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第22章 目と目の間にある、第3の目
『フランダースの犬』
しおりを挟む『フランダースの犬』のこと書いてますね。
2015/04/01 15:05
※ タイトルと前文略
ルーベンスと言えば、思い出す出来事があります。
小学生の時に見たアニメ番組「フランダースの犬」
あの番組を見ながら、ルーベンスの絵が出た瞬間思いました。
「あっ、これは、昔から知っている絵だ。懐かしい。凄く懐かしい。」って
ネロやパトラッシュが死んでしまうという悲しいシーンで、小さいながら胸を痛め、可哀想、何故ネロやパトラッシュが死んでしまわなきゃいけないんだろうと悲しみを感じながらも、そのアニメ番組を見た日は1日中
「何故、私はあの絵を知っていると思ったのか?いつあの絵を見たのだろう?どこであの絵を見たのだろう?」と、ず~っと自分に問いかけをしていたんです。
結局、答えは見つかりませんでしたが、大人になって、「ああ、前世で見たんだね!」って、あの幼い日のモヤモヤが解決したんです。
今、第三者の目が開いていて、色々なことを感じ取っているんですが、子供の頃は純粋だから、今以上に色々なものが見えていたんだろうなぁって思いました。
懐かしさからフランダースの犬の最終回の場面、あらすじ見つけたので転写します。
※アントワープ大聖堂(ベルギー)の絵画「キリスト昇架」。縦4.6メートル。ルーベンス33歳の頃(1610年)の作
この作品は そもそもはこの大聖堂の中に収められるために作られたものではありません。
川岸のステーン城の近くに 以前あった
聖ワルブルグ教会の主祭壇のために描かれたものです。
けれども その聖ワルブルグ教会が1817年に取り壊されたため
その前年1816年に この大聖堂へと移されました。
これにより「キリスト降架」と対を成す形で展示されることになります。
※感動的なシーン
ネロは 「十字架を立てる」(「キリスト昇架」)と「十字架から降ろす」(「キリスト降架」)の二つの祭壇画を見ることが夢でした。
しかし これらの絵には幕が引かれていて 特別料金を払わないと見せてもらえなかったのです。
「パトラッシュ、あれを見ることができたらなあ。あれを見られさえしたらなあ」
「あれ ってなんだろう?」とパトラッシュは思いました。
そして 大きな 思いやり深い 同情的な目でネロを見上げました。
「あれ」というのは 聖歌隊席の両側に掲げてある 布で覆われた二つの名画のことでした。
名画の前を通り過ぎる時 ネロはそれを見上げながら パトラッシュにつぶやきました。
「あれを見られないなんて ひどいよ パトラッシュ。ただ貧乏でお金が払えないからといって!
ルーベンスは絵を描いたとき 貧しい人には絵を見せないなんて 夢にも思わなかったはずだよ。
ぼくには分かるんだ。ルーベンスなら 毎日でも いつでも絵を見せてくれたはずだよ。絶対そうだよ。
それなのに 絵を覆いをしたままにしておくなんて! あんなに美しいものを 覆って暗闇の中に置いておくなんて!
金持ちの人が来てお金を払わない限り あの絵は 日にも当てられないし 人の目に触れることがないんだよ。
もし あれを見ることができるのなら ぼくは喜んで死ぬよ。」
けれども ネロはその絵を見ることができませんでした。
そして パトラッシュはネロを助けることができませんでした。
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