頬杖をつく女 2017.5.23 〜

第42章 終戦を思い出す…この世は、逆さまだ。

よく見たら人違い… いや、猫違いだった。

お盆入りは、13日の金曜日だった。

私の記憶が確かだったら、中秋の名月の日も、13日の金曜日だったような…？




8月13日のお昼頃、郵便局の前で

白と黒のパンダみたいな猫に出会う。




よく見たら人違い…   

いや、猫違いだった。



白と黒の配色はよく似ているが、ずいぶんとスリムで、パンダというのは、あまりにも失礼だ。





猫が、横断歩道の前で、立ち往生している。

向こう側に渡りたいみたいだが、車の往来が激しい。




向こうに行きたそうにしながら、うずうずしている猫に気付いて、
1台の車が止まった。



ブレーキの音に、ビックリしたのか？

猫は、向こう側へ行くどころか、2、3歩後ずさりした。

猫は、横断しなかった。

動かない猫の様子を確認して、ゆっくりと車は、走り出した。




「もう。せっかくのチャンスだったのに！」

私は、猫に向かってテレパシー？で話しかけたら、猫が、私の目をじっと見つめた。



その後、なかなか、向こう側に行けない猫が、気になって仕方ないから、私は前に進めないでいた。



とりあえず、猫を見守っていようと思った。




右側からも、左側からも、車は来ない。


今がチャンスだと思った時


「今だ！行け！！」自然に声が出た。



周りから見たら、絶対私、変な人…    



まぁいいか。


「無事に渡れて良かったなぁ。」


と思い猫を見つめた。




道路の向こう側へ渡り終えた瞬間

　
猫は、振り返って私を見た。






不意に何だか、袖振り合うも多生（たしょう）の縁を感じた。



スピリチュアルの世界では、犬よりも猫の方が、波動が高いらしい。













「袖振り合うも多生（たしょう）の縁」 : 日本語、どうでしょう？
https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=326

「袖振り合うも多生の縁」ということばはご存じだと思う。 
道を行くとき、見知らぬ人と袖が触れ合う程度のことも前世からの因縁によるという意味から、どんな小さな事、ちょっとした人との交渉も偶然に起こるのではなく、すべて深い宿縁によって起こるのであるという意味のことばである。