BL短編

水無月

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人外

箱庭の村 ①

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 ※ くすぐり、キス、人外受けを含みます。途中一瞬逆転しますが、人外受けです。



 どうぞ▽





















「お。やってるやってるー」

 我が物顔でキッチンに入ってきたのは、隣人の夏男(なつお)くん。家族でも親戚でもなんでもない奴が、ほいほいと家に入ってくる。
 もう慣れっこだし、ここでは珍しくない。
 山奥のド田舎。人口の八割が七十歳以上と、限界を通り越した集落だ。
 夏男はそんな限界集落で産まれた男児。宝物のように大事にされて育ったせいか、少々生意気だ。同じ男としてはたまにほっぺ引っ張ってやりたくなるが、世話になっている身なので我慢だ。

 俺はそちらを見もせずに手を動かし続ける。

「そうよー」
「なーに作ってんの? 加羅(から)ちゃ~ん」

 俺の名前を友人のように言いながら、猫のようにすり寄ってくる。

 ……昨日までは加羅お兄ちゃんだった気がするが。どんどん舐めた呼び方になってるな。いっぺんど突いた方が良いか? 年上舐め取ったらあかんど。
 苛々しながらも、覗き込んでくる顔を押し返す。

「邪魔や」
「ふごご」

 菓子作りで鍛えた腕力で押され、夏男がよろけながら離れる。
 ぷうっと頬を膨らます。

「加羅ちゃん生意気~」
「ブーメランぶっ刺さってんぞ」
「はあ~? 俺は素直ないい子なんですーっだ」

 無視しながら、着色料を足した液を型に流し込む。

「何この赤い液体」
「ゼリー液」
「ゼリー? 水っぽいじゃん」
「冷蔵庫で固めたらあのぷるぷるのゼリーになるんや。素人は引っ込んでろ」
「固めるのにぷるぷるって、変なの~」

 クスクスと笑う猫目男子。笑うと更に猫みが強くなる。

「あー、まあ。確かに……」

 冷蔵庫で冷やすとって言えばいいか。

「いつ食べれるのー?」

 なんで食べる気満々なんだ。

「明日」
「明日⁉ ゼリーってそんな時間かかるの?」
「しっかり冷やすんだよ」

 そろ~っと運び、冷蔵庫に入れ、扉を閉める。

「赤ってことは、いちご?」
「グレープフルーツ」
「酸っぱいじゃん! 俺酸っぱいの嫌い。甘いのにしてよ」
「俺が食べるんだから」
「俺も食べるもん」

 誰だよこんなに甘やかしたの。何むすっとしてんのこの子は。中学生だろ? ゼリーで文句言わない。
 片づけを始めると周りをうろちょろし出す。

「手伝おっかー?」
「おっ。助かる。じゃあ洗い物全部任せたぞ」
「遊んでくるー」

 くるっと背を向け、廊下を走って行く。

「まったく……」

 スポンジに洗剤を垂らすと、一気に洗い上げた。



 村の人は良くしてくれているが、村は坂が多く入り組んでいて地図を見てもよく分からない。慣れるまでは何度か迷う覚悟をしておいた方が良いな。
 なんせ視界が木、木、木、夕焼け、木、カラス、木、木、点滅する古びた街灯しかない。
 都会で見飽きたはずのネオンが恋しい。

「暗いんだよ~」

 スマホのライトで足元を照らす。陽が落ちると一気に闇に包まれる。街灯などが無い時代って、こうだったんだろうな。と、ノスタルジックな雰囲気に浸る……余裕もない。怖い。
 知らなかった。明かりの無い道ってこんなに怖いんだ。
 無料でミョウガが採れると聞いて、山の中で調子に乗っていたらこんな時間に。教えてくれたおばあさんも「早く帰るように」って言ってくれたのに。

(豆腐に山盛り乗せて食べよ……)

 誤魔化すために晩飯のことを考えながら歩いているとじゃりじゃりと、足音のようなものが、聞こえた、気がした。

 ばっと振り返ると、一本道の山道で人影が揺れた。

「うわっ!」

 飛び上がりライトを向けるが、そこには何もない。伸びきった雑草の中で、虫の声が聞こえるだけだ。

「……? 気のせい、か? ……ビビらせやがって」

 ホッとして前を向くと、人の顔が浮かび上がった。

「おあああああっ!」
「うえぁっ!」

 山に俺の絶叫が響く。と同時に、驚いたのか顔も悲鳴を上げた。

「はっは……? は……?」

 転がったスマホを、細い手が拾い上げる。
 白いTシャツに動きやすそうなズボン。
 この時間帯は逆光で全然顔が見えないが、よくよく観察すれば夏男だった。
 尻餅をついている俺を見下ろし、小馬鹿にするように口角を吊り上げる。

