【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる

おはぎ

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後日談

ユウトの嫉妬

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「カイラ……?」

 目に写ったのは、間違いなく俺の番となった獣人。だが、綺麗な女性の獣人と腕を組んで明らかにそういうことをするであろう店に入って行ってしまった。ここの通りはいわゆるそういう店が立ち並んでいるため、通らないようにと言っていたのはカイラで、俺も近づかないようにしていた。それがたまたま、今日はこの通りを抜けた店でのお使いを頼まれたため来たのだ。それで見たのは……。

「う、浮気? え、あれ、でも見間違いっていうことも……」

 呆然とその場から動けないまま、ブツブツと呟く。それでも、やっぱりあの姿はカイラで、俺は見間違えるはずがないという謎の自信もあって、しばらくボーッと立っていた。

 どういうことだろう。……俺じゃ、俺だけじゃ、満足出来なかったのかもしれない。俺は気持ちよくしてもらうばっかりで、カイラを気持ちよくさせられていたかと言われると自信がない。

 ここに近付けさせたくなかったのは、店を利用していることを隠したかったから?獣人の中ではこれは普通のことなのだろうか。人間は獣人と違って気にするだろうからと、俺のためを思って近付けさせないようにしていた?

 グルグル考えても何も解決せず、行き交う人の視線に気付いて慌ててその場を通り抜けた。

「た、ただいま戻りました」

「おお、買えたかの。……どうしたんじゃ、顔色が悪いぞ?」

「い、いえ、何でもないです。それより、これはどう使うのですか?」

 俺は足早に治療院に戻ると、グランさんに見透かされそうになるのに焦って、無理矢理話題を変えてやり過ごした。そんな俺に、グランさんは片眉を上げたが、それ以上は何も言わず。だが、俺はさっき見た光景が忘れられず何度も手を止めては心配そうに見られてしまい、何とか自身を奮い立たせた。そして、仕事が一段落した時に今日は帰るように言われてしまった。

「ユウト、体調が優れんのじゃろ。今日は帰った方がいい。カイラに……」

「い、いえ! 大丈夫です、あの、いや、そうじゃなくて、一人で先に帰ります!」

 グランさんからカイラの名前が出た瞬間に、思わず大きな声を出してしまった。今、カイラと会ってしまったら……。何故か怖くて、逃げたくて、グランさんに頭を下げると止める声を聞こえないふりして外へと出た。

 ……どうしよう。

    家に帰る気になれなくて、ウロウロと街を彷徨う。そもそも、家に帰ってもいいのだろうか。もし、あの時一緒にいた人にカイラが惹かれているのなら、俺は邪魔者になる。俺は、カイラとは、その、番、というもので、恐らく前の世界でいう結婚相手?のようなものだとは思う。つまり、婚約しているということになるのかな。番は生涯一人だけだと言っていた。でも、人には心もあるし、性格や相性だって合わなければ一緒にはいられないと思う。

    大丈夫、もしカイラに別れを切り出されても、俺は働いているし収入もある。一人で、生きていくことはできる……。

    そう思うのに、胸が苦しくなって、目頭が熱くなってきて、どんどん不安や悲しみが湧き出てくる。

「だ、大丈夫、そうだ、知らないふりすれば……」

 何も見ていないふりをして、カイラに言われるまで黙っていれば、まだカイラと一緒にいられる。そうだ、そうすれば……。そう思うのに、どんどん悲しくなってきて涙が溢れてきた。

 俺は感情を制御できなくなってしまい、慌てて路地の方へと体を滑り込ませて他の人に見えないように身を縮めた。

「うっ、な、何で、涙が……」

 止められなくて、慌てて涙を拭うもポロポロと流れてきてどうしようもなくなる。ひっく、としゃくり上げそうになった時、

「……ユウト!」

 強い力で腕を掴まれたかと思うと、そのまま勢い良く引かれ、突然のことに踏ん張れるわけもなく身体が傾いた。

「良かった……」

 安心する匂いに全身を包まれて、俺は反射的にその背に腕を回した。

「グランにユウトの様子がおかしいって聞いた。一人で帰ったって聞いて、心臓が止まるかと思った」

    熱を持つ身体と整っていない呼吸に、俺を探し回ってくれていたのかと驚く。そして、それと同時にこのまま黙っていれば、カイラは俺を捨てることはないんじゃないかと打算的な考えが浮かんでくる。

