさんが声を震わせながら私に向けて尋ねてくる。
いやいや、居候の存在でそんな大それた計画なんて立てられませんって。
私たちが今いる場所は本城と呼ばれており、どちらかと言うと割と入りやすい場所ではある。中には立ち入り禁止のエリアもあるが、国を挙げてのパーティーや、一般の人でも受付でしっかり手続きさえすれば足を踏み入れる事だって出来ると聞いているので、別段私たち生徒が来ても不思議ではないのかもしれない。しれないが、国王であるお義父様もいれば、レガリアの四大公爵家と呼ばれる公爵様達だって働いている国の重要施設だ。それを幾ら国が運営している学園だからといって、お城を見学しようなどと誰が考えるだろうか。
「ロサ先生、毎年お仕事見学会ってお城に来ているんですか?」
隣で口をポカンと開けて呆然とお城の外見を見上げているロサ先生。
本当は新人でいきなり担任を持つ予定はなかったらしいが、私たちのクラスを受け持つはずだったマリー先生が産休で長期休養に入った為、急遽手が空いていたロサ先生に白羽の矢が立ったと言う事らしい。
それを聞いたココリナちゃんは「きっと他の先生がアリスちゃんのクラスを受け持つのを嫌がったんだよ。だから何も知らないロサ先生に無理やり押し付けたに違いないね」と、やたら力説していたが、私が原因のように言われるのはどうかと、少々本気で尋ねてみたい。
「……」
一向に返事が返ってこないので心配になって様子を見てみるも、その姿は先ほどと変わらずただ呆然と見上げているだけ。
いつぞやのココリナちゃんのように意識が飛んでいる感じではないが、心配になってもう一度声をかけてみる。
「ロサ先生?」
「えっ!? ア、アリスさん、今何か言いました?」
「えっと、毎年お仕事見学会でお城に来ているんですか? って聞いたんですが」
ようやく私の言葉が聞こえたのか、慌てて質問の内容を返してくれる。
「い、いえ、今年はなぜだか特別だって聞いています。他の先生方はお城に行くのが怖いからって今回無理やり私に……あっ、いえ、なんでも……」
あ、やっぱりそうなんだ。
少々最後に出てきた言葉が気にならないでもないが、心の何処かでプロのメイドさんに学ぶならこれもアリかも? と思っていたが、やっぱりお城の見学会は如何にスチュワートと言えど異例だったらしい。
まぁ、普通そうだよね。いくら国が運営する学園だからといって流石にこれは……
「と、とにかく先に進みましょうか。何時までもただ見上げているだけと言う訳にもいきませんし、案内人さんを待たす訳にもいきませんので」
事前に聞いている内容ではお城からガイド役の案内人が付き、私たちはその方について行き要所要所で見学&説明を聞くというもの。
先ほどチラッとロサ先生の口から飛び出したように、二クラスあるのにお城の中まで付き添うのはロサ先生たった一人。ここまで引率してくださった先生方もいるにはいるのだが、全員緊急時の為に待機しておかなければならないとかで、現在は入り口付近にある受付の控え室にてサボッて……コホン、お仕事をされているとの事。
どうやらロサ先生は『新人は色んな経験を積んでおいた方がいい』との事で、無理やり生徒の引率を任されたらしい。
「……ではここから先、8つのグループに分かれて私たちがご案内する事になります」
待っていてくださったのは案内役をしてくださる男女混合の使用人さん、計18名。私たちの1クラスが約30名ずつなので、1グループが大体7~8名となる訳だが、そこは2クラス合同という事で無理やりイリアさんと、昨年同じクラスだったプリムラさんとユリネさんを誘う。
二人は昨年行われた合同お茶会が少々トラウマになっているようだが、イリアさんが涙目で必死に説得してくれたお陰で、再び懐かしい顔ぶれが揃う事になった。
「それでは参りましょうか」
二人の黒髪執事さんと、二人のメイドさんに案内されながら最初の目的地であろう食堂へと向かう。
どうやら1グループに案内役は二名づつ付き、私たちの質問や疑問に対応してくれるんだという。だけど何故だか私たちの班だけ2名多い、なんで?