「大丈夫うぅ? 熊と遭遇したような声出しちゃって」

 はい、どうぞ、とスマホを差し出してくる。
 俺は暴れ回る心臓を誤魔化すように尻をはたいて立ち上がると、スマホを引っ手繰った。

「ビビらせんな!」
「あれあれ? そんな態度で良いの? 都会野郎がさぁ。村八分にしてあげよっか」

 にこっと猫のように目を細め、間近から見上げてくる。

「……」
「冗談だよ……。さ、帰ろ」

 背を向け、暗い道も軽い足取りで歩いて行く。

「……なんだよ」

 口の中で呟き、少し離れて中学生についていく。
 のろのろと歩く影がついてきていることに、ふたりは気づいていなかった。



 明かりのつく家に帰るとホッとする。
 晩の支度をしていると、どたどたと夏男がやってきた。

「ああん?」
「今日も加羅ちゃん寂しく独り飯なんでしょ? 俺が一緒に食べてあげる~」

 どんだけ失礼だこいつは。
 一人用の狭い机に、勝手に品を並べていく。

「おいおいおい。何してんだ。帰れ。家で食え。母さん寂しがってるぞ」
「母ちゃん今日、集会で遅くなるからいないんだ」
「……」

 そう言われると放り出せない。
 ミョウガを乗せた豆腐を二人分用意する。

「ほら。これも食え」
「……嬉しいけど、ミョウガ乗せすぎ。少量が美味しいんだって。これじゃミョウガが主役じゃん!」

 どかっと畳に尻を下ろすと、プシュッと缶ビールを開ける。

「嫌なら食うな」
「喉乾いた」
「飲み物持ってこいや」

 オレンジジュースを放り投げる。

「おっと……。ありがとー」

 二人で乾杯し、食卓を囲む。
 天井から吊り下げられた豆電球が点る室内。光の量が物足りないが、飯を食うだけならこのくらいでも十分だ。
 ほんの数日前まで住んでいた部屋を思い出す。煌々とした照明。何とも思わなかったが、こういう暗い感じのなんと落ち着くことか。
 都会暮らしに限界を覚え、田舎へ移住した。
 案外住みやすい。そりゃ不便オブ不便だが、人付き合いが楽しいのだ。
 きちんと挨拶して決まり事さえ守っていれば、野菜とか野菜とか分けてくれたりする。
 毎日食べないと腐らせるほどだ。野菜を買いに販売所に行った記憶が最初の一~二回しかない。お返しは何が良いと聞いても、「いらんいらん。それより芋もってけ」と同じ返しをされる。
 飯の量は減ってないのに、体重が二キロほど落ちた。持ってきた服が、ダボつく。ズボンはベルト必須になってしまった。これが野菜の力か。

 夏男の母ちゃん作のきんぴらも美味しい。

「絶品だな。これ」
「加羅ちゃんがそうやって褒めるから~。も~。母ちゃん週四で作るようになったじゃんか」
「何が不満なんだよ」

 こんなウメーのに。

「うんこめっちゃ出るんだって。一日に二回トイレ行くのめんどい……」

 食事中にこのガキは。

「ざけんな。大人にるとどんだけうんこ出にくくなると思ってんだ! 腹がスッキリするありがたみを知れ!」

 子どもっぽいところばかり目につくが、姿勢や箸の持ち方が教科書のように洗練されている。お年寄りに囲まれているから、口を酸っぱくして言われたんだろうな。こいつがちょいちょい俺の家に来るのも、そういったわずらわしさから逃げているのかも。
 なんだろう。ギャップというやつか? 不覚にも、心の中で、少し、ちょっとだけ「きれいだな」と思ってしまう。少しな!
 こっちはあぐらかいて片膝立てて座って、箸で流し込んでいるのに、あいつは正座だぜ。
 そう思うと可愛げが、ある、かも。

「……」

 ちらっと、窓の外に目をやる。
 街灯の数が明らかに足りない外はもう真っ暗闇だ。
 ふと頭に浮かぶのは、気のせいだった人の影。

 ……今日は、外に出るのを控えた方が良い。なんとなしにそう思った。

「加羅ちゃん? どしたの?」

 窓の外をじっと見ている俺を不審がったのか、ぽこっと缶ジュースの蓋を開けた夏男が訊ねてくる。

「いや。そういやお前は? なんであの道歩いてたんだ?」

 山道は山の奥に繋がっているという。ミョウガの場所を教えてくれたばあさんが言っていた。中学生が夕方に近づいて良い場所ではないはずだ。
 夏男はごくごくと美味そうにジュースを飲む。