「す、すみません、あの、ちょっと買い物して帰ろうと思って」

 震える声でそう言うと、少し身体を離したカイラが心配そうに見下ろしてきた。

「何か食べたいものがあるなら、俺が買ってくるから。確かに身体も熱っぽいし、早く家に帰ろう?」

 そう言われて、罪悪感に襲われる。体調が悪いわけではないのに、心配させて探し回らせてしまった。カイラの目が見れなくて、少し下を向きながら、

「い、いえ、大丈夫です。えっと、か、帰……」

 言葉を繋げるも、それ以上声が出なくなって震える唇をただ開閉する。

「ユウト? 顔色が悪い、すぐに帰ろう」

 そう言ったカイラはすぐに俺を抱き上げてほとんど走るように家へと帰った。

「寒くない? 熱は? 痛いとこは?」

 ベッドに降ろされて、心配そうに覗き込まれながら聞かれ、俺はただ首を横に振った。

「寝てたら、大丈夫です」

 何もしんどくないのだが、そう言うしかできず、布団を頭まで被って顔を見ないようにする。すると、布越しに優しく頭を撫でられたのが分かった。

 ……やっぱり、離れたくないなぁ。

 この優しい手が、俺じゃない他の誰かを撫でるのを、俺は黙って見ていられるのだろうか。じわじわと涙が溢れてきて、声を殺して息を潜めた。目をギュッと閉じてやり過ごそうとした時、ガバっと布団を剥ぎ取られて思わず目を見開いた。

「ユウト、駄目だ、やっぱり診てもらいに行こう」

 カイラは血の気が引いた顔でそう言うと、俺を抱き起こして強く抱き締めてきた。ドクドクと早い心臓に、カイラが本気で俺のことを心配していることが分かって、どうしようもなく嬉しくなってそれと同時に胸が痛んだ。

「だ、大丈夫です、その、違うんです。体調が悪いわけじゃ」

「でもこんなに苦しそうだ、もし何かあったら……!」

 遮るように言われ、抱き締められている腕が僅かに震えているのが分かって、慌ててカイラの胸に手をついて身体を少し離す。

「ちが、違うんです、大丈夫なんです、その、体調じゃなくて、気持ちの問題で……」

「気持ち? どういうこと?」

 眉を下げて俺の顔を覗き込むカイラは真剣で、俺のことを想ってくれていることが分かってそれに少し満たされる。俺は視線を下げて、ウロウロと彷徨わせる。口を開こうとするが、どう言えばいいのか出てこなくて、言葉を紡げない。

 疲れていた?そう言うと仕事のことでグランさんに迷惑がかかってしまうかもしれない。考え事をしていて?じゃあその考え事は何かと聞かれてしまう。ぐるぐると言い訳を考えるが上手く話せる気がしない。

「……ユウト?」

 カイラが顔を近付けてきた時、咄嗟に顔を背けてしまった。ハッとしたが、それより先に押し倒される。

「ユウト、何があった? 俺が嫌になった? ……誰か、気になるやつが、できた?」

 心配していた表情から一変し、笑っていない目で見下され両手をシーツに押し付けられる。

 気になるやつ……? それは、俺じゃなくてカイラじゃないか。

「治療院に来たやつ? 獣人?」

 綺麗な獣人といたのは、カイラじゃないか……!

 問い詰めるように言われて、俺は顔を歪めた。まるで俺が浮気したみたいに。浮気したのはカイラの方なのに……!

「う、うぅ、うー……っ、か、カイラが、カイラが、悪いのに……!」

 ボロボロと涙を零しながら、溢れてきた感情をカイラにぶつける。

「え、ユウト? 何、俺?」

「カイラが、悪いのに……! 何で、俺が怒られるのっ!」

 わあああと泣き叫ぶ俺に、カイラが目を見開いて戸惑っているのが分かったが、止めることが出来ず。

「う、浮気してた、カイラが、浮気したのにっ!」

 あれだけ黙っていようと、見て見ぬふりしようとか、グダグダ考えていたのにそれらは何処かへ行ってしまったらしい。わあわあと泣きながらカイラに叫ぶ俺は、カイラの表情は確認出来なくて。ひっくひっくとしゃくり上げながら、少し落ち着いた俺の目に写ったのは、顔を赤くして呆然と見下ろすカイラの顔だった。

「……カイラ?」

 てっきり呆れられているか怒っているかと思ったのに、予想外の反応を見せるカイラに戸惑って涙が止まる。

「あ、いや、えーっと、ごめん」

 珍しく歯切れの悪いカイラは俺を離して身体を起こすと、口元に手を当てて嬉しそうに目を細めた。俺がカイラの反応にポカンとしていると、腕を引っ張られて俺の身体も起こされる。