一人疑問を浮かべながらまたお義母様かお義姉様の罠かと思い、じっくり案内役の4人を凝視する。
まず二人のメイドさんだが、少なくとも私が知る中では一度も会ったことはないだろう。もしかして向こうは私の事を知っているかもしれないが、私から話しかけたり、暮らしているお屋敷で働いているメイドさんではまずないと断言出来る。
すると残る二人の執事さんだが……なんだろう、何処かで会った気はするんだけど、私の知っている男性ってほとんどがブロンドの髪色をしてるんだよね。もちろんブロンドの髪と言っても色合いが違うので、全員が全員一緒の髪色と言う訳じゃないが、黒髪の男性ともなるとその数はかなり少なくなる。
「ねぇ、お城ならアリスちゃんも詳しいんでしょ?」
必死に記憶を探っていると、隣を歩くココリナちゃんが小さな声で話しかけてくる。
「ううん、余り本城には来た事がないの」
「そうなの?」
私やミリィ達が暮らすのはここから離れたプライペートエリア。よく物語なんかでお城の最上階に王様の寝室があったりするが、何分歴史の古いお城な為に仕事をおこなう分には問題ないが、生活するとなれば色々不便だという理由で、お城の敷地内に私たちが暮らすお屋敷が用意されている。
もちろん警備はこちらよりも厳重な上、壁や木々で目隠しをされているので、例え城の本城で働いていてもプライベートエリアへは立ち入る事が許されていないが、逆に私達もお城の本城への立ち入りは手続きを済ませないと行く事が出来ない。
「それではアリスさんでもここの事は詳しくないんですね」
と、私たちの話を聞いていたリリアナさんが質問を被せてくる。
「うん、多分ミリィやティアお義姉様も詳しくないんじゃないかなぁ? 流石にお義兄様やお義母様は詳しいだろうけど」
本城とは言わば会社で言う本社だからね。いくら親族でもそうそう理由もないのに簡単には足を運ぶわけにはいかないんだ。
「王子様や王妃様はわかるけど、聖女様も?」
「そうだよ。神殿はこことは違う場所にあるし、国の象徴である聖女様が普通にここを歩いていたら変でしょ?」
本城で働いている方々は基本仕事着か、騎士服と呼ばれる階級の分かれた服を着ている。これは公爵様やここで働く貴族方も同じで、パーティーのような煌びやかな服装の者は一切いない。唯一例外が王妃であるお義母様だけらしいが、聖女であるお義姉様が聖なる衣と呼ばれる衣装姿で現れたら大騒ぎになること間違いないだろう。
「ねぇ貴女達、さっきから王子様や聖女様とかって、一体何の話をしているの?」
私たちの話を後ろから盗み聞き……コホン、聞いていたのであろうロサ先生が不思議そうに尋ねてくる。
唯一引率であるロサ先生はどのグループからも誘われず、一人寂しそうにしていたので私たちのグループへと招待した。
「もしかしてロサ先生はご存じないんですか?」
「えっ、何のこと?」
ココリナちゃんの発した言葉に全く心当たりがない私は一人疑問を浮かべるが、それ以外のメンバー……プリムラさんとユリネさんを除く全員が、ロサ先生を可哀想な人を見る様な目で暖かく迎える。
「うん、これから大変だろうけど先生も頑張ってね」
「これも運命だと諦めてください。人生悪いことばかりではありませんから」
「こうやってまたアリの巣に嵌って行くんですね」
「まぁ、人生諦めが肝心。これも不運だと思って頑張って下さい」
「あ、貴女達。不運だとか人生を諦めるだとか一体何を言ってるの!?」
ココリナちゃん達から出てきた言葉で一人怯えるロサ先生であったが
「言葉の通りですわ、参考にはならないかもしれませんが、私はもう諦めました」
重い、すんごく重い言葉でイリアさんが止めを刺す。
「もうすぐ分かりますから、先生ガンバ!」
「「「「ガンバ!」」」」
ココリナちゃん以下5名でロサ先生を励ます姿を、私はただ呆然と眺めるのだった。
昨年のお仕事体験では現役のメイドさん達に混じって一緒に体験するという趣旨だったが、今度は一歩下がった視点から、プロのメイドはどのように動いているかを学ぼうというもの。
何でもまずは経験、その後反省の意味も込めて改めて現役のメイドさん達から技術を盗み、学ぼうというのが学園の教育方針なんだとか。
この後私たちはそれぞれの現場へと就職していくのだが、何時までも教えを乞うだけでは己の成長にはならず、自ら先輩達の動きや技術を学んでいけるよう、ひよっ子である今のうちにその方法を教え込むのが目的らしい。
「それで、私達はなんでココに来ているの?」
見上げれば、そこにあるのは気高くそびえるレガリア城。建国以来修繕と改築の繰り返しで当初の姿からは随分と変わったらしいが、間違いなくその歴史と造形美はこのレガリア王国随一であろう。
それにしてももう一度言うが、なんで私達はここにいるのだろう……
お仕事見学会、その第一陣として私のクラスとお隣のイリアさんのクラスがここへとやってきた訳だが……普通お城へはやって来ないよね?
