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第42章 勇者は誰?
あれこれ、私が言わなくても大丈夫だ。
しおりを挟む幾つか歌詞をピックアップしてみた。
《昔々からこの世界は 陰と陽でできていて 何かと都合の悪い方を 悪だと決めたのは人間さ》
そう、権力者の都合で、善悪が決められる。
《人の心に鈍感になって その瞳は灰色さ 白も黒もぐちゃぐちゃになって 神様の涙が見えないかい? 》
白も黒もぐちゃぐちゃ
本当にその通りだと思う。
《すべてを見ているようで すべてが透けていたりさ すべてを知ってるようで 何もわかっちゃいないんだよ 目に見えるものに縋っても 手に入るものは刹那の栄光 》
うん。何も分かっちゃいないんだよ。
全ては、諸行無常… 刹那の栄光だ。
《世界を変えるには 1人の勇気で十分だ 正義のヒーローの 仮面の下も知らずにね 偽物勇者は僕だった。 》
《君を傷つけていたのは僕だ。
正義のヒーローに仮面はいらない 偽物勇者はバイバイだ。
心が灯っていく ひとつになっていくでしょ 昔々からこの世界は ひとつでできていた。》
君を傷つけていた僕も、偽物勇者の1人…
偽物勇者はバイバイだ。
最終的に、昔々からこの世界はひとつだったことに、辿り着く。
曲を聴いて思った。
「私があれこれ言わなくても、若い人たちは、
この世の中の真理が理解出来ているんだよな。」
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