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第17章 クリスマスの12日、私が体感した12日間の霊がかり
クリスマスの12日 – Mark and Risbeau's Fantastic Adventures
しおりを挟むとても、とても興味深い記事を見つけました。
クリスマスの12日には、裏の意味があるそうです。
※ 以下は、すべて転載文
クリスマスの12日 – Mark and Risbeau's Fantastic Adventures
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/markandrisbeau.wordpress.com/2007/12/07/クリスマスの12日/amp/%3Fusqp%3Dmq331AQQCAEoAZgBk773zufUzangAQ%253D%253D
僕の好きなクリスマスキャロルに、「クリスマスの12日」という面白い歌があります。これからの季節によく耳にする楽しいメロディの曲です。
もともと17世紀イギリスの遊び歌からはじまった歌で、子供たちが輪になってまず1番を次々と歌い、一巡すると歌詞を追加した2番をまた順繰りに歌う…という風に、どんどん歌詞が長くなる、記憶力・滑舌力・忍耐力が要求される遊戯だったそうです。
この歌の1番の歌詞はこんなです:
On the first day of Christmas クリスマスの一日目
My true love sent to me 愛しい人がくださったのは
A partridge in a pear tree なしの木にとまる1羽のヤマウズラ
2番はこうなります:
On the second day of Christmas クリスマスの二日目
My true love sent to me 愛しい人がくださったのは
Two turtledoves and 2羽のキジバトと
A partridge in a pear tree なしの木にとまる1羽のヤマウズラ
さらに3番はこうなります:
On the third day of Christmas クリスマスの三日目
My true love sent to me 愛しい人がくださったのは
Three French hens 3羽のフランスニワトリ
Two turtledoves and 2羽のキジバトと
A partridge in a pear tree なしの木にとまる1羽のヤマウズラ
こうして順にギフトが追加され、最後の12番はこうなります:
On the twelfth day of Christmas クリスマスの十二日目
My true love sent to me 愛しい人がくださったのは
Twelve drummers drumming 12人の太鼓を打つドラマー
Eleven pipers piping 11人の笛を吹く笛吹き
Ten Lords a-leaping 10人の跳ねる貴族
Nine ladies dancing 9人の踊る貴婦人
Eight maids a-milking 8人の牛乳を搾る乙女
Seven swan a-swimming 7羽の泳ぐ白鳥
Six geese a-laying 6羽の卵を産むガチョウ
Five golden rings 5個の金の指輪
Four calling birds 4羽のさえずる小鳥
Three French hens 3羽のフランスニワトリ
Two turtledoves and 2羽のキジバトと
A partridge in a pear tree なしの木にとまる1羽のヤマウズラ
ちょっと計算してみると、この12日間で鳥類184羽、女性76人、男性30人、ミュージシャン34人、指輪40個が送られてくることになるので、置き場所に困るというご意見もあるでしょうが、なんとも歳末らしく景気のいい話ではないですか。それにしても、この歌のギフトの内容は17世紀のイギリスでは、やった~!うれしいなあ、というようなものだったんですかね。
実は、この遊び歌には裏の意味があるそうなのです。
まず、クリスマスの12日間とは、キリストが誕生した12月25日から、東方の3賢者が嬰児キリストを礼拝に訪れる公現祭の1月6日までを言うそうです。
英国では16世紀に国王ヘンリー8世が個人的な理由により英国教会を創立し、カソリックの信仰を禁じました。この歌詞には、当時表だっては口に出せないカソリックの重要な教義が織り込まれている、という説があるらしい。ご参考まで裏の意味を一覧にしてみますが、詳しい内容については当方にお問い合わせいただいてもお答えしかねます(笑
My true love 神
A partridge in a pear tree 十字架にかけられた神の子キリスト
Two turtledoves 旧約と新約聖書
Three French hens 東方の賢者の3つの贈り物
Four calling birds 4篇の福音書
Five golden rings モウゼの5書
Six geese a-laying 天地が創造された6日
Seven swan a-swimming 聖霊の7つの贈り物
Eight maids a-milking キリストが説いた8つの幸福
Nine ladies dancing 使徒パウロによる9つの恵み
Ten Lords a-leaping モウゼがシナイ山で授けられた十戒
Eleven pipers piping ユダを除く11人の使徒
Twelve drummers drumming 12条からなる使徒信条
遊び歌にしては少々凝りすぎているという気がしないでもないが、そういえば、いろは歌に隠された柿本人麿(ではなかったらしいですが)のメッセージというのもこじつけ臭かったですよね。
さて、米国にこの歌にちなんだ統計があるのでご紹介しましょう。それは、クリスマスの12日目のギフト・アイテムを各一個ずつ今年のクリスマス・シーズンに送るとしたら、どのくらいのコストになるか真面目に市場調査して集計したものです。この指標は米国のPNCという銀行が1984年から毎年12月前に公表していますが、今ではクリスマス物価指数としてれっきとした統計資料になっています。継続は力。詳しくは下のチャートをクリックしてください。
2007年の発表によると、今年の合計は統計を取り始めた84年以来最高の19,507.19ドル(約215万円)になるそうです。また、この12日間に愛しい人が支払う総額も、統計が始まって以来最高の78,100ドル(約860万円)となるとのこと。PNCの分析では、その主な原因はミルク搾りの乙女たちの賃金の上昇と商品取引価格の高騰だそうです。豪気な愛しい人もその実遣り繰りが結構大変なのではないかと心配されるところです。
ホリデイ・シーズンにちなんだ陽気でトボけた経済統計を公表するあたりに、アメリカのビジネスの遊び心としたたかな宣伝努力を感じていただけたでしょうか。
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