好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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途中

衝突

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あれれ?

目蓋が思うように開かない…それに鼻の奥がツーンとする。

「フレイヤ様!!
目を擦らないで下さい。
傷がつきますから…」

侍女にタオルで目を冷やしてもらいながら昨夜の醜態を知る。

「私が…泣いたの?」

何故、自分が泣いたのか?何も思い出せない。

昨日は確か、ディアと町へ行って…それから……

確か果物を買って、それから馬車に跳ねられた母親を救って…

ディアと約束したんだっけ…力は使わないと

「あっ……」

私は侍女の制止もきかずにネグリジェで裸足のままディアの部屋へと急ぐ、

「ディア…」

頭の中に映像が流れたのだ。

ディアの部屋の窓ガラスが割れてディアが大ケガをする場面が……

ディアの部屋の扉を開けると窓辺に佇むディアへと駆け寄り手を思いっきり自分の方へと引き寄せる。

ガシャーン

窓ガラスが粉々に砕け散る。

破片がスローモーションで空中をただよう。

バターン
二人して盛大に床に転がると空中をただよう窓ガラスの破片は静かに一ヶ所に綺麗に床に落ちる。

「ディア、怪我は?痛むところはない?」

ディアの体を隅々までチェックする。

かすり傷が一つもない事を確認すると安堵の為か腰が抜ける。

「良かった…本当に……」

ディアの手が私の両肩をつかむ。

「昨日、約束したじゃないか…力は使わないって…」

怒鳴るように大声で叫ぶディアに私まで声が大きくなる。

「何も使ってないわ…ただ頭の中にディアが大ケガをする場面が見えたの…何もしてないわ…」

わかっている。
私の事を心配して大声がでてしまったことは…

でも……

「大切な人が怪我をするかもしれないのに、ほっとけるわけないじゃない!!

ディアが私を心配するように私だってディアが心配なの!!

私はディアに守ってもらうだけの人にはなりたくないわ。

よく覚えておいてちょうだい、ディアと私は平等なの。守ってもらうだけの人にはなりたくないの!!」

ディアの手の力が抜ける。

「ごめん。そんなつもりじゃないのに……

ありがとう。おかげで怪我をしなくてすんだよ。」

ディアの声でそれが本心ではないことがわかる。
でも…それは仕方のないことだ。

だからこそディアにはちゃんとわかってもらわなくては…

お互いがお互いをあきらめる前に…

「ディア、私達はお互いに違う人間だわ…だから考え方も捉え方も違う。
ディアが私を想ってくれるように私もディアを想っているの…

きっと同じことがあったら…私はディアの為なら何度でも自分の力を使うわ。

だって、ディアも同じでしょ?
私の為に危険を犯しても何度も助けてくれたでしょう…」

ディアの瞳が揺れる。

「怖いんだ。
レイヤがレイヤではなくなっていく気がして…
昨夜だって……」

言葉がないまま見つめ合う。

互いに視線を逸らすことなく互いの想いをはかりあう。

互いを想えば想うほど想いは互いを傷つけていく。

身動きできない想いの強さに、ただ二人立ちすくむだけだった。
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