「ア、ア、ア、アリスさん……こ、これはまた貴女の計らいなんですの?」
隣にいるイリアさんが声を震わせながら私に向けて尋ねてくる。
いやいや、居候の存在でそんな大それた計画なんて立てられませんって。
私たちが今いる場所は本城と呼ばれており、どちらかと言うと割と入りやすい場所ではある。中には立ち入り禁止のエリアもあるが、国を挙げてのパーティーや、一般の人でも受付でしっかり手続きさえすれば足を踏み入れる事だって出来ると聞いているので、別段私たち生徒が来ても不思議ではないのかもしれない。しれないが、国王であるお義父様もいれば、レガリアの四大公爵家と呼ばれる公爵様達だって働いている国の重要施設だ。それを幾ら国が運営している学園だからといって、お城を見学しようなどと誰が考えるだろうか。
「ロサ先生、毎年お仕事見学会ってお城に来ているんですか?」
隣で口をポカンと開けて呆然とお城の外見を見上げているロサ先生。
本当は新人でいきなり担任を持つ予定はなかったらしいが、私たちのクラスを受け持つはずだったマリー先生が産休で長期休養に入った為、急遽手が空いていたロサ先生に白羽の矢が立ったと言う事らしい。
それを聞いたココリナちゃんは「きっと他の先生がアリスちゃんのクラスを受け持つのを嫌がったんだよ。だから何も知らないロサ先生に無理やり押し付けたに違いないね」と、やたら力説していたが、私が原因のように言われるのはどうかと、少々本気で尋ねてみたい。
「……」
一向に返事が返ってこないので心配になって様子を見てみるも、その姿は先ほどと変わらずただ呆然と見上げているだけ。
いつぞやのココリナちゃんのように意識が飛んでいる感じではないが、心配になってもう一度声をかけてみる。
「ロサ先生?」
「えっ!? ア、アリスさん、今何か言いました?」
「えっと、毎年お仕事見学会でお城に来ているんですか? って聞いたんですが」
ようやく私の言葉が聞こえたのか、慌てて質問の内容を返してくれる。
「い、いえ、今年はなぜだか特別だって聞いています。他の先生方はお城に行くのが怖いからって今回無理やり私に……あっ、いえ、なんでも……」
あ、やっぱりそうなんだ。
少々最後に出てきた言葉が気にならないでもないが、心の何処かでプロのメイドさんに学ぶならこれもアリかも? と思っていたが、やっぱりお城の見学会は如何にスチュワートと言えど異例だったらしい。
まぁ、普通そうだよね。いくら国が運営する学園だからといって流石にこれは……
「と、とにかく先に進みましょうか。何時までもただ見上げているだけと言う訳にもいきませんし、案内人さんを待たす訳にもいきませんので」
事前に聞いている内容ではお城からガイド役の案内人が付き、私たちはその方について行き要所要所で見学&説明を聞くというもの。
先ほどチラッとロサ先生の口から飛び出したように、二クラスあるのにお城の中まで付き添うのはロサ先生たった一人。ここまで引率してくださった先生方もいるにはいるのだが、全員緊急時の為に待機しておかなければならないとかで、現在は入り口付近にある受付の控え室にてサボッて……コホン、お仕事をされているとの事。
どうやらロサ先生は『新人は色んな経験を積んでおいた方がいい』との事で、無理やり生徒の引率を任されたらしい。
「……ではここから先、8つのグループに分かれて私たちがご案内する事になります」
待っていてくださったのは案内役をしてくださる男女混合の使用人さん、計18名。私たちの1クラスが約30名ずつなので、1グループが大体7~8名となる訳だが、そこは2クラス合同という事で無理やりイリアさんと、昨年同じクラスだったプリムラさんとユリネさんを誘う。
二人は昨年行われた合同お茶会が少々トラウマになっているようだが、イリアさんが涙目で必死に説得してくれたお陰で、再び懐かしい顔ぶれが揃う事になった。
「それでは参りましょうか」
二人の黒髪執事さんと、二人のメイドさんに案内されながら最初の目的地であろう食堂へと向かう。
どうやら1グループに案内役は二名づつ付き、私たちの質問や疑問に対応してくれるんだという。だけど何故だか私たちの班だけ2名多い、なんで?
