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しおりを挟む2日後の夜、ウォルトに教えてもらった家を訪れた。
僕が来ても来なくても専属娼婦の契約は始まっているらしい。
とりあえず、挨拶だけでもと思いやって来て驚いた。
「えーっと、あなたが雇われた専属の?」
「はい。マリンです。よろしくお願いします。」
「…何歳?」
「20歳です。」
「え?本当に?15歳くらいかと…」
「童顔ですよね。小柄ですよね。でも20歳なのです。」
「ああ、ごめん。」
「いいのです。では行きましょう?」
「どこに?」
「ベッドに。抱きに来られたのですよね。どうぞ。」
そう言って、奥の部屋に入っていく。
え?マジで?
部屋に向かうと、マリンは服を脱いでいた。
小柄の割には胸はそこそこある。
「あのですね、私、初めてなのです。
なので、ご迷惑かもしれませんが、今日は優しくしてほしいです。」
「は?初めてなの?本当にいいの?僕で後悔しない?」
「いいのです。
ワケあって結婚はできないし、でもその辺の男や娼館で初めてを経験する気もなくて。
でも、この歳になっても一度も経験しないまま過ごすのも何かモヤモヤして。
つまり、経験してみたいと興味はすごくあって。後腐れなく楽しみたいのです。」
「っはは。女性もそう思うんだね。
正直言って、僕もそんなに経験豊富ってわけじゃないんだ。
だから、痛かったり嫌なことがあれば言ってくれたらいい。
契約は一年かな?一緒に楽しもうか。」
女性を初めて抱いたのは学園に入ってすぐの頃。
毎年、新入生を相手に閨での行為を教えてくれる未亡人や高位貴族の愛人を辞めた裕福な女性が何人かいるらしい。
爵位も何も関係ない。ただ希望に沿った男を探してもらうそうだ。
僕は先輩から声をかけられて何も知らずに連れて行かれた。
お金を取ることもしない。娼婦なわけでもない。
ただ、若い子に教えて数回遊ぶだけ。それが一つの楽しみでもあるらしい。
1回~数回で終わることがほとんどだが、僕は相手の希望で10回ほど続いた。
これ以上続けると別れがつらくなると言われて、さよならした。
挨拶に来たつもりが、結局そのまま夜を過ごしてしまった。
純潔の女性は僕も初めてだったので、時間をかけて優しく抱いた。
彼女は満足してくれたようだ。
次は10日後に訪れると、遅いと言われた。
10日毎だと月に3回しか来ないのか?契約金を貰いすぎて申し訳なくなると言われた。
じゃあ、週に一度?と聞くと、結局3日に一度と押し切られた。
来る回数が少ない方が楽でいいと思うのに、マリンは興味が勝っているみたいだ。
そんなに楽しみにされると、僕としても嬉しくなる。
回数をこなすと、マリンの感じやすいところがわかるようになり、マリンもどんどん敏感に反応するようになった。
だけど、お互い情事に溺れないように気をつけた。
この家以外では会わなかったし、朝まで過ごすこともしなかった。
そうして一年が経ち、マリンの契約期間を終えた。
最後の夜もいつも通りに楽しんで、笑顔で別れた。もう会うことはないだろう。
3日後、家に行ってみた。違う女性がいた。
マリンとはまた違うタイプの女性だった。18歳。彼女も初めてだった。
優しく抱いた後、結局彼女とも3日毎に訪れる約束になった。
どうやらウォルトは、お金には困っているけれど娼婦になっていろんな男に抱かれることに抵抗がある女性を選んでいるのではないか?
初めてなら病気持ちの心配もない。
一年だけ同じ男と肌を重ねるのは、恋人と別れるようなものだ。抵抗は少ない。
こうして僕は一年毎に替わる専属娼婦の純潔を奪うことから始まり、積極的に快楽を求める女性へと仕上げるような情事で終える流れで何年も過ごした。
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