「……おいしいー。あの辺は俺の散歩コースだからね。奥まで行ったら怒られちゃうけど、入り口辺りまでだったら構わないもん」
「そーかよ」

 へっと笑い、きんぴらをご飯に乗せてかきこむ。うますぎ。

 食後。皿洗いを終えて戻ると、夏男がテレビを叩いていた。

「おーい。テレビと喧嘩すんな」
「加羅ちゃん。だって! すぐにザザッてなるんだもん」

 だからって叩いてどうする。
 時計を見ると、九時を回っていた。

「夏男。今日はもう泊っていけ」

 目を丸くして振り返る。

「え? いいの?」

 普段なら送っていくところだが、今日はもう外出したくない。
 バスタオルと適当な寝間着を放り投げる。

「風呂行ってこい」
「う、うん。一緒に入る?」

 こいつは何度か俺の家に泊まったことがあるはずだが。あの狭い風呂に二人入ると思っとるんだろうか。物理的に無理です。俺が足伸ばすことができない狭さだぞ。

「入らない。行け」
「ぶーい」

 ブーイングと返事を混ぜるな。
 風呂場も気に入っている。「隣のろろろ」のような風呂だ。あれを激狭にした感じ。
 夏男が入浴している間にガタガタと、建付けの悪い扉を閉めて回る。田舎だから防犯意識低いのかと思っていたが、すべての家に鍵がついている。開けっ放しにしていると、入ってくるそうだ。

 熊が。

(こえー)

 朝起きると、小窓に熊が挟まっており壁尻のようになっていたと、村人が話しているのを聞いた。熊とか現れたら、俺は絶対に腰抜かすね。

「あ、こいつ」

 廊下をささっと何かが横切る。壁だろうが平気で登っているのはヤモリだ。

「俺の家でーす。出てってくださーい」

 箒で外に追い出す。

「はい。しっしっ」

 ぺっと放り出されたヤモリは暗闇に溶けていく。足が速い。すっかりヤモリやカナブンを追い出す用の箒になってしまった。

「はあ。ああいうのはいいけど、蜂が入ってくるのはまいったわ……」

 テレビの部屋に戻ると、ビクッと肩が跳ねた。
 俺の服を着た夏男が髪を拭きながら、テレビを見ていたのだ。

(……物音しなかったぞ?)

 それだけ俺がヤモリに夢中になっていたのだろうか。ヤモリに夢中になる年じゃないぞ。首を傾げながら部屋に入ると夏男が顔だけで振り向く。

「次、加羅ちゃんどーうぞー」
「俺の家なんだけどね」

 ギシギシ鳴る廊下を進み、開けっ放しの風呂場の戸をくぐる。ここの戸だけ閉まらん。どう頑張っても。
 脱衣所のスペースなどないので、洗濯機の横で服を脱ぐ。たまに洗濯機に肘打ちしてしまう。痛い狭い。

「およ」

 浴室に熱気を感じない。夏場に風呂に入ると湯気で死にそうになるのに。

「……ってことは」

 浴槽に手を突っ込む。ぬるい。

「また壊れたのか」

 たまにお湯が出ない時がある。それじゃあ夏男は温まらなかったんじゃないのか? 言えよ! なんでわがままなくせにこういう所は我慢すんだよ。
 ゆるいお湯で頭と体を洗い、ぬるい湯に浸かる。

「……?」

 そう言えば、夏男が泊まるときによく壊れるよな……。
 ブンブンと頭を振る。偶然をあいつのせいにするのは良くない。
 ガタッ。

「え?」

 窓が揺れた気がする。
 ザパァと立ち上がり勢いよく窓を開けた。

「……な」

 誰かが、角を曲がっていった。村人か? こんな時間に俺の家の付近で何やって……

 すぐに湯から上がり、急いで身体を拭いて服を着る。タオルを肩にかけテレビの部屋に行くと、部屋の電気が消えていた。一瞬帰ったのかと心臓が跳ねたが、布団が敷かれており、夏男は眠っているようだった。
 肺に溜まっていた空気を吐き出す。

「焦った……。せっかく風呂入ったのに、汗かいた」

 さっきの影が熊なら、夏男に外に出ないよう忠告しようとしたのだが……寝ているなら大丈夫か。以前、俺が寝ぼけて蹴っ飛ばしても起きなかったし。

「って、俺の布団も敷いてくれたのか」

 かなりぐしゃっているが、素直に嬉しい。

(こーいう可愛い部分だけなら……。駄目か)

 それはそれで「こいつ誘拐されるんじゃないか」と心配になる。図太い奴の方が見ていて安心する。
 斜めになっている布団に寝転がる。熊がうろついていると思うと少々不安だが、流石に壁ぶち破ってまで入ってこないだろう……と信じたい。

(もしもの時は、俺が守ってやらなきゃ)

 そんなことを考えていたせいか、いつの間にか夏男を抱き締めて眠っていた。



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