一人疑問を浮かべながらまたお義母様かお義姉様の罠かと思い、じっくり案内役の4人を凝視する。
まず二人のメイドさんだが、少なくとも私が知る中では一度も会ったことはないだろう。もしかして向こうは私の事を知っているかもしれないが、私から話しかけたり、暮らしているお屋敷で働いているメイドさんではまずないと断言出来る。
すると残る二人の執事さんだが……なんだろう、何処かで会った気はするんだけど、私の知っている男性ってほとんどがブロンドの髪色をしてるんだよね。もちろんブロンドの髪と言っても色合いが違うので、全員が全員一緒の髪色と言う訳じゃないが、黒髪の男性ともなるとその数はかなり少なくなる。
「ねぇ、お城ならアリスちゃんも詳しいんでしょ?」
必死に記憶を探っていると、隣を歩くココリナちゃんが小さな声で話しかけてくる。
「ううん、余り本城には来た事がないの」
「そうなの?」
私やミリィ達が暮らすのはここから離れたプライペートエリア。よく物語なんかでお城の最上階に王様の寝室があったりするが、何分歴史の古いお城な為に仕事をおこなう分には問題ないが、生活するとなれば色々不便だという理由で、お城の敷地内に私たちが暮らすお屋敷が用意されている。
もちろん警備はこちらよりも厳重な上、壁や木々で目隠しをされているので、例え城の本城で働いていてもプライベートエリアへは立ち入る事が許されていないが、逆に私達もお城の本城への立ち入りは手続きを済ませないと行く事が出来ない。
「それではアリスさんでもここの事は詳しくないんですね」
と、私たちの話を聞いていたリリアナさんが質問を被せてくる。
「うん、多分ミリィやティアお義姉様も詳しくないんじゃないかなぁ? 流石にお義兄様やお義母様は詳しいだろうけど」
本城とは言わば会社で言う本社だからね。いくら親族でもそうそう理由もないのに簡単には足を運ぶわけにはいかないんだ。
「王子様や王妃様はわかるけど、聖女様も?」
「そうだよ。神殿はこことは違う場所にあるし、国の象徴である聖女様が普通にここを歩いていたら変でしょ?」
本城で働いている方々は基本仕事着か、騎士服と呼ばれる階級の分かれた服を着ている。これは公爵様やここで働く貴族方も同じで、パーティーのような煌びやかな服装の者は一切いない。唯一例外が王妃であるお義母様だけらしいが、聖女であるお義姉様が聖なる衣と呼ばれる衣装姿で現れたら大騒ぎになること間違いないだろう。
「ねぇ貴女達、さっきから王子様や聖女様とかって、一体何の話をしているの?」
私たちの話を後ろから盗み聞き……コホン、聞いていたのであろうロサ先生が不思議そうに尋ねてくる。
唯一引率であるロサ先生はどのグループからも誘われず、一人寂しそうにしていたので私たちのグループへと招待した。
「もしかしてロサ先生はご存じないんですか?」
「えっ、何のこと?」
ココリナちゃんの発した言葉に全く心当たりがない私は一人疑問を浮かべるが、それ以外のメンバー……プリムラさんとユリネさんを除く全員が、ロサ先生を可哀想な人を見る様な目で暖かく迎える。
「うん、これから大変だろうけど先生も頑張ってね」
「これも運命だと諦めてください。人生悪いことばかりではありませんから」
「こうやってまたアリの巣に嵌って行くんですね」
「まぁ、人生諦めが肝心。これも不運だと思って頑張って下さい」
「あ、貴女達。不運だとか人生を諦めるだとか一体何を言ってるの!?」
ココリナちゃん達から出てきた言葉で一人怯えるロサ先生であったが
「言葉の通りですわ、参考にはならないかもしれませんが、私はもう諦めました」
重い、すんごく重い言葉でイリアさんが止めを刺す。
「もうすぐ分かりますから、先生ガンバ!」
「「「「ガンバ!」」」」
ココリナちゃん以下5名でロサ先生を励ます姿を、私はただ呆然と眺めるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
【完結】どうやら魔森に捨てられていた忌子は聖女だったようです
山葵
ファンタジー
昔、双子は不吉と言われ後に産まれた者は捨てられたり、殺されたり、こっそりと里子に出されていた。
今は、その考えも消えつつある。
けれど貴族の中には昔の迷信に捕らわれ、未だに双子は家系を滅ぼす忌子と信じる者もいる。
今年、ダーウィン侯爵家に双子が産まれた。
ダーウィン侯爵家は迷信を信じ、後から産まれたばかりの子を馭者に指示し魔森へと捨てた。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる