好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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途中

桃太郎

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「これが聖物ですか?」

ティセの北部にある大きな木を見上げる。

ガイド役を引き受けてくれた神官が私とディアの額を聖水で清めると私達に聖物の近くに行くようすすめる。

「これは聖木としてこの国が生まれる前からここで数えきれない年月を重ねてきました。

幾つもの戦争を幾つもの災害を災いを見届けてきました。

今回、ここにお連れしたのは…」

神官が深々と頭を下げる。

「聖女様に聖木を助けてもらいたくて…聖女様どうか聖木をお救い下さい。」

「ふざけるな!!」

ディアが大声で怒鳴りつけると私の手をとる。

「レイヤ帰ろう…」

ディアの不安な気持ちが私の手を掴む震える手でわかる。

「ディア……」

「お願いだ…レイヤ……」

ディアの手に力がはいる。

私は聖人君子ではない。
そんなものにはなりたくない。

それに…正直言って怖いのだ。
もしここで聖力を使えば私は本当に聖女として生きていかなくてはいけないかも知れない。

私は聖女になんてなりたくないのだ。

私はディアの手に手を添え微笑むと、神官の方へと振り返り深々と頭を下げる。

「神官様、私には聖木を救うことなど出来ません。」

そう謝るとディアの手をとり、来た道を引き返そうと神官と聖木に背を向けた。

バリバリバリバリ……

大きな音と地響きがすると

ドッシーン

大きな音と共に聖木が真っ二つに割れる。

そして

キュウキュウキュルル…

金色に輝く小さな男の子が木の割れ目からひょっこりと出てくる。

「ママ~、パパ~
おいていかないでぇ~」

!!!

小さな男の子は手を広げ私とディアの方へとヨチヨチと歩いてくる。

神官は驚きのあまり腰を抜かしている。
無論、私もディアも驚きのあまりに声が出ない。

「レイヤ…私の後ろへ。」

ディアが私の前に立つ。

「パパ~、ママ~」

男の子はディアの足にしがみつくと両手を広げ

「パパ…抱っこ…」

そう言って潤んだ瞳でディアを見つめる。

「殿下!!」

聖木の倒れた音で聖域の手前で待機していた護衛達が小さな男の子に刃をむける。

魔法騎士が男の子に捕縛の魔法をかける。

すると辺りが金色の光に包まれる。

「殿下、フレイヤ様!!」

護衛達が身を挺して私達を覆い隠す。

「パパ~ママ~、うわぁ~ん、わぁ~ん…」

男の子の泣き声がまるでサイレンのように辺りに響きわたる。

幾重にもかけられた私を守る保護魔法が発動しないところをみると……

「大丈夫だから…退いてください。」

ディアと護衛達に退いてもらう。

捕縛魔法によって光の紐にグルグル巻きにされた男の子の紐を解除してもらうと私は男の子を、優しく抱き上げだ。

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