頬杖をつく女 2017.5.23 〜

鏡子 (きょうこ)

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第11章 これからどう生きるか?

木靴を探したあの日

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「幼い頃の記憶なんて、あてにならない」

誰しも、そう言うだろう。

確かに、それはそうなのだけど、
私が、その不思議な体験を覚えていたのには、訳がある。

この世でもなくあの世でもない、とても心地良いフゼラフな夢を見た。

そんな幸せな夢を見た後、私は突然目が覚めて、布団から飛び起きた。
現実に戻されあたふたし、木靴を探して走りだしたのだ。


あの日のことを覚えていたのは…  絶対に忘れない。

何故?それは…木靴を探した後、現実に戻された私は、
天井の下あたりから、声を聞いたから。


「今日のことは、大きくなって、本にしなきゃいけない大切なこと。だから、絶対に忘れちゃだめ。」


確かに、そう言われた。


あの声の主は誰だったのか?

私は、ブログやアルファポリスの小説等では、“天使”と書いた。


神様のお使いの天使だったのか?それとも守護霊のようなものなのか?
正体は不明…


だけど、そう言われたという事実だけは、確固たる自信がある。


そして、
「私は、絶対に忘れなかった」という記憶にも自信がある。


私は、その体験の後で、小さいながら、夢に関連のあるものを探した。


親戚の人から、長崎の銘菓“ざびえる”をもらった。
お菓子(ざびえる)に巡りあった時は、「私が夢で、触ってた服の肌触りと同じだ」と思って、その箱を大事なものを入れる宝箱にした。
私は、そうして記憶を定着させたのだ。


絵本で、シマウマを見た時、
「この動物は、私が、世界で一番大好きな動物」そう思った。


幸せな夢に、しましま模様を見たから…
シマウマが好きになった理由は、決して忘れてはならない夢に関連していた…   

それも、記憶として定着させた。


小さい頃の記憶があてにならない、そんなこと誰にも言わせない…


私は、幼いながらに、沢山の証拠集めをしたのだった。
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