「何で、嬉しそうなんですか」

 小さい声で聞くと、カイラの獣耳がピルっと揺れた。

「ごめん。嫉妬してくれたことが嬉しくて。何か勘違いしてることは分かったけど、体調が悪くなるぐらい俺のことが好きだって言われてるみたいで」

 嬉しそうに尻尾を揺らして、愛しげに俺を見てそう言ったカイラに、俺はふと思い返す。

 俺は、カイラに自分の気持ちを伝えたことがあっただろうか。いつもカイラから愛情を注がれるだけで、俺はそれを返していただろうか。浮気だなんだの前に、俺はカイラに何も返せていなかったのではないだろうか。でもそれを自覚しても、先に確かめたいことがある。

「勘違い?」

 恐る恐る聞いてみると、

「浮気って、誰かから何か聞いた?」

「……お店に、入って行くのを見ました。綺麗な人と」

 俯きながら言うと、指で優しく顎を挙げられ顔を合わせられる。

「あぁ、それはその店の店員だよ。その店で暴れているやつがいると通報があって行ったんだ。まぁ、行ったらすでにそこの店員たちに抑え込まれていたから引き取っただけだけど」

 優しく言われ、額にキスを落とされた。

「う、腕、組んでました」

「あの辺りで働いているやつらはみんな距離が近いんだよ。でもユウトが嫌な気持ちになるならちゃんと振り払うね」

「え、あ、いえ、でも仕事なら……」

「可愛い、ユウト。嫌だったんだね、ごめんね」

 カイラは俺の顔中に唇を落としては嬉しそうに笑ってそう言った。そんなカイラとは裏腹に、俺はどんどんと恥ずかしくなってきた。

 簡単に言うと、カイラは仕事でその店を訪れていただけということだったのだ。それを一部分だけ見てしまった俺は、勝手に盛大な勘違いをして一人喚いていたのだ。何だそれ、恥ずかしすぎる……!

「あぁ、可愛い。ごめんね、俺がもっとユウトを安心させていれば嫌な気持ちにさせずにすんだのに」

 抱き締められて、何度も可愛いと、好きだと言われて全身で愛情を注いでくれるカイラに、俺は顔が熱くなりながらも、抱き締め返した。

「あ、お、俺も、カイラが好きです」

「っ、ユウト、可愛すぎる」

 意を決して返すと、唇を塞がれる。後頭部に回ったカイラの手に優しく撫でられながら、深くなる口付けに必死についていく。

「んんっ……ぁ……はぁ……っ」

 舌を絡められ、熱くとろけそうな感覚に力が抜けていく。甘噛みされてビクッと肩が揺れると、なだめるように舌を迎え入れられて優しく吸われる。いつの間にか身体は倒され、服の裾から入ってきた手が肌を這う。ピンと立った胸の飾りを指でいじられ、声が漏れる。それすらも食べられるようなキスに身体の熱が上がっていく。

「はぁ、はぁ、んっ」

「可愛い、ユウト。触っていい?」

 俺の返事を聞く前に、足の間に手を伸ばしたカイラにすでに立ち上がっているそこを直に触れられる。その刺激で身体がビクつくが、カイラはそのまま大きな手で握るとゆるく擦ってきた。

「あっ、カイラっ!」

 上も下も刺激されながら、口を塞がれ快楽だけを与えられる。達しそうになった時、手を緩められて、思わず自分の手が伸びたがそれを阻まれシーツに縫い付けられた。

「んんっ、かいらぁ」

「やばいな、可愛すぎる」

 手を腹に当てられて温かいものが流れたかと思うと、カイラのものが俺の中に入ってきた。圧迫感に一瞬息が止まるが、すぐに中で敏感な部分を突かれて声が上がる。

「あっ、あっ、そこ、だめ……っ」

「っ、ここ? ユウト、可愛い」

 突かれて呆気なくイッてしまったが、それからも何度も身体の熱を上げられては達して、さんざんカイラに愛されて夜が更けていった。


――――


「なんかめちゃくちゃ機嫌良いっすね、カイラさん」

「あー……。ユウトが嫉妬してくれたんだと。まぁ機嫌が良いならいいだろ」

「いやでもさっきから皆めちゃくちゃ薙ぎ倒されてるんですけど……」

「あぁ、さっさとユウトを迎えに行きたいんだろ。早く終わらせたいんだろうよ」

「いや、結局機嫌悪くても良くても俺等への扱い全然変わらないんですけど!?」 

「そりゃ仕方ねぇだろ。さっさと扱かれてこい」

 悲鳴を上げながらカイラに扱かれる部下たちを見ながら、確かに機嫌の良いカイラに苦笑する。そして、さっさと仕事を終わらせたカイラがユウトを迎えに行ったのを見届けて、倒れてる部下たちを叩き起こすのだった。
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