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それも愛?これも愛?
爪
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「フレイヤの事は婚約者は知っているのか?」
兄の言葉に夫が
「殿下は全て知っています。殿下だけではなく陛下も皇后も…皆、フレイヤを大事に思ってくれています。
知らないのはフレイヤ本人だけです。」
夫の言葉に兄は少し驚いたようだが私を見つめ微笑みながら
「一目でわかったよ。
フレイヤが皆から愛され大事にされているのが…」
そう言うと兄が胸ポケットから一枚の書類を机に置く。
「もう知っていると思うが神託がおりた。
全容はそこに書かれている通りなんだが…
正直、神託の意味が広すぎて…
『聖女の解放』とはそもそも何からの『解放』なのか?
聖女の義務からの『解放』なのか?
それとも聖女の力を『解放』するのか?
同じ『解放』でも意味合いがまったく違ってくる。
どちらにしてもティセとしてはフレイヤ本人の意思を尊重したいと思っているのだが…」
「聖女を解放せよ」
義務からの「解放」ならば聖女は何らかの役割を持って生まれたことになる。
祖母の聖女としての役割は「自分の身を削って人を癒すこと」だった。
そして聖女の力の「解放」
だとしたら……
フレイヤの魅了も予知も亡くなった赤子さえよみがえらせる力を世に知らしめることになる。
人は欲深い……
実の妻の実の母を傷つけ売りさばいた祖父や父のような人がもしフレイヤを利用するために近づいてくるかも知れない。
「フレイヤには聖女だとは言いたくありません。」
私の言葉に夫もうなずく。
「今、殿下が聖女量産計画を実行しています。
ティセでいう聖女の力が帝国でいう魔力と似ているのです。
なので今、魔力を持った子供達を集め、魔塔から講師を雇い魔法学園として運営する準備をしています。
数年後には魔法学園を卒業した量産型聖女が各国で支援活動を行います。
殿下の考えだと量産した聖女を各国に派遣することによって聖女の価値を下げることによってフレイヤの聖女としての価値も下がり、フレイヤを守ることが出来ると……」
夫の言葉に兄が
「それは素晴らしい考えだ。どうしても国によって貧富や技術の差が出てしまう。
かつてのティセは国家予算の四割を祖母の犠牲で補っていた。
簡単に手に入る富に目がくらみ、湯水のように金をつかい祖母の遺体すら売りさばいてしまった。」
兄が私の手に小さな宝石箱をのせる。
「これしか見つけられなかった……」
箱を開けてみる
!!!
「これは祖母の……爪?」
シルクの布の上に干からびた爪が一枚だけ置かれている。
「父が他界して、父と祖父のくだらないコレクションを全部売り飛ばしたんだ。
大半は国庫に返したのだが、どうしてもこれだけは手に入れたくて…」
ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
「お帰りなさい。おばあ様……」
兄の目にも涙がうかぶ。
「助けてあげられなくてすまなかった。」
兄が深々と頭を下げる。
私は首を横にふる。
「お兄様……どうか私達と共にフレイヤを守って下さい。」
私の言葉に兄は大きくうなずいた。
兄の言葉に夫が
「殿下は全て知っています。殿下だけではなく陛下も皇后も…皆、フレイヤを大事に思ってくれています。
知らないのはフレイヤ本人だけです。」
夫の言葉に兄は少し驚いたようだが私を見つめ微笑みながら
「一目でわかったよ。
フレイヤが皆から愛され大事にされているのが…」
そう言うと兄が胸ポケットから一枚の書類を机に置く。
「もう知っていると思うが神託がおりた。
全容はそこに書かれている通りなんだが…
正直、神託の意味が広すぎて…
『聖女の解放』とはそもそも何からの『解放』なのか?
聖女の義務からの『解放』なのか?
それとも聖女の力を『解放』するのか?
同じ『解放』でも意味合いがまったく違ってくる。
どちらにしてもティセとしてはフレイヤ本人の意思を尊重したいと思っているのだが…」
「聖女を解放せよ」
義務からの「解放」ならば聖女は何らかの役割を持って生まれたことになる。
祖母の聖女としての役割は「自分の身を削って人を癒すこと」だった。
そして聖女の力の「解放」
だとしたら……
フレイヤの魅了も予知も亡くなった赤子さえよみがえらせる力を世に知らしめることになる。
人は欲深い……
実の妻の実の母を傷つけ売りさばいた祖父や父のような人がもしフレイヤを利用するために近づいてくるかも知れない。
「フレイヤには聖女だとは言いたくありません。」
私の言葉に夫もうなずく。
「今、殿下が聖女量産計画を実行しています。
ティセでいう聖女の力が帝国でいう魔力と似ているのです。
なので今、魔力を持った子供達を集め、魔塔から講師を雇い魔法学園として運営する準備をしています。
数年後には魔法学園を卒業した量産型聖女が各国で支援活動を行います。
殿下の考えだと量産した聖女を各国に派遣することによって聖女の価値を下げることによってフレイヤの聖女としての価値も下がり、フレイヤを守ることが出来ると……」
夫の言葉に兄が
「それは素晴らしい考えだ。どうしても国によって貧富や技術の差が出てしまう。
かつてのティセは国家予算の四割を祖母の犠牲で補っていた。
簡単に手に入る富に目がくらみ、湯水のように金をつかい祖母の遺体すら売りさばいてしまった。」
兄が私の手に小さな宝石箱をのせる。
「これしか見つけられなかった……」
箱を開けてみる
!!!
「これは祖母の……爪?」
シルクの布の上に干からびた爪が一枚だけ置かれている。
「父が他界して、父と祖父のくだらないコレクションを全部売り飛ばしたんだ。
大半は国庫に返したのだが、どうしてもこれだけは手に入れたくて…」
ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
「お帰りなさい。おばあ様……」
兄の目にも涙がうかぶ。
「助けてあげられなくてすまなかった。」
兄が深々と頭を下げる。
私は首を横にふる。
「お兄様……どうか私達と共にフレイヤを守って下さい。」
私の言葉に兄は大きくうなずいた。
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