頬杖をつく女 2017.5.23 〜

第14章 軌跡

人生で証拠を残しながら生きる。

振り返りです。


私は、人生で証拠を残しながら生きる。


幼少期、ウィスキーのCMを観ながら、心が押し潰されそうになる。

ビロード(ベルベット)の素材の服を触る、幸せな夢を見る。

木靴を捜して走りだす。


眠る女は眠っていないから、タイトルを変えて欲しいと、襞襟をつけた外国人に取り囲まれる夢を見た。


「眠る女は、眠っていない。それを知るのは同じ美術館にいる少女だけ」と奇妙な寝言を言う。



フェルメール没後300年の年に、月刊プリンセスで、連載された『悪魔の花嫁』7巻には、フェルメール時代の絵の具作りにそっくりな描写があった。

私は、異常なほどの、懐かしさを感じ、なかばパニックになる。


気になって気になって仕方がない曲『クリスマスの12日』は、オランダ国家ウィルヘルムスと、出だしのフレーズが似ていた。

真珠の耳飾りの少女の絵を眺めていたら、背後で「その絵は、まだ好きになっちゃ駄目」という声が聞こえた。


みんなの歌で流れていた『メトロポリタンミュージアム』に強烈なインスピレーションを感じ、メトロポリタンミュージアムを目指す。


ポンキッキーズで、歩いて帰ろうを歌う斉藤和義さんの髪型が、非常に懐かしく思う。

ベルベットの素材の服を触っていたあの夢の人と、似た髪型だと思った。



私が選んだ短大は、過去世の母の名前(カタリーナ)が付いた短大だった。

私は、結婚して子供を産んだが、1人目の子供は、ギロチンの日(4月25日)が誕生日、2人目の子供は、マリー・アントワネットがギロチンで処刑された日(10月16日)だった。


3人目の子供は、呪いから守って貰う為に授かった。