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途中
王国の王女様
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王国に着いて改めて自分の肩書きに恐れを感じる。
ティセの王位継承権を持つ帝国の公女であり、皇太子の婚約者という肩書きは自分が思うより威圧的で重いものだった。
帝国の学園では感じたことのないプレッシャーと疎外感が半端ない。
ディアがいなかったら…
隣でのんきに本を読むディアを見つめる。
「何を読んでいるの?」
私の問いにディアが応える。
「ティセの童話だよ。
案外、答えはこういう所にあるもんなんだよ。」
ディアが本を私の前に広げる。
「例えばこれなんだけど…」
ディアが指差した場所には『王国の王女様』と書かれていた。
「この王女様は恵まれない人達に自分の持っているものを分け与えていくんだ。
初めはパンだったり髪を結ぶリボンだったり…
でも評判がたつにつれて、どんどん欲求が大きくなっていったんだ。
パンやリボンがお金や宝石に変わり、終いには王女の命を……」
!!!
「命って…王女は命をあげちゃうの?」
本からディアへと視線を移そうと振り向くと…
目の前にディアの顔が…
!!!
思わずディアを押し退ける。
私のリアクションが面白いのかディアが笑いながら
「王女はそこで初めて自分が利用されていたことに気がついたんだ。
でっ…王女はどうしたと思う?」
ディアがいたずらっ子みたいに人差し指を立てると
「1…利用されていたことに傷つきながらも命をあげた。
2…傷ついた王女は自ら命を絶ってしまう。
3…利用してきた人達を皆殺しにしてしまう。
どれだと思う?」
ディアの話を聞いて前世で呼んだ童話を思い出した。
確か『銅像とつばめ』だったかしら…宝石で散りばめられた王子の像が群れから外れたツバメと出会い、困った人に散りばめられた自分の宝石をツバメに届けてもらう。
季節は冬に変わり、ツバメは寒い冬を越せずに死んでしまう。
そして宝石で飾られた美しい王子の像は宝石を全て困った人にあげてしまったせいでみすぼらしい王子像となり撤去されてしまう。
憐れに思った神様が王子像とツバメを天国に招き入れ幸せに暮らす……
つまり答えは
「1番かしら……」
私の答えにディアは首をふる。
「1番ではないんだ。
答えは3番…
王女は王である父親に頼んで王女を利用してきた町の人々を皆殺しにしたんだ。
それこそ女子供関係なくね。」
ディアが私を見つめる。
「何かひっかからないかい?
例えば食べ物や宝石といった類いを欲しがるならわかる。
でも、面と向かって命が欲しいと言う人がいるだろうか?
それに……町の人を皆殺しにする理由がわからないんだ。
いくら利用されたからといって、関係ない人々まで殺す理由はないだろう……
それにティセの童話にはこれに似た話が幾つかあるんだ。
どれも最後は町の人を皆殺しにして終わるんだ。」
ディアの言う通り、あれから童話や伝記を調べると、王女が王子になったり、動物になったりするものの結末はどれも同じだった。
何故、最後は大虐殺で終わるのかしら?
・・・・・
!!!!!
もしかしたら……
私はディアの部屋へと長い廊下を走り出す。
ティセが私達の為に用意してくれた屋敷は母が使っていた王宮だ。
母が帝国に嫁いだ後もおじ様が管理してくれていたため快適に過ごすことができる。
ディアの部屋の扉をノックする。
「ディア、入るわよ。」
扉を開けるとそこには…
ティセの王位継承権を持つ帝国の公女であり、皇太子の婚約者という肩書きは自分が思うより威圧的で重いものだった。
帝国の学園では感じたことのないプレッシャーと疎外感が半端ない。
ディアがいなかったら…
隣でのんきに本を読むディアを見つめる。
「何を読んでいるの?」
私の問いにディアが応える。
「ティセの童話だよ。
案外、答えはこういう所にあるもんなんだよ。」
ディアが本を私の前に広げる。
「例えばこれなんだけど…」
ディアが指差した場所には『王国の王女様』と書かれていた。
「この王女様は恵まれない人達に自分の持っているものを分け与えていくんだ。
初めはパンだったり髪を結ぶリボンだったり…
でも評判がたつにつれて、どんどん欲求が大きくなっていったんだ。
パンやリボンがお金や宝石に変わり、終いには王女の命を……」
!!!
「命って…王女は命をあげちゃうの?」
本からディアへと視線を移そうと振り向くと…
目の前にディアの顔が…
!!!
思わずディアを押し退ける。
私のリアクションが面白いのかディアが笑いながら
「王女はそこで初めて自分が利用されていたことに気がついたんだ。
でっ…王女はどうしたと思う?」
ディアがいたずらっ子みたいに人差し指を立てると
「1…利用されていたことに傷つきながらも命をあげた。
2…傷ついた王女は自ら命を絶ってしまう。
3…利用してきた人達を皆殺しにしてしまう。
どれだと思う?」
ディアの話を聞いて前世で呼んだ童話を思い出した。
確か『銅像とつばめ』だったかしら…宝石で散りばめられた王子の像が群れから外れたツバメと出会い、困った人に散りばめられた自分の宝石をツバメに届けてもらう。
季節は冬に変わり、ツバメは寒い冬を越せずに死んでしまう。
そして宝石で飾られた美しい王子の像は宝石を全て困った人にあげてしまったせいでみすぼらしい王子像となり撤去されてしまう。
憐れに思った神様が王子像とツバメを天国に招き入れ幸せに暮らす……
つまり答えは
「1番かしら……」
私の答えにディアは首をふる。
「1番ではないんだ。
答えは3番…
王女は王である父親に頼んで王女を利用してきた町の人々を皆殺しにしたんだ。
それこそ女子供関係なくね。」
ディアが私を見つめる。
「何かひっかからないかい?
例えば食べ物や宝石といった類いを欲しがるならわかる。
でも、面と向かって命が欲しいと言う人がいるだろうか?
それに……町の人を皆殺しにする理由がわからないんだ。
いくら利用されたからといって、関係ない人々まで殺す理由はないだろう……
それにティセの童話にはこれに似た話が幾つかあるんだ。
どれも最後は町の人を皆殺しにして終わるんだ。」
ディアの言う通り、あれから童話や伝記を調べると、王女が王子になったり、動物になったりするものの結末はどれも同じだった。
何故、最後は大虐殺で終わるのかしら?
・・・・・
!!!!!
もしかしたら……
私はディアの部屋へと長い廊下を走り出す。
ティセが私達の為に用意してくれた屋敷は母が使っていた王宮だ。
母が帝国に嫁いだ後もおじ様が管理してくれていたため快適に過ごすことができる。
ディアの部屋の扉をノックする。
「ディア、入るわよ。」
扉を開けるとそこには…
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