頬杖をつく女 2017.5.23 〜

第8章 クローディアの秘密

日本のクローディア⑤

私は、図書館で借りた、その本を 
隅から隅まで、目を通してみようと思いついた。 


モナ・リザの体に似た絵が、どこかに必ずあるはずだと 
私は、確信に近いような感情を抱いていた。


そして、私は、ついに発見した！！ 


ｼﾞｮｳﾞｧﾝﾆ･ｱﾝﾄﾆｵ･ﾎﾞﾙﾄﾗｯﾌｨｵ(？)が描いたとされる 
『リッタの聖母』を 私は発見した。 


この絵は下絵だけダ・ヴィンチが描いたとされており 
着色を別の画家がした為に、世の中にあまり知られていない作品である。 

カラフルな着色が施されてある、とても温かみのある作品である。 

しかも、顔は、モナ・リザと、ちっとも似ていない。


『リッタの聖母』と『モナ・リザ』は、何の関連性もない絵のように一見、判断されてしまう。 


しかし… 
よくよく見ていると 、何かが似ている。 

そう… 
体だけ似ているのだ。 

まず体型が似ているような気がした。 

妙な言い方になってしまうが、
推定バストサイズが同じような気がする。 

加えて、構図が全く一緒なのである。 
細かいところを見れば爪の形が似ている。 


モナ・リザもリッタの聖母も 
四角い爪の形をしている。 


リッタの聖母は、深爪しそうなくらいの短い爪が描かれているが、原形は、モナ・リザと同じだと思った。