好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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途中

助詞が違えば意味が変わる。

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「これって神託で言っていた事ではないでしょうか?
つまり…『助詞』の聞き間違いではないでしょうか?」

・・・・・

ディアが

「レイヤ、皆がわかるように説明して…」

そう言うとおじ様が大きくうなずく。

「神託では『聖女を解放せよ』とおりたんですよね?
でもこれが『聖女が解放せよ』とおりたなら今回の出来事に説明がつきます。
つまり『を』と『が』の聞き間違いかと…」

教皇の顔が青ざめる。

「そっそんなことはないと…」

教皇が言いきれないことは予想がついてきた。

それは神託がかなりアバウトだからだ。

おじ様から神託の話を聞いた時、つい笑ってしまった。

何故なら神託と言うより、占いの類いと同じ手法だったからだ。

前世で娘が好きな朝のTV番組の占いコーナーで
『○月生まれの貴方、今日は素敵な出会いがあるでしょう。』

これって、受けとる側の捉え方でかなり意味合いが変わってくる。

素敵な出会い…それは人だったり物だったり…捉えた人によって素敵な出会いは何にでも当てはまるのだ。

今回の神託もそうだ。
『聖女』『解放』というキーワードは確かだとしても、後は神託を聞いた人の捉え方が神託の意味合いを左右する。

事実、おじ様の話によると『聖女が解放せよ』と聞こえたと主張する人もいたからだ。

「ティセに来てから私は過去の出来事を見るようになりました。
今、思えばそれは聖木が私に見せていたのかも知れませんね。」

私の言葉に神官が

「確かに聖木が枯れてきたのは聖女様がティセに来た頃からだと思います。」

神官の言葉に教皇が

「だからと言ってティセの聖木を帝国に持っていかれるのは…」

ディアが苛立ちを隠さないまま

「聖木ではない。
彼は歴とした人間だ。
彼が自分の意思で私達を親と決めたならば、私は彼の父親として言わしてもらおう。

彼が自分の意思を持てるまで帝国で私達が彼を育てる。」

教皇が食い下がる。

「何度も申した通り聖木はティセの守護神であり、建国の神でもあります。それを帝国にとられたとなれば……」

おじ様が声をあらげる。

「何度言えば教皇は理解出来るのだ。
政教分離の今、教皇に国に関わる発言は控えてもらいたい。
ティセとしてはルディア殿下の提案を受けるつもりだ。」

教皇が黙りこむとディアが

「ティセでは聖力と言われているものと似ている力が帝国にはあります。

それは魔力と呼ばれ、聖力が自己犠牲を力の源とするならば魔力はマナと呼ばれるものを力の源にします。

今、帝国ではマナを持った人々を集め魔力として使えるように教育しています。

そこで提案なのですが、彼を預かる代わりに帝国から癒しの魔力を持つ者を派遣します。

それに…帝国に帰るまでまだ半年以上あります。
その間に彼が成長するかもしれません。」

ディアの言葉に教皇は黙りこむ。

「私からもお願いします。私が見た過去の出来事はとても辛く悲しいものでした。
聖木は今、やっと役目を終え新しく生まれ変わったのです。
どうかこの子の行く末を皆で見守りませんか?」

ディアの腕に抱かれ眠る男の子を見つめながら皆が大きくうなずいた。
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